伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

上遠野小学校児童と「やしおみ登山」

2022年11月11日 | 学校教育
 上遠野小学校の「やしおみ登山」は、1年から6年まで縦割りで班を編制し、上級生が下級生のお世話をする形で進められる。以前、1度だけ同行したことがあるが、最上級生の6年生が下級生の荷物を持ってあげるなど、かいがいしく面倒を見ながら登山を無事終えたことを記憶している。そういえば、その時の印象を卒業式の来賓祝辞に盛り込んだことがあったと思い出す。

 今回の登山では、1班9人程で14の班に分かれ、八潮見城探検隊員は2班ずつ担当して、遠野町の八幡神社から入る登山道というか、散策路を案内した。
 「はじまりの会」で注意点などの説明があった後、9時頃から順次出発、本丸跡を巡って展望台で児童らが記念写真を撮った後に下山、おおよそ2時間の行程だ。「おわりの会」を終えて、だいたい11時30分頃には全日程が終了し、お役御免になった。

 登山は総合学習の時間などを活用し、協調性や協力性を養い、地域の人とのふれあいを通じて故郷を大切にしようとする意識を高めることなどを目的としている。かつては毎年実施されていたこともあり、6年生の子は何度か登山をしたことがある。学校以外でも登ったことがあるかもしれない。その意味では、代わり映えのしない登山なのかもしれないが、学年が異なると、自ずとそれぞれの役割も変わってくる。新たな気持ちを持ちながら登山を先導したことだろう。

 案内にあたって気を付けたのはスピード。小学生は身体の成長が著しい時期。1年生と6年生では身体差も体力差も大きい。そこで1年生の速度に合わせてゆっくりと登らなければならないと自らを戒め、歩いた。6年生は余裕で着いてくる。そのスピードでも1年生はとにかく、もくもくと着いてくる。その1年生を見ながら、もっとゆっくりと考えながら登っていたのだがきつくなかったかな・・。

 コースの途中には、ロープをたぐって登る急坂と迂回路が設けられた箇所がある。終了した後に、他の隊員に聞くと、後半に出発した班には、全学年の子にロープを使って登らせた例もあったようだ。ここで時間がかかったという。ここいらでどうするかの指示は学校側からはなかったので、私の担当した班は、前の班が高学年のみ登らせていたことにならって6年生だけロープを使い、他の学年は迂回路で登った。統一した指示があれば良かったのだが、特になかったので児童の体験状況に差ができてしまった。次回からは全学年がロープ登坂の経験をできるようになるといいなと思う。

 また、特に下山時の急な下り坂は滑りやすく、子ども達がおそるおそるおよび腰で降りてくる。結局、隊員達が手を貸して感じになり、案内している子ども達を待たせることになった。2つの班で18人なので、それなりの時間待たせることになった。隊員が多ければ、もっと速やかな散策になっただろう。

 「やしおみ登山」は幸いに晴れた空のもと・・というか、若干温かすぎる気象条件で実施された。愛犬の朝の散歩の際には、8日の満月から少しずつ欠けた月が、澄んだ青空に浮かんでいた。




 テリハノバラが赤い実をつけていた。



 初夏に花を咲かせたガマズミは、葉が紅葉し、実は赤く染まって美しい姿を見せていた。




 スギ林が主な林幹部を歩く「やしおみ登山」の沿道には、残念ながらこれらのような景色は見られない。公民館側からの登山では、これに近い景色を見ることができるはず。児童たちにも、秋の風情を楽しんでもらえるといいのだが。


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