実は、うちの子供たちは、この三連休、2泊3でディズニーランドに行っていたのだ。
ボクとカミさんは行っていない。
祖父さんと祖母さん、従兄弟2家族に混じって行っていたのだ。
今日、ボクはお昼まで仕事をして、それからグランドに向かい、夕方までグランドの大掃除に精を出した。
家に戻ったのは5時半。子供たちは家に帰っていて、リビングにはお土産類が散らかっていた。
長女のユーは塾に行っていた。
次女のホースケは自分の部屋でお小遣いの精算をしていた。
リョー坊は自分の部屋で4年生の算数の問題集に取り組んでいた。
「おかえり」
「ただいま」
「楽しかったか」
「うん」
しばらくして、リョー坊が部屋から出てきた。
どことなく元気のない様子だった。
リョー坊は、リビングに置いてある貯金箱の中をあけて、お金を出し、それをまた戻したりしていた。
そんな一連の行動をやっている最中に、ボクは、リョー坊が練習を休んでたことをチームの子供たちが寂しがっていたよなんてことを伝えた。
リョー坊は部屋に戻ると泣き出した。
心配したカミさんが部屋に様子を見に行った。
泣き止まない。
疲れたんだろうってことで、フトンをひいて寝かせてみた。
泣き止まない。
とりあえず、リョー坊のことはカミさんにまかせてボクはフロに入った。
風呂場にまでリョー坊の泣き声が聞こえてくる。
これはただごとではないと思った。
フロから上がるとボクはカミさんと交代し、リョー坊の横に添い寝をした。
リョー坊はオイオイと泣き続けている。
泣き始めて40分が経とうしていた。
「なんか忘れ物でもしてきたのか」
「・・・チガウ・・」
「誰かにいじめられたのか」
「・・・チガウ・・」
「なんかイヤなことでも言われたのか」
「・・・チガウ・・」
「野球の練習がしたかったのか」
「・・・チガウ・・」
「お父さんたちが一緒じゃなくて寂しかったのか」
「・・・チガウ・・」
「なんか悔しいことがあって泣いているのか」
「・・・チガウ・・」
「悲しんでいるのか」
「うん」
「何が悲しいんだろうなぁ」
「・・・・・・」
「お父さんやお母さんが死んじゃったらどうしようとか考えたのか」
「・・・チガウ・・」
リョー坊が悲しむ理由をボクは真剣に考えた。
そして気が付いた。
「ひょっとして、リョー坊、家に帰りたくなかった?」
「うん」
「まだ、ディズニーランドいたかった?」
「うん」
「また、ディズニーランドに行きたいんだ」
「うん」
「めちゃくちゃ楽しかったんだな、良かったな、好きだけ泣け、泣け」
ボクは笑いをこらえてフトンから出た。
リョー坊は泣き止んだ。
リョー坊は貯金箱のお金をみて、今度、ディズニーランドに行けるのは遠い遠い先のことだと感じて泣き出したに違いない。
かわいいヤツだぜ。
ボクとカミさんは行っていない。
祖父さんと祖母さん、従兄弟2家族に混じって行っていたのだ。
今日、ボクはお昼まで仕事をして、それからグランドに向かい、夕方までグランドの大掃除に精を出した。
家に戻ったのは5時半。子供たちは家に帰っていて、リビングにはお土産類が散らかっていた。
長女のユーは塾に行っていた。
次女のホースケは自分の部屋でお小遣いの精算をしていた。
リョー坊は自分の部屋で4年生の算数の問題集に取り組んでいた。
「おかえり」
「ただいま」
「楽しかったか」
「うん」
しばらくして、リョー坊が部屋から出てきた。
どことなく元気のない様子だった。
リョー坊は、リビングに置いてある貯金箱の中をあけて、お金を出し、それをまた戻したりしていた。
そんな一連の行動をやっている最中に、ボクは、リョー坊が練習を休んでたことをチームの子供たちが寂しがっていたよなんてことを伝えた。
リョー坊は部屋に戻ると泣き出した。
心配したカミさんが部屋に様子を見に行った。
泣き止まない。
疲れたんだろうってことで、フトンをひいて寝かせてみた。
泣き止まない。
とりあえず、リョー坊のことはカミさんにまかせてボクはフロに入った。
風呂場にまでリョー坊の泣き声が聞こえてくる。
これはただごとではないと思った。
フロから上がるとボクはカミさんと交代し、リョー坊の横に添い寝をした。
リョー坊はオイオイと泣き続けている。
泣き始めて40分が経とうしていた。
「なんか忘れ物でもしてきたのか」
「・・・チガウ・・」
「誰かにいじめられたのか」
「・・・チガウ・・」
「なんかイヤなことでも言われたのか」
「・・・チガウ・・」
「野球の練習がしたかったのか」
「・・・チガウ・・」
「お父さんたちが一緒じゃなくて寂しかったのか」
「・・・チガウ・・」
「なんか悔しいことがあって泣いているのか」
「・・・チガウ・・」
「悲しんでいるのか」
「うん」
「何が悲しいんだろうなぁ」
「・・・・・・」
「お父さんやお母さんが死んじゃったらどうしようとか考えたのか」
「・・・チガウ・・」
リョー坊が悲しむ理由をボクは真剣に考えた。
そして気が付いた。
「ひょっとして、リョー坊、家に帰りたくなかった?」
「うん」
「まだ、ディズニーランドいたかった?」
「うん」
「また、ディズニーランドに行きたいんだ」
「うん」
「めちゃくちゃ楽しかったんだな、良かったな、好きだけ泣け、泣け」
ボクは笑いをこらえてフトンから出た。
リョー坊は泣き止んだ。
リョー坊は貯金箱のお金をみて、今度、ディズニーランドに行けるのは遠い遠い先のことだと感じて泣き出したに違いない。
かわいいヤツだぜ。