伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

キジが姿を見せた

2022年03月04日 | 
 この場所は、昨年もほぼ毎日キジを見た場所。
 当時はU字溝が積み上げてあったり、盛り土があって、その上に乗ってたたずみ、時折、バタバタと羽ばたき、上空をむいてキェ・キェーンと声を振り絞る母衣打ちをする姿を頻繁に見ていた。

 今日のようにカラスといっしょに居たことはこれまでなかった。オスキジは見たとたんに認識できたが、カラスの方ははじめメスキジかもと思ってみた。カラスと分かった時は、初めて見たペアに若干興奮しながらカメラを構え、うまく並ぶシャッターチャンスを待った。

 キジはうろつき、カラスから離れたが、Uターンして接近、その瞬間が最初の写真だ。

 しかし、またカラスから離れたキジが立ち止った。視線を上げた。こちらを凝視している。



 私の存在に気づいたようだ。背を向け、枯れ草の陰に隠れながら距離をあけるようにどんどん遠ざかっていった。

 昨年寒くなって以降、とんとキジの姿を見ることはなくなっていた。時折、カケーという鳴き声が聞こえたが、姿は見なかった。

 しかし、温かい春に向かう季節になって、いよいよ恋の季節の準備を始めたようだ。遠くから母衣打ちが聞こえることもあった。

 2月13日には、ビックリする場面に出くわした。
 林の枯れ松に、アカゲラの姿を見かけ、写真を撮っていた。上を見上げるカメラのモニターを見つめながらも、近くを小鳥が飛ぶ気配を感じていた。アカゲラから目を離すと、林の縁をエナガの群が渡っていった。その姿を追っていると、視線にオスのキジが飛び込んできた。数mの高さを飛び、林に飛び込んだ。

 と、次の瞬間、このキジを追うようにもう1羽のオスのキジが飛んできて林に飛び込み、木の枝の止った。



 飛ぶキジのイメージを現場の写真に書き込んでみた。
 羽が短く尾が長いキジの飛ぶ姿は、十字架を連想させる。図のように同時にキジが見えていたわけではないが、イメージとしてはこんな感じだったのだ。

 頻繁にキジの姿を見るようになったのは、温かい春が近づいた証拠。沿道ではヤナギの蕾みが膨らみ、





荒れた畑にフキノトウが出ていた。自宅の裏にも。



 散歩途上のハスの田んぼには薄く氷がはっていたが、確実に温かい季節になっている。





 冬に里に着た鳥たちも、もうすぐ、元いた深山などに移動していくのだろう。



 「ここにいるのもあと少し」
 カシラダカが背中で語った。


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