三流読書人

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ドングリ小屋住人 

米国産牛肉を食えというのか国は

2006年07月24日 12時57分40秒 | 政治 
『ノンコンプライアンス・レコード 日本向け米国食肉処理施設におけるBSE違反記録』(紙智子事務所編、合同出版)という本が出版され、話題を呼んでいるそうです。
同書に掲載されている違反の記録は、日本共産党の紙智子参院議員が今年2月に訪米調査で入手した。
「牛の月齢判定が不適切」「BSE危険部位の除去が不適切」など、米政府から日本向け輸出認定を受けた食肉処理での違反を米農務省食肉検査官が記録・作成したもの。米国内で非公開となっていたが、米国消費者団体代表が情報公開ではじめて公表させた。消費者団体代表の特別寄稿も掲載。BSE規制を守る保障や体制がない米国の食肉処理システムの問題点が明らかにされているそうです。
違反記録を情報公開させた米国の消費者団体に所属していたパティ・ロベラさん(フード・アンド・ウオーター・ウオッチ副理事長)はこの本の中で「ノンコンプライアンス・レコードは狂牛病に感染しているかも知れない牛が食肉処理場の検査の関門をやすやすと通り抜けてしまうという実態を明らかにしています」と指摘。「危険部位除去違反の摘発は氷山の一角かも知れない」と述べ、「食肉処理の現場で多くの検査官が『従業員による月齢判定のチェックを監視することは検査官の任務ではない』と抗議された体験をしているという事態を受け、論争が起こっている」ことなど指摘しているそうです。

1億頭ともいわれる牛を飼育し、年間三千五百七十三万頭の牛が食肉加工され、多いところでは五千頭も処理する米国の食肉工場では、低賃金の移民労働者を主体に脅威的なスピードで操業され、なんの安全性の保障もないことを浮き彫りにする記録集です。日本向けの輸出条件が守られるという仮定というか、希望的な観測で米国産牛肉の輸入を再開する危険性を証明するものと言えます。

この本まだ入手していませんので、新聞の記事の再構成です。

多少のリスクがあっても食べなければならない場合もあるかも知れない。しかしそのやり口が許せない。
彼らがレイシストであることを忘れてはならない。

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