伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

やりたい放題の国政ねらう自民党への明確な歯止めは日本共産党の議席

2014年12月10日 | 選挙
 衆議院選挙の運動期間も3日を残すだけになりました。4日後は投票日です。

 今度の衆議院選挙は何が問われるのか。安倍首相は、自民党は、アベノミクスと消費税増税の18ヶ月延期と言っていました。しかし、それは本意ではない。隠れ蓑にすぎないと思います。

 もちろん、これがどうでもよいということではありません。アベノミクスが国民にもたらしているのは物価高と負担増、そして中小企業にはコスト高による厳しい経営。一方では投機筋や輸出大企業には、株高と円安で利益をもたらしてきました。安倍首相はアベノミクスは道半ばといいますが、同志社大の浜矩子さんが行っていたように、道半ばでこれだけ国民に被害をもたらしているのら、完成したら国民生活はもうたちいきません。そこに消費税は2007年4月に10%に無条件で増税するというのですから、国民生活を破壊することしか考えていないと思える問題です。

 こんな経済政策の継続は許されません。審判を下し、国民生活の立て直しを中心に日本経済の再建に道を開く政策に転換することが大切なことに相違はありません。そのためには消費税再増税はきっぱり断念し、社会保障の充実と労働法制の整備で労働者の雇用と権利を守り、同時に最低賃金の引き上げをはかることが大切だと思います。

 しかし、安倍政権の狙いと本音は経済政策とは別のところにあるようです。10日付けの福島民報は共同通信の調査で戦況の終盤情勢を伝えました。その解説記事の一つにこのような記述がありました。

 自民党が「選挙区は全部勝たなければならない」と檄を飛ばし、野党候補への対策を強めていることを伝えながら、「ここまで野党への更正を徹底する背景には、選挙後に『首相一強』を確立する意味がある。自民党筋は『来春は安保法制の国会審議など難題が待ち受ける。与党議席を多数確保すれば、悲願の長期政権や憲法改正も見えてくる』と解説する。」

 絶対多数をとって、集団的自衛権行使容認による戦争する国づくり、環太平洋経済連携協定参加、原発の再稼働など、これまですすめてきた悪政のかぎり一気呵成に進める魂胆ということです。

 こんな安倍政権・自民党の野望を許すことがあってはならないと思います。



 選挙序盤では新聞各紙は、世論調査の結果として自民党が300議席を超える勢いと伝えました。同時に共同通信の調査では、どこに投票するか決めていない有権者が48%いると伝えました。序盤の「自民党300議席を超す勢い」は、いわば支持政党を持つコアな部分の有権者が出した結論であって、投票先を決めていない約半分の有権者が投票に行って安倍政権、自民党にノーの審判を下せば、選挙の結果は大きく変わる可能性を示していました。

 そして終盤の選挙情勢でも、自民党の勢いが継続している状況を伝えながら、福島県内の小選挙区候補へのものですが37%の有権者が誰に投票するか決めていないという結果になっていることを伝えています。こうした方々が投票に行くならば、選挙の結果に大きく影響することは間違いないでしょう。

 今日の赤旗が次のように伝えました。

 「自民党の谷垣禎一幹事長は9日、京都市左京区で演説し、民主党は『相当弱っている』とのべ、野党について『彼らが国民のために何をしようとしているのかわかりません』と苦言。そのうえで『どの政党が国民のためにしっかり自分たちのやりたいことを示せるか。一つ示せる党があります。それは共産党です』と語り、『しかし、私たちが共産党と一緒にやるわけにまいりません』と述べました。」(

 発言の意図はなんだろう。素直に日本共産党を持ち上げたものと捉えて良いのだろうか。もしかしたら“共産党に入れてもどうせ当選しない。弱小だから投票が無駄になる”という意図を持ったものかもしれない。そんな見方も可能です。だとしても、共産党だけが自民党政治と真っ向から対決する対案を持っていることは、自民党でさえ認めざるを得ないことを示しています。

 その日本共産党が、今度の選挙では「共産党は倍増に近づく状況だ」と伝えられています(10日、福島民報)。8日付けの毎日新聞もほぼ同様の結果を報道していました。ということは、今度の選挙は日本共産党への投票が無駄になることはなく、政権への明確な「ノー」を示す貴重な議席に結び、選挙後の国政にも大きな影響を与えうることが可能だということを示していると思います。まだ投票先を決めていない方が、日本共産党の訴えと公約に耳を傾けてくださり、日本共産党を支持してくだされば、選挙の結果は大きく変化し、選挙後の国政へも大きな影響を残すことになることは間違いないと思います。選挙後のにやりたい放題の国会運営をねらう自民党・安倍政権への明確な歯止めになることは間違いありません。

 残る3日間。そして投票日には日本共産党とその候補者への支援を心からお願いしたいと思います。



 


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