平和への希い


 
  積極的平和主義とは、世界のすべての国が、日本
  の平和憲法を掲げる努力をすることです。

平和への希い185  アメリカの対中国での国益論       2015.11.24.

2015-11-24 10:27:03 | 日記
平和の希い185  戦後70年
 
      アメリカの対中国での国益論       2015.11.24.

昨日11月23日の日経新聞「グローバルオピニオン」で米国防総省顧問マイケル・ピルズベリー氏の
談話にびっくり。記事を抜粋。
『1972年、ニクソン大統領が訪中して以来、米国はあらゆる支援を通じ、中国が強くなるのを手伝って
来た。

中国が強大で豊かになれば、ジーンズやロック音楽を好む中間所得層生まれ、米国のようになっていく。
やがて民主化が進み、中国は米国の同盟国になるに違いない。中国を助けたのは、こんな前提を信じた
からだ。
70年代は、米国のライバルは、日本であり、貧しく遅れていた中国は決して米国に挑むことはない、と
みられていた。つき合うべき友人は中国であって日本ではない。こうした見方を初めにキッシンジャー
元国防長官が唱え、次第に米国内に広がって行ったのだ。

いまだに、ワシントンでは、中国が協力相手になるとの希望的観測が幅を利かせ、支援が続けられて
いる。オバマ政権は、中国のイノベーションを促す会議を発足させ、最も優れた科学者や起業家が
ノウハウを手ほどきして来た。

米国が、中国への幻想を捨てられないのは72年以来、両国が様々な秘密協力によって結ばれてきた
実績があるからだ。(中略)米国の政策決定者の多くは今後も中国と協力できると思っている。
(南シナ海の人工島などの)問題は一時的なものに過ぎないと考えているようだ。(中略)
米国は米中秘密協力について日本に一切、教えてこなかった。日本は憲法の制約上、他国に軍事支援できない
上、秘密工作を担う機関もないので、知らせる必要はないと考えられてきたのだ。(
中略)中国は、建国
100周年の49年までに米国を抜き、世界覇権を握るというマラソン戦略を着々と進めている』
そして、米国に『対中国、甘い幻想捨てよ』と発言。

大国は国益のたに、いかなる変身もするのである。日米同盟の裏には、お調子者の安倍総理が浮かれて
いられない米中秘密協力があることを知り、米国益に振り回されず、平和憲法を逸脱しない世界観で、
戦争やテロを無くすための努力をすべきではないでしょうか?