毎週一度のキッズソフトの練習は、照明設備が設けられているS小学校のグランドを利用してるんだけど、時々、野球親子がやってきてグランドの隅っこで自主練している姿を見かけるけど、毎週やってくる親子は見たことがない。
キッズソフトの練習時間は7:30からになってるけど、最近は早めに行ってランニングやアップをしている。
こないだグランドに着いたとき、一人の少年がグランドを走っていた。
少年は、ダッシュ、インターバルを繰り返し、時にはストレッチ、側転などを織り交ぜながら「スポーツ少年」のオーラを撒き散らしていた。
ボクらがアップをやっている真横を猛スピードで走り抜けたときは、「挑戦的」とさえ思った。
少年は黒の短パンにグレーのTシャツ。深々とかぶった野球帽から伸びるやや長めの黒髪が印象的だった。
ボクらのアップが終わったころ、彼の手にはグラブがあった。そしてキッズソフトの練習に毎週来ている女子中学生の二人がやっているキャッチボールの背後に佇んで、後逸したボールを追いかけていたりしていた。
この確信犯的な少年にボクは声を掛けた。
「ねぇ~、君ぃ~、こっちで一緒にキャッチボールしようよぉ~」
少年は遠慮のそぶりも無く、一直線にこちらに向かって駆けて来た。
至近距離になってわかったんだけど、少年は、映画の世界から出てきたようなハンサム少年だった。黒い大きな瞳にちょっとビックリした。だけど、さらに接近して気が付いた。
「・・・・君、・・・・男・の子・・・じゃぁ・・ないよねぇ」
少年?は、ばれちゃぁしょうがねぇなぁって少年のような仕草で笑った。
「そうかぁ~、女の子かぁ、まぁ、なんでもいいよぉ~、トニカク、せっかくだからキャッチボールしよう~」
ボクとリョー坊はなんだか嬉しくなって二人して顔を弛めてしまった。
そしてボクらは三角になってキャッチボールを始めた。
その野球少女はS小5年の野球部員だった。そこらへんのなんちゃって野球少年なんかよりずっと上手だった。
その野球少女は、キレのいいタマをボクの胸元にどんどん投げ込んできた。
レギュラーではないそうだけど、5年生のチームではショートを任されていると言う。
いいタマを受けていたボクは、ピッチャーを目指したらって話したら、「控えでピッチャーもやってます!」負けん気たっぷりの歯切れの良すぎる答えが返ってきた。
その野球少女の名前はアイコ(仮名)。
来週も来てくんないかなぁ~。
キッズソフトの練習時間は7:30からになってるけど、最近は早めに行ってランニングやアップをしている。
こないだグランドに着いたとき、一人の少年がグランドを走っていた。
少年は、ダッシュ、インターバルを繰り返し、時にはストレッチ、側転などを織り交ぜながら「スポーツ少年」のオーラを撒き散らしていた。
ボクらがアップをやっている真横を猛スピードで走り抜けたときは、「挑戦的」とさえ思った。
少年は黒の短パンにグレーのTシャツ。深々とかぶった野球帽から伸びるやや長めの黒髪が印象的だった。
ボクらのアップが終わったころ、彼の手にはグラブがあった。そしてキッズソフトの練習に毎週来ている女子中学生の二人がやっているキャッチボールの背後に佇んで、後逸したボールを追いかけていたりしていた。
この確信犯的な少年にボクは声を掛けた。
「ねぇ~、君ぃ~、こっちで一緒にキャッチボールしようよぉ~」
少年は遠慮のそぶりも無く、一直線にこちらに向かって駆けて来た。
至近距離になってわかったんだけど、少年は、映画の世界から出てきたようなハンサム少年だった。黒い大きな瞳にちょっとビックリした。だけど、さらに接近して気が付いた。
「・・・・君、・・・・男・の子・・・じゃぁ・・ないよねぇ」
少年?は、ばれちゃぁしょうがねぇなぁって少年のような仕草で笑った。
「そうかぁ~、女の子かぁ、まぁ、なんでもいいよぉ~、トニカク、せっかくだからキャッチボールしよう~」
ボクとリョー坊はなんだか嬉しくなって二人して顔を弛めてしまった。
そしてボクらは三角になってキャッチボールを始めた。
その野球少女はS小5年の野球部員だった。そこらへんのなんちゃって野球少年なんかよりずっと上手だった。
その野球少女は、キレのいいタマをボクの胸元にどんどん投げ込んできた。
レギュラーではないそうだけど、5年生のチームではショートを任されていると言う。
いいタマを受けていたボクは、ピッチャーを目指したらって話したら、「控えでピッチャーもやってます!」負けん気たっぷりの歯切れの良すぎる答えが返ってきた。
その野球少女の名前はアイコ(仮名)。
来週も来てくんないかなぁ~。