【アルコールが足りない】
コロナ禍前は消毒用アルコールを500ml入りのボトルを10本セットで購入し、残り数本になると10本セットを発注するという流れでやっていた。
手指消毒用は保湿剤なども含まて、手指用に調整された既製品の詰め替え用の大容量ボトルを購入し、スプレーボトルの中身が減ると補充して使用していた。
ウイルスにも色々あって、ノロウイルスなどはアルコール消毒では無害化できないが、今回のコロナウイルスには消毒用アルコールが大変有効ある。
それもあって、消毒用アルコールでの消毒が政府をはじめマスコミによっても推奨された。
今までスプレーボトルなどに入った消毒用アルコールなどを購入したことない、あらゆる商業施設やご家庭まで調達を開始した。
そうなると当然、市場の消毒用アルコールが消失し、肝心の医療機関にさえ入ってこなくなる。
出入りの歯科材料屋さんに入荷が在ったら教えてくれるように頼んでおいた。
さすがに500mlのボトルは入荷できなかったが、4Lのポリタン入りが調達できた。
次にどれだけの量が確保できるか全く判らない。
こちらにしてみればスーパーマーケットの入り口にスプレーボトルを置く意義が解らない。
家に帰って石鹸でしっかり洗っておけば良い話なのにと恨めしくも思った。
医学的な知識に乏しい一般の市民が消毒用アルコールの効果的な使いどころが解からないのは、無理からぬことである。
もっと後の時期になるが、学校が再開するので準備をしているというテレビニュースで、2か月も3か月も使っていない教室の机や椅子の脚の先まで消毒用アルコールを吹き付け拭き上げている映像が流れていた。
一定以上の学力や知識を持った集団である教職員ですら、この有り様である。
製薬会社がいくら頑張っても消毒用アルコールの生産は追い付かず、医療機関にさえ入ってこないのも頷ける。
そうこうしていると政府は酒造会社が造った70度のアルコールを消毒用アルコールとして使っても良いと通達を出した。
(新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について PDF)
医事・薬事に関してはお堅い官僚たちも非常時には柔軟な対応ができるものだと、普段からお堅い事を言われている身としては大いに感心した。
知り合いの同業者が酒造会社の造った70度のアルコールを1本、良かったら使ってみてと、送ってくれた。
歯科医師会の専務にサンプルを廻してくれた訳で、枯渇状態が続くなら歯科医師会で確保してみてはどうかという趣旨であった。
やがて県から1医院につき100%に近い高濃度アルコールの一斗缶を各医院1缶を支給するので必要数を知らせてくれと連絡が入った。 (1斗=18L)
まるで弾薬尽きる最前線に支援物資の大量投下のような話である。
一斗缶の希望を確認するFAXを流したり、配布方法を計画した。
(医療機関等における手指消毒用エタノールの代替品としての特定アルコール(高濃度エタノール)の無償配布について PDF)
入荷日もあやふや、百数十本もの一斗缶をどう搬入して、どうやって会員に届けるのかも算段しなくてはならない。
また、100%に近い高濃度アルコール(エタノール)をもらったところで、そのままでは消毒用には使えない。
濃度が薄いと効かないし、濃すぎるとすぐに揮発して作用時間が無くなり効かないものなのだ。
だいたい70~80%で用いるのが良いとされている。
会員思いの会長は、一斗缶から移し替えるための石油ポンプと精製水もセットにして配ろうと計画した。
歯科医師会に普段から色々な資材を納入してくれている市内の商社のようなところにお願いして、シーズンオフではあるものの石油ポンプと精製水を百数十本確保してもらった。
一斗缶が入って来る情報の確度が少しずつ高まって来た。
各医院への発送ではなく、百数十缶一括でトラックにより輸送されて降ろされる。
歯科医師会館に山積みにできる訳もなく、豊橋市保健所・保健センターの建物内に仮置きできることになった。
木曜日に代理者でも良いので必ず受け取りに来るように会員にFAXを流した。
配布当日、受け渡し場所に行くと保健所の会議室一杯に一斗缶が並んでおり、事務長が一斗缶を数缶づつ台車に積んで建物表の配布場所にピストン輸送していたので手伝った。
取りに来た会員には一斗缶、精製水、石油ポンプそして希釈方法の説明書きのプリントを駐車場まで運ぶための台車に載せて渡した。
集積所である会議室から運び出す台車と会員が駐車場まで使う台車が、保健所や歯科医師会館から総動員されていた。
配布された医院は一斗缶から1Lの器に830mlのアルコールを石油ポンプで移し、そこへ精製水を全体量が1Lになるように希釈して消毒用のアルコールを調整するのである。
(特定アルコール仕様の手引き PDF)
2020年4月の異常事態である。
コロナ禍前は消毒用アルコールを500ml入りのボトルを10本セットで購入し、残り数本になると10本セットを発注するという流れでやっていた。
手指消毒用は保湿剤なども含まて、手指用に調整された既製品の詰め替え用の大容量ボトルを購入し、スプレーボトルの中身が減ると補充して使用していた。
ウイルスにも色々あって、ノロウイルスなどはアルコール消毒では無害化できないが、今回のコロナウイルスには消毒用アルコールが大変有効ある。
それもあって、消毒用アルコールでの消毒が政府をはじめマスコミによっても推奨された。
今までスプレーボトルなどに入った消毒用アルコールなどを購入したことない、あらゆる商業施設やご家庭まで調達を開始した。
そうなると当然、市場の消毒用アルコールが消失し、肝心の医療機関にさえ入ってこなくなる。
出入りの歯科材料屋さんに入荷が在ったら教えてくれるように頼んでおいた。
さすがに500mlのボトルは入荷できなかったが、4Lのポリタン入りが調達できた。
次にどれだけの量が確保できるか全く判らない。
こちらにしてみればスーパーマーケットの入り口にスプレーボトルを置く意義が解らない。
家に帰って石鹸でしっかり洗っておけば良い話なのにと恨めしくも思った。
医学的な知識に乏しい一般の市民が消毒用アルコールの効果的な使いどころが解からないのは、無理からぬことである。
もっと後の時期になるが、学校が再開するので準備をしているというテレビニュースで、2か月も3か月も使っていない教室の机や椅子の脚の先まで消毒用アルコールを吹き付け拭き上げている映像が流れていた。
一定以上の学力や知識を持った集団である教職員ですら、この有り様である。
製薬会社がいくら頑張っても消毒用アルコールの生産は追い付かず、医療機関にさえ入ってこないのも頷ける。
そうこうしていると政府は酒造会社が造った70度のアルコールを消毒用アルコールとして使っても良いと通達を出した。
(新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について PDF)
医事・薬事に関してはお堅い官僚たちも非常時には柔軟な対応ができるものだと、普段からお堅い事を言われている身としては大いに感心した。
知り合いの同業者が酒造会社の造った70度のアルコールを1本、良かったら使ってみてと、送ってくれた。
歯科医師会の専務にサンプルを廻してくれた訳で、枯渇状態が続くなら歯科医師会で確保してみてはどうかという趣旨であった。
やがて県から1医院につき100%に近い高濃度アルコールの一斗缶を各医院1缶を支給するので必要数を知らせてくれと連絡が入った。 (1斗=18L)
まるで弾薬尽きる最前線に支援物資の大量投下のような話である。
一斗缶の希望を確認するFAXを流したり、配布方法を計画した。
(医療機関等における手指消毒用エタノールの代替品としての特定アルコール(高濃度エタノール)の無償配布について PDF)
入荷日もあやふや、百数十本もの一斗缶をどう搬入して、どうやって会員に届けるのかも算段しなくてはならない。
また、100%に近い高濃度アルコール(エタノール)をもらったところで、そのままでは消毒用には使えない。
濃度が薄いと効かないし、濃すぎるとすぐに揮発して作用時間が無くなり効かないものなのだ。
だいたい70~80%で用いるのが良いとされている。
会員思いの会長は、一斗缶から移し替えるための石油ポンプと精製水もセットにして配ろうと計画した。
歯科医師会に普段から色々な資材を納入してくれている市内の商社のようなところにお願いして、シーズンオフではあるものの石油ポンプと精製水を百数十本確保してもらった。
一斗缶が入って来る情報の確度が少しずつ高まって来た。
各医院への発送ではなく、百数十缶一括でトラックにより輸送されて降ろされる。
歯科医師会館に山積みにできる訳もなく、豊橋市保健所・保健センターの建物内に仮置きできることになった。
木曜日に代理者でも良いので必ず受け取りに来るように会員にFAXを流した。
配布当日、受け渡し場所に行くと保健所の会議室一杯に一斗缶が並んでおり、事務長が一斗缶を数缶づつ台車に積んで建物表の配布場所にピストン輸送していたので手伝った。
取りに来た会員には一斗缶、精製水、石油ポンプそして希釈方法の説明書きのプリントを駐車場まで運ぶための台車に載せて渡した。
集積所である会議室から運び出す台車と会員が駐車場まで使う台車が、保健所や歯科医師会館から総動員されていた。
配布された医院は一斗缶から1Lの器に830mlのアルコールを石油ポンプで移し、そこへ精製水を全体量が1Lになるように希釈して消毒用のアルコールを調整するのである。
(特定アルコール仕様の手引き PDF)
2020年4月の異常事態である。