伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

学習発表会

2019年11月02日 | 学校教育
 1年生の開幕の群読で始まった学習発表会。わずか半年前に、椅子に座った足が床に届かず、がんばって座っていた子ども達がここまで成長したのかと思うと、感慨深いものがある。

 スローガンは「ぶたいに立てば だれもが主役 みんなで感動 とどけよう」。子ども達の発表は、スローガンをしっかり現実のものにしていた。

 1年生、2年生は「くじらぐもにのって」という演目をしっかり演じた。物語全編を演じる入小で学ぶ児童の役を2年生が演じ、ストーリーの中に含まれる「大きなカブ」「スイミー」のストーリー部分は1年生が分担しながら演じていたようだ。元気に、演技する姿がほほえましい。




 続く3年生、4年生は「Irishou Music Station♪」と題して合葬とダンスを披露した。

 TV番組の「ミュージック ステーション」を模して3つの演目を披露した、合奏は「銀河鉄道999」と「USA」で、小編成ではあるが、バランスのとれた演奏を、また、ダンスではミュージシャン嶋大輔さんの「男の勲章」に合わせて、元気なダンスを披露した。

 ダンス衣装の背中には1人1文字が記され、「たくさんの友達とたのしくへいわにいきていきます」とメッセージが届けられた。






 5年生、6年生は劇「白虎隊」を披露した。修学旅行でたずねた会津若松で学んだ内容を、児童達が劇にまとめたという。藩を家族を守りたいという藩士の思い、戦のために年貢を搾り取られ苦しむ農民の嘆き、藩に我が子を送り出す母親の嘆き、そして、火が上がる城を見て自害した白虎隊。同じ年頃の若者達が命を失った事実を学んだ入小生は、「白虎隊の思いを、新しい時代に生きる僕たちは、日本は、そして世界は、探し続けていかなければならない」と訴えた。

 深い意味を感じる言葉だ。しかし、結論はすでに出ているようにも思う。太平洋戦争時の特攻を担った若者達の「聞けわだつみの声」にもあるように、戦場に向かう若者達の思いは、家族であったり、祖国であったり、他者の命を守ることに対する深い思い、そこに戦場に向かう意味を見いだしていたように思う。

 入小生が、探し続けたその先にあるものが、新しい時代の、より高次の平和な社会につながることを、心から願いたいと思う。同時に、それを成し遂げるのは君たちだぞ。未来を生きる着る君たち、がんばれ。




 各学年の発表の後、全校生による合唱が披露された。「ゆかいにあるけば」そして「カントリーロード」。カントリロードになって先生方もいっしょに歌い始めた。

 今日の発表会に向けた校内発表会の時、校長先生は子ども達にお願いしたという。「元気、勇気をお裾分けする発表会にしてほしい。台風の傷跡は癒えていません。被害を受けた方に元気を分けてあげられるような発表にしましょう」と「少しハードルの高いお願い」をしたというのだ。そのお願いに応えた発表になっていたと思う。すばらしい発表をありがとうございます。

 


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