伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

小中高とめぐり文化を浴びまくった1日でした

2018年10月27日 | 学校教育
 入遠野中学校文化祭「くずのは祭」、上遠野小学校学習発表会、そして遠野高校の文化祭をめぐった。

 前者2つはご招待いただいており、まずは、くずのは祭を拝見した。初めの方だけを拝見することになったが、開会式で校長先生が「笑顔と拍手に包まれた1日に」とおっしゃったものの、緊張も垣間見えた。

 国語弁論発表では、SNSを利用した事件に触れながら、自身が名前を教えてと呼びかけられた事案にで「発信をしない判断」をした体験から、「正しく判断する力」をつけることが大事と感じていることを発表していた。あらためて、身近なところでも子ども達が危うい状況に置かれている世相を思い知った。

 総合的学習の発表では、1年生の福祉体験活動と2年生の福島高等専門学校訪問のまとめを聴きました。福祉体験は徳風園の訪問で学んだことを発表していたが、高齢者福祉の大切さをしっかりと学んできたようでした。



 実行委員長のあいさつで「意見が合わず大変だったが、それを乗り越えて準備を進めてきました」と話していた。オープニングセレモニーで見せた学校生活をたどりながらくずのは祭になだれ込む、くずのは祭に寄せた生徒たちの意欲を示した寸劇に、その萌芽が見えていたと思う。拝見できなかった中盤以降の部分で、生徒たちの思いはどのようにあらわれていたのだろうか。

 続いて上遠野小学校の学習発表会を訪ねた。後半の4年生の合奏と歌から拝見した。



 会場は満杯という印象。地域のみなさんに見学を呼びかけた効果なのだろうか。その中で、どうどうと発表する児童たちの頼もしいこと。3年生は「一寸法師」を演じ、「見えない一寸法師と話したりたたかったりする場面は見どころの一つ」と紹介していた通り、うたい文句通り、その場面を上手に演じていて感心した。



 最後の学習発表会となる6年生は「エルコスの祈り」という劇を発表した。調べると劇団「四季」の演目が下敷きのようで、100年後、社会的に相応しくないとされる若者たちを画一的な個性を持った人間に矯正していく学園に、大切なものを取り戻すために送り出された女の子型のスーパーロボット「エルコス」が子ども達に笑顔と豊かな心を取り戻していくというストーリー。反発した一人の若者が原因でエルコスは消滅してしまうが、なかなか感動的。演技もセリフもしっかりしていて、感動をしっかり伝えてくれたと思う。





 初めはナンバーを付けた黒い服装の若者たちが、エルコスの登場でナンバーを捨て、個性的な服装に変わっていることが分かっていただけると思う。

 学習発表会の感動を胸にしまい込みながら、遠野高校の文化祭を訪ねた。

 腹ごしらえはこちらでして、展示物などを拝見した。

 同校は、福島県教委がまとめた「県立高等学校改革基本計画」で、「3学級以下の学校は、魅力化を図りながら統合を推進する」の対象となる学校となる。地元の遠野地区では、地元の願いで創立された高校の存続を願って署名を福島県に届けている。

 同校では地元等とコラボした授業を取り入れており、地元産のキクイモを利用して開発した「菊芋マドレーヌ」を以前にいただいたことがありますが、最近も新林材などを活用した事業を添加している。

 その成果の展示があった。









 上から、フラワーボックス、卒業証書用に生徒自らが漉いた遠野和紙、そして鉛筆と生徒がデザインした割りばし袋。いずれも地元産材を活用した作品だが、地域の力が生徒たちの成長に活かされていくなら、これほど喜ばしいことはない。今後の展開も楽しみにしたい。


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