伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

しょしとり台の改善策を形にしてみた

2022年03月03日 | 遠野町・地域
 昨日のブログに書いたが、コウゾの皮を白皮化するしょしとり用の木製台を使うと、お尻がいたくなるという。作った時に懸念はあっったのだが、実際、痛くなるようだ。

 台は、自宅や和紙工房「学舎」にある、板の切れ端等を材料として作った。新規投資額はほぼゼロの道具だ。
 構造は簡単で、3つの部品で組み立てられる。このうち、最も大きな部品がお尻に敷くことになる長方形の板。手元にあったのは幅180mm、厚さ12mm程度の杉板だったので、これを使うことにした。この板は、自宅にも学舎にもあったので、かき集めて材料とした。

 これをお尻の下に敷くと、当然、板の角がお尻にあたる。板には体重がかかっているので、角があたると痛くなるのは当然だった。
 私は左太ももの下に敷いているので、痛いということはない。しかし、他のボランティア等のメンバーは、お尻に敷いく。改善が必要だった。

 後の話がややこしくなるので、道具に名称をつけておこう。しょしとり用の木製台を「しょしとり台」、この改善のために作ろうとする台を「座台」としよう。

 昨日まで考えていた座台は、ベースとなる腰幅程度の板に木製台を挟むように板を取り付け座面を平準化(3枚の板を並べるイメージ)、使用する際には、その上に座布団など柔らかい素材の敷物を敷いて使うという形だった。

 ところが、端材などから材料を集めてみて気がついた。台の板と同じ厚さの板がない。これでは板で挟んで平準化させることはできない。小さい段差ができれば、痛みを解消することはできないだろう。

 どうしようか・・そこで、気がついた。発想をひっくり返そう。
 座台の上にしょしとり台を置くのでなく、しょしとり台に座台をかぶせればいいのではないか。



 こうすれば、ベースの板部分(座板)が重しになるためしょしとり台は安定するし、座台の足となる板(足板)が若干薄いとしても、座面が傾いたときの傾斜防止装置の役割を果たすから安全面でも問題はない。そう考えた。

 さっそく試作品作りに取り組んだ。

 部品は足となる挟み込み用の板2枚と座面の板1枚。丸鋸で材料を刻み、足板にはネジ頭を隠すために浅くダボ穴を開け、座板にネジ止をした。座面の角は丸く形成し、購入したものの使用目的を達成できなかったためしまい込んでいたタイルカーペットを両面テープで貼って、座面の形にカットする。

 これで試作品は完成だ。

 座ってみた。良いのじゃないだろうかと自己満足する。
 ただ、座面はもっと柔らかくて良いような気がする。カーペットを二重にしようかしら。しかし、カーペットの表は毛糸のようなパイル処理がされている。両面テープで接着できるかしら・・。
 しばし悩んでおこう。

 座面にはる材料は別にして、座台は10台程度を用意する必要があるだろう。端材で用意できる板のサイズにはばらつきがあると思うが、近いサイズの板を使ってそれだけは作っておこう。

 ああ、そういえば今日は桃の節句、ひな祭りの日だ。ひな人形のぼんぼりに灯りをつけておこう。 



 我が家を飾るひな人形たちだ。









 ひな祭りを終えたら人形はしまうものという言い伝えがあるが、先だって何かの番組で、もともとひな人形は毎年その年の最新モードを贈り物としていたものが定着したもので、1つの人形を長年飾るという感覚ではなかったことや、節句を気にせず心ゆくまで飾って楽しんでいいものだと言っていた。

 次の節句は5月の端午の節句。息子が誕生した時に購入した武者人形を飾るので、そうだな・・3月いっぱいは室内を飾ってもらおうかと思う。

 ちなみに内裏とおひな様の左右の置き場所に決まりはないという。明治時代に西洋に日本文化を紹介する際に、決まりがないと欧米に恥ずかしいとの理由から渋沢栄一らが決めたものだったらしい。目から鱗のお話だ。明治時代に皇室典範が整備され、現在に続く天皇制や皇室のあり方が形式化されたが、これと同じく新しい伝統だったのだ。番組から教えられた。

 常識は疑って考えることも必要だということ。気をつけようと思う。


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