濃飛樹脂軌道

おもちゃ修理、鉄道玩具「プラレール」、独立型ソーラー発電、電気自動車など、理系技術系の話題がメインです。

原発の廃炉

2016-02-01 20:37:59 | 電気・化学
本日は重い話をします…独立型太陽光発電で脱原発を訴える方向けかもしれません。

今日、職場に電力会社の方がみえて講義をしてくれました。
内容は某原子力発電所の廃炉プロジェクトについて。この電力会社(あえて名前は伏せる)はすでに福島第一原発事故以前から計画を立て、20年もの長い時間をかけてできるだけ放射能汚染を防ぎ予算を抑えながら、放射能レベルの低いところから順番に取り壊していくのだそうです。
普通の会社や建物ならば使える道具をすべて取り出してから一度に壊してしまうのですが、放射能を扱う原子炉の解体はそういうわけにはいかないとのことですが…でも逆に考えると廃炉撤収にかかる時間や費用はその手数や人工賃などを考えるだけでも膨大になると思います。
原子炉の発電コストは安いといわれていますが、取り壊しに伴う手数だけならともかく、事故が起きて日本の居住可能な面積が狭くなることを考えると経済的損失は極めて高いと言わざるを得ません。皮肉にも福島第一原発がそれを証明している動かぬ証拠ですから。
おそらく原発を推進してきた当時の政治家などは廃炉のことまで考えていなかったでしょう…建物の老朽化を考えてこなかった箱モノ行政の弊害と構図は同じです。これだから文系人は…と言わずにはいられません(かくいう我輩は典型的な理系人)

東日本大震災に伴う福島第一原発事故以降、原発について世間の厳しい目が注がれているのは周知の事実です。それが元で計画停電などが起き、対する自己防衛の一環としてオフグリッドソーラーがもてはやされ、設置した方の多くが脱原発をブログで訴え、話題にしているのをいやというほど見てきました。
電気設備保守に携わる我輩も、環境・経済・危機管理・健康などを考えると日本国は原発から手を引くべきだと考えています。勤めている会社には申し訳ないですが、市民活動家として言うべきことは手短に言いたいもので。逆にこれが言わなくてもいいことならば言いませんって。