
昨日の、立教大金子名誉教授のお話の続き。
日本の企業は、利益を、賃金アップや研究開発投資に向けないで、貯め込む内部留保や配当に回すことに
力点を置いた経営に傾きすぎている。
即戦力のためにと、技術や実績がある人材を、高給で採用するという欧米流が主流となって、終身雇用の
日本流は少なくなっている。
同様に、研究開発投資に至っては、自社でコツコツ研究開発するよりは、研究開発会社を買収した方が、
効率的と、貯め込んだカネ(内部留保)で、世界の会社を買いあさる。
買ってはみたが、利益に貢献するどころか、脚を引っ張ることで、ホゾを噛むことも多い。
トランプの「ババ抜き」ゲームで、「ババ」をつかんでしまった、と同じことが結構多いという。
問題は、人材も、研究開発も、他社任せになってしまって、当面は競争に勝てるのかも知れないが、麻薬
みたいに、常に「即戦力」を追い求めなくてはならない経営になってしまい、長続きする経営が成り立つ
のかどうか。
企業の独自性ある技術や製品が生まれにくくなって、長い目で競争力が無くなり、先細りする懸念がある。
行き過ぎた欧米流と、日本流の終身雇用の良さを、この辺で見直し、コツコツと「人材」や「技術や製品」
などに、儲けたカネを掛けるようにする必要があるのでは、というお話し。
最近、ノーベル賞受賞の皆さんが、官民揃って、効率を求め過ぎ、結果がすぐに出ない「基礎研究」を
おろそかにしているので、将来ノーベル賞受賞に値する成果が出にくくなっている、と話されることが
多い。こちらも、目先の効率を追いかけすぎると、先細り。
選挙基盤を強固にするために、「桜を見る会」を利用して「サクラ(支持者)」をいっぱい作れば、
効率的かも知れないが、晋さんの政治生命も先細り。
ウォーキング中に出会った花。



12月6日、「今日は何の日カレンダー」より
▲持統天皇が都を浄御原宮から藤原宮に移す。皇居は日本最初の中国風宮殿(694)▲クロムウェルが英国議会
から長老派を追放(1648)▲徳川光圀(水戸黄門)没73歳(1700)▲近松門左衛門作「心中天網島」初演(1720)
▲水野忠邦、筆頭老中になり、天保の改革開始(1839)▲エジソンが録音装置の最初の試作機を完成(1877)
▲米大リーグ(ジャイアンツ・ホワイトソックスの世界一周野球チーム)初来日(1913)▲山田耕筰、初の管弦
楽作品を発表(1914)▲大学令・改正高等学校令公布。慶應義塾、早稲田、同志社など私学が大学となる(1918)
▲英がフィンランド、ハンガリー、ルーマニアに宣戦布告(1941)▲戦後初洋画「ユーコンの叫び」上映(1945)
▲国際柔道連盟がパリで結成(1951)▲日ソ通商条約調印(1957)▲酒田-ナホトカ間の定期航路開設(1967)
▲東京地裁がコンピュータのプログラムは著作物であるとの我が国初の判断(1982) ▲特定秘密保護法(外交・
防衛など国家機密の特定と漏えいした者に対する罰則等)成立(2013)▲NHKの受信料、最高裁で合憲の
判断(2017)