伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

いわき民報「くらし随筆」4回目は「公約への責任」

2021年08月28日 | 活動報告
 3回目は、お盆の期間が原稿書きのタイミングと重なった。西日本を中心に豪雨災害に見舞われていた頃だったので、災害をテーマにした。4回目は、市長選直前ということからテーマは選択。市議時代の体験も紹介した。





災害への構え

 お盆期間から、連日、西日本中心の豪雨災害が伝えられた。犠牲者もいる。ご冥福を祈り、また、被災者にお見舞い申しあげたい。
 本市でも高齢者等避難が発令された。災害はよそ事ではなかった。
 10年前の東日本大震災と原発事故以来、本市は常に災害の中にいる感がある。一昨年の台風19号、今は新型コロナウイルスの感染拡大のただ中だ。
 震災・原発事故後、本市は、必要なら何でもやる構えで対応したと聞いたことがある。これで、他市より若干早く施策のスタートを切ったことにも合点がいった。
 最近、新型コロナに「災害時の頭」で対応した自治体の記事を読んだ。そこはワクチン接種が早く進んでいる。
 二つの事例には共通点がある。日常の対応から災害下の対応に、構えをガラッと切り替えているのだ。
台風19号の災害時「ワンチーム」という言葉が使われた。耳障りはいい。しかし、今考えれば、管理などを意味するマネジメント的な言葉にすぎない。被災という現実にどう向き合うのか、その構え、あるいは目標が見えてこない。
 さて、今、深刻になっている新型コロナ感染に、どんな構えで対応してきたのか。気にかかるところだ。





公約への責任

 前回、災害対応の構えについて書いた。構えを固める際には、リーダーシップが欠かせないと思う。リーダーの明確なビジョンとその徹底が構えの基礎と考えるからだ。
 その、本市のリーダーを選択する市長選挙が2日後に告示される。
 私は、昨年まで市議だった。その間、4回の市長選挙があり、3人の市長に、公約等をテーマに質問した。うち2人には、争点となった公約や言動が、市民に不利益や誤解を与えかねないとの観点から質問した。
 それらの公約・言動等は、事実上の撤回や、元の計画の微修正で、お茶を濁して終わったケースが多い。問題だと指摘した私が言うのもなんだが、政治家が選挙の価値をおとしめているようにも感じる。
 立候補者は、耳ざわりが良い公約を打ち出したりする。有権者としては、そこだけで選択することは避けたい。
 可能な限り、公約の実現の具体的な展望をもっているのかを見極めたい。公約・言動に、責任を持つ人物なのかを見極めることにもつながると考えるからだ。
 過去何回か、公約と言動がとても軽く扱われた。それだけに、今度は悔いの残らない選択をしたいものだ。


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