濃飛樹脂軌道

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わがや電力(書籍)byテンダー

2017-06-06 19:06:52 | カルチャー・メディア
オフグリッドソーラーを嗜む者として、この本はとにかくインパクトありました!

テンダー著「わがや電力」

サブタイトルに「12歳からとりかかる太陽光発電の入門書」と書かれているとおり、小学6年生でも読める内容です。
従来講座で使ってきた「独立型太陽光発電と家庭蓄電」も良書ではありますが如何せん理系・技術系の話題満載であり、文系の方には理解しにくい問題も抱えていました。
それに対してこの本は小学生に語りかけるような文面が多用され、判りやすいイラストも併記されているのが有難いです。交流と直流の違い・電気でなくてもできることと電気でないと出来ないこと・電圧電流などの説明もかなり柔らかく記されているのが印象的。
特に「やってはいけないこと」「間違えると爆発する」などの注意事項をしっかりイラストつきで判りやすく説明しているのは共感しました…そこに自己責任の常套句「もしきみが、そんなことをしても、ぼくは責任を負わないよ」と付け加えているところもツボ。
その意味でオフグリッドソーラー入門のハードルはかなり下がったといえます(この本を読む限り)。

著者のテンダーさんは調べた限り芸術系の方であり、この本も文字で読むより感性に訴えてくる感じがしました…今までこの手のオフグリッドソーラー文献がなかったのが不思議。

ただ個人自費出版ということもあって入手方法に難があり、取り扱い店舗が限られているので大概インターネットで直接注文することになります。
「わがや電力 テンダー」または「ヨホホ研究所」で検索すると上位にヒットしますので、そこから入るとよろしいでしょう。
しかし自費出版なのに5千部以上売れているというのはスゴイです…大手出版社から出すとデメリットのほうが大きいという著者の考えからこうなったそうですが、それだけ内容に自信があり、伝えたいことがダイレクトに伝わるのも小回りが利く自費出版の醍醐味だといえます。

今後この本を自分の展開するオフグリッドソーラー系ワークショップでも提供する可能性があります…まずはこの本を読んで、受講生の皆さんに何かを感じて頂きたいです。