「未来は私たちの手のなかに」
4月25日、沖縄県民大会が読谷村で開かれた。9万人の人々が集まった。半端ではない。島ぐるみで基地はいらないと意思表示した。
私たちは傍観者であってはいけない。
二人の高校生の言葉が心をうった。
岡本かなさん、志喜屋成海さんが話した。
全てを引用することはできないが、報道された二人の話をもう一度思い出してほしい。胸が熱くなる。
《 岡本かなさん。 「厚さ6センチの窓。その窓いっぱいに見える飛行機の胴体。これが私たち普天間高校の日常の光景です。・・・中略・・・軍用機がいつ、自分の上から落ちるかわからない日常。訓練が民間地域のすぐ横で行われている日常。基地や訓練がなんのためにあるのか忘れた日常。危険を危険と感じなくなる怖さ。普天間高校で過ごす間にこの状況があまりに日常になって、私の感覚はにぶくなっていたのです。生活の中に基地があること、沖縄の中に基地があること。この問題をしかたがないから、と考えるのをやめていないか。私を含めて、いま一度多くの方に考えてほしい、みんながそれぞれの立場で、もう一度基地問題に向き合ってほしいと思います。私たちが一人ひとりが考えれば何かが変わるーーそう考えて私はここに立っている。」
》
《 志喜屋成海さん。 「戦後65年の間、沖縄の中には、米軍基地と何らかのかかわりをもちながら、さまざまな気持ちを抱く人がいるのもまた事実です。基地で働き生活の基盤を作っている人、沖縄のさまざまな場所で反対運動をする人たち、辺野古の海岸で座り込みを続けている人たち、日本人だけでなく基地で働く多くの外国の人もいます。全ての人が一生懸命生きているからこそ平和と基地、沖縄はいつも矛盾を抱えています。私には、それぞれの立場の人の考え方を判断するだけの人生経験がありません。でも、かつて、沖縄が琉球王国と呼ばれていた時代から、沖縄の人が平和を愛し、人と人のつながりを何よりも大切にしてきたことだけは分かっています。この精神は今も昔も変わらず、沖縄の人びとの心に刻み込まれているのです。私たちには、お互いに手をとり、平和を築ける力を持っている、と私は思います。だから、ただ現状に流されて「しかたがない」と受け入れることで本当に良いのでしょうか。私は純粋に素直に、この問題をみたうえで、やはり基地は沖縄には必要ないと思うのです。・・・以下略・・・」 》
最後に二人は声をそろえてこう締めくくった。
「未来は私たちの手のなかに」
この若者たちの手から未来を奪ってはならない。
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