一昨日６日の日経「風紋」で、幻の大本営を取り上げていました。
私の故郷、長野市松代町の山を掘って、一億玉砕の、最後の「大本営」を東京から移そうとしたのです。
敗戦濃い、太平洋戦争末期の1944年11月、東京大空襲を想定して、信州の山中に穴を掘り、大本営を
造って、ゲリラ戦で、米英などに抵抗しようとしたのです。
天皇の御座所は出来ましたが、陸海軍省や文部省など入る予定の穴は掘ったけれど、造営できないまま、
翌年８月１５日の無条件降伏で、ムダな穴になってしまったのです。
大本営移転を立案したのは、陸軍大学校を卒業したエリートたちで、そのエリートたちが、天皇の無条件降伏の玉音放送を止めさせるために、クーデターを起こそうとしたのです。
戦争を起こした政治家、その政治家を守るために、「何でもした」政治エリートたち。
クーデターが未遂に終わって、兵隊ばかりではなく、空襲や原爆、姫ゆり部隊などで一般市民を含め、数百万の命を奪った戦争が、無条件降伏という結末で、終わったのです。
無駄な穴堀で、動員されたのは朝鮮の人々。数千人の方が落盤事故などで犠牲になりました。
秘密裏に掘った穴のことは、アメリカは知っており、原爆投下候補地に「マツシロ」が入っていたのです。
エリート軍人政治集団のクーデターが成功し、そのまま戦争が続けば、ヒロシマ、ナガサキ・・・と、やがては、
マツシロも原爆の惨禍に遭っていたかも知れません。今、のんきにブログ書いている私も「原爆の子」になって、この世から消えていたでしょう。（スマホでもパソコンでも、松代大本営で、検索すると出てきます）
昭和４７年（1972年）、昭和天皇が長野県を訪れた時に、
「戦時中無駄な穴を掘ったところがあると言うが、どの辺か？」と当時の知事に下問したそうです。
この無駄な穴は、政治家が起こす戦争が、最大最悪の「人災」であることを証明する、遺構の一つです。
プーチンのウクライナ侵略戦争でも解るように、始めたは良いが、終わらせるのが難しいのが戦争です。
戦争で失う、多くの命、築き上げた生活基盤、こんなバカバカしことはありません。
13日は、成人式。若い方々は、政治家を見張るための、選挙、棄権をしないで、戦争好きのろくでもない政治家を追い出さなければなりません。戦争は絶対してはいけないのです。
１月８日、「今日は何の日カレンダー」より 勝負事の日、平成スタートの日(1989)、初薬師、米の日（毎月）
▲北畠顕家が義良親王を奉じ陸奥にたてこもる(1337)▲天文学者ガリレオ・ガリレイ没。77歳(1642)
▲横浜郵便局外国便が開業(1875)▲皇居桜田門外で天皇爆殺未遂事件が発生する（桜田門事件）(1932)
▲京都駅で入営見送り中の77人圧死(1934)▲東条英機陸相が「戦陣訓」を通達(1941)
▲東京・八重洲にブリヂストン美術館オープン(1952)▲ＮＨＫラジオ童話的連続放送劇「お姉さんといっしょ」
が始る。中村メイコが一人４役(1953)▲皇室行事のカモ猟、中止される(1972)▲周恩来、死去。78歳(1976)
▲国産初の人工衛星さきがけを打ち上げ(1985)▲1989年1月7日、昭和天皇の崩御をうけて、この日現天皇が
第125代天皇として即位、「平成」と改元。『史記』「内平らかに外成る」と、『書経』「地平らかに天成る」
を出典とする(1989) ▲米原子力潜水艦が海底山に衝突、乗員１人死亡（2005）▲米・アリゾナで銃乱射
事件６人死亡（2011）▲レスリング吉田沙保里引退（2019）▲ＮＧＴ48の山口真帆が暴行被害（2019）
▲米で、６歳の男子児童が、女性教師に銃を発砲（６日）の報道（2023）▲７日発生した中国チベット自治区のM6.8の地震で１２６人死亡が判明（2025）