伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

火災の原因は

2012年05月15日 | インポート
 広島県福山市のホテル火災は、7人死亡の惨事になった。被害者のご冥福をお祈りしたい。この火災の原因は何か。詳しい調査を待たなければならないが、消防が2年に1回の査察を行うことになっているところ、防火設備等に不備が指摘されながら9年間査察をおこなっていないことが報道された。一方、福山市は建物の不備はホテル建築時の法令では違反していないため、強制的に改善を命ずることできなかったと説明している。

 気にかかるのは会見した福山南消防署が「査察対象物件が多く、人員不足で手が回らなかった」と釈明している点。

 一般的に、行財政改革をいいながら公務員が次々と削減されてきた。消防職員も同じように減らされたとは思わないが、決して潤沢に人員が配置されているともいえない。査察だったか点検だったか、とにかくそれらの仕事を勤務開けの午前中に実施するという話を聞いたことがある。その分、人員が不足していると考えていいだろう。

 こうした慢性的な人手不足が査察等の未実施につながり、結果として今回のような事故に結びついたとするなら、その根本原因を解消することなく災害を防ぐことはできない。公務員削減をはじめとした行財政改革を見なおす必要があるかもしれない。

 もっとも報道では、今回火災をおこしたホテルの地域を担当している福山南消防署を含む福山地区消防組合消防局では、管内に査察対象になる宿泊施設などが1006件あり、昨年だけで557件の査察を行なったとしている。年間査察率は50%を超えており、2年に1回の査察はクリアできるはずだ。しかも南消防署は査察率が高いはずという。

 ならばこのホテルだって査察をされていていいはずだ。それなのに9年間査察に入っていなかったのだから、人手不足とは別の問題もあったのかもしれない。

 いずれにせよ原因を明らかにし、こうした不幸な災害が繰り返されないように願ってやまない。

 昨日は、福島市で会議があったが、その帰り三和町で夕陽を見た。光の柱が立っているように見えるのは気のせいだろうか。もしかして太陽柱(サンピラー)かもしれない。

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