伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

活動日誌No.219を作成しました

2019年07月28日 | 活動日誌










■一歩
参議院選挙が終わった。安倍政治を終わらせようと、全1人区で統一候補を立てた野党は10選挙区で議席を確保した。3年前の11議席に及ばなかったが、ほぼ安倍政治への国民の怒りを吸い上げた
▼一方、政府与党は、改選議席を割り込み、安倍首相が争点に打ち出した改憲で、発議に必要な3分の2の議席を確保できず支持されなかった
▼それなのに安倍首相は、「(改憲の)議論を行う」が国民の審判とうそぶき、選挙で議論を避けた年金問題でも「受給開始年齢を遅らせ」ると言い出した
▼2012年衆院選で「ウソつかない。TPP締結断固反対」と公約。選挙後、TPP締結を推し進めた安倍首相。同じ手法をまた繰り出した。厚顔無恥とはこの人のためにある。



いわき市議会6月定例会一般質問.2
国保税率県内統一に向け低所得者配慮の設定求めよ
軽自動車税障がい者減免手続きは簡易な方法に変更へ--市答弁で明かす



 前号では、いわき市議会6月定例会の一般質問のうち、湯本高校と遠野高校の統合に関わる質問を紹介しました。質問では、この他に、小中学校のあり方に関わる情報共有、国民健康保険、障がい者の軽自動車税の減免手続きの簡易化、なりすまし詐欺対策の強化、ペット犬のフン放置対策、10月の消費税増税に市として異議を申し立てること--を質問していました。主要な答弁をお知らせします。


教育環境の情報共有を

 遠野地区では、子どもの減少にともない、複式学級への移行等も想定される状況がある中、学校のあり方についての検討が進められようとしています。

 学校のあり方に関しては、より良い子どもの学ぶ環境作りを中心に考えることが何より大切です。同時に、地域への影響も大きいので、地域の理解と合意も大切な課題になります。

 その検討を進める際に、小規模校には子どもが学ぶ環境として、どんなメリット・デメリットがあるのかを保護者や地域のみなさんと共有することが大切になると思います。
 情報共有についての質問に教育部長は、「行事等の際、保護者等に説明しており、特に小規模校ではメリットを生かしながらデメリットを克服する取り組み等を説明してきた。今後も説明責任を果たしていきたいと考えている」としました。今後、学校のあり方に関する検討をリードする、いっそう積極的な情報提供が求められていると思います。


国保は高いの認識が大事

 国民健康保険は、今年度も税率が据え置かれることになりましたが、収支で赤字が見込まれるため、不足する3億6,200万円を約26億円の国民健康保険基金から繰り入れることになりました。

 国民健康保険は、昨年度から県の制度として一本化され、国保税率も2025年度以降の県内一本化がめざされています。

 当面本市が国保税を決めますが、市の国保財政は、来年度以降も赤字が見込まれておおり、市は基金から不足分を穴埋めすることで、一本化まで値上げをせずに安定的な財政運営をしようと考えています。

 値上げをしないという考え方は良いとして、一方で国保の加入世帯は一般的に収入が少なく、その割に負担が大きすぎるという声も幅広くあります。そこで引き下げをする必要性を質しました。

 市長は、「引き下げると赤字額が拡大し、県内統一までに基金が枯渇し、値上げが予想される。従って引き下げの状況はない」と断言しました。

 私は、高過ぎるという認識があれば、何とか、財源を確保するために知恵も工夫もわいてくると考えています。

 実際、全国知事会などで、国に対して1兆円の財源措置の追加を求めていました。しかし、高いという認識がないというのでは・・。


低所得の負担増のおそれ

 一方、県内の国保税統一にも問題がある事が分かりました。

 国保は、現在、県が示す本市の参考税率(標準保険料率)を踏まえながら、市独自に国保税率を決定しています。この市の国保税率と県の参考税率の設定に大きな開きがあり、市の税率を県の税率に合わせていくと、所得の高い世帯は国保税が安くなり、所得の低い世帯は高くなるというのです。

 もともと高過ぎるという問題は脇に置くとしても、低所得世帯の負担を増やすのは問題が大きい。そこで、県に低所得世帯に配慮した国保税になるよう意見を具申することを求めました。

 市民協働部長は、「低所得者に配慮した税率設定になるよう対策を講じる協議を要望していきたい」と答えました。

 市の努力とともに、県議会での議論も期待されるところです。


軽自動車税障がい者減免多くは2回目簡易な手続き

 ある市民から障がい者の軽自動車税の減免について、毎年同じ手続きを繰り返すのはなぜかという問い合わせがありました。

 議会事務局に、中核市や県内他市の状況を調査してもらうと、多くが2回目以降の手続きは簡易な方法を採用していることが分かりました。

 いわき市でも同様にして、利用者の負担軽減が求められます。そこで、簡易な手続きの導入を求めました。

 財政部長は、「本市でも、窓口の混雑等があるため、他自治体の状況等を調査・研究してきたが、今後、システムでの対応等も含め、早期実施に向けて検討しいきたい」と答えたので、来年度からの実施を重ねて求めました。


なりすまし詐欺対策強化

 新聞で、福島県のなりすまし被害が多いと報道されました。以前、千葉県柏市が、振り込め詐欺への対応を強化するために「振り込め詐欺等被害防止条例」を制定し取り組んでいる事例を雑誌で読んでいたので、あらためてその効果を調べてみました。

 すると、被害防止と被害者へのケアで一定の効果があがっていることが分かりました。

 本市で発生した被害もたびたび報道されます。答弁では、2018年度で16件・6,105万円もの被害があり、本市でも何らからの対策を強めていかなければなりません。

 市は今後、「防災メール等の活用で、被害防止に関する有用な情報を事業者・市民と共有し、被害防止を図りたい」と答えています。

 一方、条例の制定については、「警察や金融機関等関係機関と連携を図り防止に向けた取り組みを推進しており、条例制定は、柏市等の状況等を調査し、条例制定による有効性等検証していきたい」と答えました。

 市民のなけなしの財産を奪う許されない犯罪です。柏市では、条例が制定されたことにより、金融機関が挙動不審なお年寄りなどに声を掛けやすくなった等の効果も確認されているようです。検討を急ぎ、市の対応策の強化が期待されるところです。



■日記
 我が家の隣組の方から提供いただいたのはニホンカモシカの写真。7月9日、遠野町上遠野猫塚の自宅裏で、イノシシ防除のためにかけたくくりワナにかかっていた。特別天然記念物なので当然逃がしたという。もしかしたら、まだ近くにいるかもしれないので注意が必要だ。

 阿武隈山地にはニホンカモシカはいないと思い込んでいた。しかし、伝え聞いたところによると、2カ月ほど前に小川町でカモシカ騒動があったそう。また、福島県のレッドデータブックⅡ(2003年)では、「浜通り地域へも生息域が拡大する傾向がみられる」とされている。今後も出現する可能性が大いにある。

 そこで、ニホンカモシカに出くわした際の注意事項を調べたのでお知らせしたい。

1.むやみに近づかない。
2.大声などで刺激して興奮させる行動をしない。
3.逃げ道をふさがない。
4.興奮すると突進および角で攻撃してくるので、角に十分に注意する。
5.身の危険がない限り、石を投げつけたり、棒で打ったりしない。その行為でニホンカモシカが死傷した場合は法律で罰せられる。
6.犬といっしょの場合、犬をニホンカモシカに近づけないようにし、その場から離れる。
7.子どものニホンカモシカは保護しない。生後1年位だと、近くに親がいて威嚇してくる場合があり危険。幼獣期に飼育すると野生にかえすことが困難となるので、保護した場合は保護した場所に放す。




■後期
 前号は7月14日に折り込むつもりで作成したのですが、選挙後に折り込んでいただきました。選挙に関わる記述はないし、継続して発行しているので問題ないのですが、選管は「好ましくない」と明確な答えを出さないことがあるので、一応念のため。明確な答えがないことが一番困るのだが。


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