平和の希い185 戦後70年
アメリカの対中国での国益論 2015.11.24.
昨日11月23日の日経新聞「グローバルオピニオン」で米国防総省顧問マイケル・ピルズベリー氏の
談話にびっくり。記事を抜粋。
『1972年、ニクソン大統領が訪中して以来、米国はあらゆる支援を通じ、中国が強くなるのを手伝って
来た。
中国が強大で豊かになれば、ジーンズやロック音楽を好む中間所得層生まれ、米国のようになっていく。
やがて民主化が進み、中国は米国の同盟国になるに違いない。中国を助けたのは、こんな前提を信じた
からだ。
70年代は、米国のライバルは、日本であり、貧しく遅れていた中国は決して米国に挑むことはない、と
みられていた。つき合うべき友人は中国であって日本ではない。こうした見方を初めにキッシンジャー
元国防長官が唱え、次第に米国内に広がって行ったのだ。
いまだに、ワシントンでは、中国が協力相手になるとの希望的観測が幅を利かせ、支援が続けられて
いる。オバマ政権は、中国のイノベーションを促す会議を発足させ、最も優れた科学者や起業家が
ノウハウを手ほどきして来た。
米国が、中国への幻想を捨てられないのは72年以来、両国が様々な秘密協力によって結ばれてきた
実績があるからだ。(中略)米国の政策決定者の多くは今後も中国と協力できると思っている。
(南シナ海の人工島などの)問題は一時的なものに過ぎないと考えているようだ。(中略)
米国は米中秘密協力について日本に一切、教えてこなかった。日本は憲法の制約上、他国に軍事支援できない
上、秘密工作を担う機関もないので、知らせる必要はないと考えられてきたのだ。(中略)中国は、建国
100周年の49年までに米国を抜き、世界覇権を握るというマラソン戦略を着々と進めている』
そして、米国に『対中国、甘い幻想捨てよ』と発言。
大国は国益のたに、いかなる変身もするのである。日米同盟の裏には、お調子者の安倍総理が浮かれて
いられない米中秘密協力があることを知り、米国益に振り回されず、平和憲法を逸脱しない世界観で、
戦争やテロを無くすための努力をすべきではないでしょうか?
アメリカの対中国での国益論 2015.11.24.
昨日11月23日の日経新聞「グローバルオピニオン」で米国防総省顧問マイケル・ピルズベリー氏の
談話にびっくり。記事を抜粋。
『1972年、ニクソン大統領が訪中して以来、米国はあらゆる支援を通じ、中国が強くなるのを手伝って
来た。
中国が強大で豊かになれば、ジーンズやロック音楽を好む中間所得層生まれ、米国のようになっていく。
やがて民主化が進み、中国は米国の同盟国になるに違いない。中国を助けたのは、こんな前提を信じた
からだ。
70年代は、米国のライバルは、日本であり、貧しく遅れていた中国は決して米国に挑むことはない、と
みられていた。つき合うべき友人は中国であって日本ではない。こうした見方を初めにキッシンジャー
元国防長官が唱え、次第に米国内に広がって行ったのだ。
いまだに、ワシントンでは、中国が協力相手になるとの希望的観測が幅を利かせ、支援が続けられて
いる。オバマ政権は、中国のイノベーションを促す会議を発足させ、最も優れた科学者や起業家が
ノウハウを手ほどきして来た。
米国が、中国への幻想を捨てられないのは72年以来、両国が様々な秘密協力によって結ばれてきた
実績があるからだ。(中略)米国の政策決定者の多くは今後も中国と協力できると思っている。
(南シナ海の人工島などの)問題は一時的なものに過ぎないと考えているようだ。(中略)
米国は米中秘密協力について日本に一切、教えてこなかった。日本は憲法の制約上、他国に軍事支援できない
上、秘密工作を担う機関もないので、知らせる必要はないと考えられてきたのだ。(中略)中国は、建国
100周年の49年までに米国を抜き、世界覇権を握るというマラソン戦略を着々と進めている』
そして、米国に『対中国、甘い幻想捨てよ』と発言。
大国は国益のたに、いかなる変身もするのである。日米同盟の裏には、お調子者の安倍総理が浮かれて
いられない米中秘密協力があることを知り、米国益に振り回されず、平和憲法を逸脱しない世界観で、
戦争やテロを無くすための努力をすべきではないでしょうか?