平和への希い


 
  積極的平和主義とは、世界のすべての国が、日本
  の平和憲法を掲げる努力をすることです。

平和への希い145  ああ、シリアの悲劇・・・難民

2015-10-10 16:28:41 | 日記
平和への希い145 戦後70年 
         ああ、シリアの悲劇・・・難民

 シリアは、アサド政権と反アサド穏健派の内戦に、反アサド穏健派を応援する欧米、自国利権
のためにアサド大統領を支持するロシア。イスラムシーア派政権ということでイラン・イラクがアサド
政権を応援、過激派組織「イスラム国」は、スンニ派でシリア・イラン・イラクを敵視、特に、イラクで
「シーア派に抑圧されたスンニ派の解放」という大義を掲げて、戦闘を繰り広げているのです。

アルカイダは、ジハード(聖戦)の対象を主に欧米など外の敵なのに対して、イスラム国は、もちろん
外の敵にもジハード宣言しているが、それよりも内部の異端者の方が罪は重いと考えており、シーア派
の人々やイスラム法を守らずに欧米の価値観に迎合するスンニ派の人々をもジハード対象にしています。

スンニ派・・・イスラム教2大宗派の一つ、人口比で9割を占めている。
        イスラム教開祖ムハンマド(マホメット)が遺した「慣行(スンニ)」「教え」を重視。
シーア派・・・2大宗派のもう一つ、人口比1割の宗派。
        ムハンマド(マホメット)の『血統』、つまり「誰が統治者か」を重視。

欧米など有志連合がイスラム国を空爆、ロシアはイスラム国も反アサド穏健派も攻撃。

こういう状況下で、シリアの国民の皆様の苦難が日常茶飯事化、国民は命と生活の不安から逃れようと
難民の道を選ばざるを得ない。難民となってヨーロッパへ。
なんともやりきれない事態なのですが、結局は武力によって、お互いの「言い分・利益」を押し通そうと
して、泥沼にはまっているのです。武力で出口が見つかるのでしょうか?

「武力による積極的平和主義」は果てしない泥沼戦争になるだけ。
国連と言う土俵で、専制政府も反対派もテロ集団も話し合って解決しない限り、泥沼は続くのです。
安倍総理の国連での立ち位置は、「武力に依らない話し合いによる積極的平和主義」に徹し、紛争
当事者を「国連の話し合いの土俵」に乗せる努力を続けることです。国連軍に加担なんてとんでもないこと
です。火に油を注ぐだけです。

安保関連法は、世界平和を壊す戦争の火の中へ「油を注ぐ」だけです。
来年の参議院選挙で、お好きな野党へ投票して、自民・公明を激減させる必要があります。

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