以下、記事を紹介する。
■コラム「一歩」
新型コロナウイルス感染症の拡大が東京で止まらない。緊急事態宣言全面解除の翌5月22日をボトムに増加を続け、7月2日に100人を突破。第2波に違いない▼政府は緊急事態宣言発令に消極的だ。With(ウィズ)コロナ(コロナと共に)で、経済活動を停めないためとみられる。そのための対応策はどうなっているのだろう▼計算速度世界1のスーパーコンピュータ「富岳」が、2,000種から、効果を期待できる薬を選んだ。以前の「京」なら1年以上かかったという。やはり1番はすごい。しかし、肝心な、薬の劇的効果は期待薄だとか▼マスク、手洗い、人混みを避けるなど予防に務めることが引き続き大切だ。無症状の患者の早期発見も重要。6月定例会には、PCRの拡充を求めた。
■市議会7月定例会
議案を紹介します
4年の任期中最後の定例会となる、いわき市議会7月定例会は16日に開会しました。提案された議案は 、条例案8件、補正総額19億5,702万円(1,000円以下切り捨てで表記)の一般会計補正予算案など補正予算4件、2019(令和1)年度の企業会計の決算案4件、工事請負契約の変更などその他の議案が4件、合計21議案です。人事案件が最終日となる8月4日に追加提案となる予定です。議案を紹介します。
条例案
地域医療を守り育てる応援基金条例の制定
地域医療を守り育てる基本条例や新型コロナウイルス感染症等を受け、安心で良質な医療を受けることができる体制確保に役立てる基金を設置するもの。積立額は毎年度の予算で定めることなどを内容とします。
市税条例及びいわき都市計画税条例の改正
個人市民税関係では、文化庁・スポーツ庁が指定したイベント等で、チケットの払い戻しを請求しない場合、放棄した金額(20万円が限度)を寄付金控除の対象とする。
また、本年12月31日までに居住の用に供することが条件となっている住宅借入金等特別税額控除(住宅ローン減税)が、新型コロナウイルス感染症の影響で入居できない場合、翌2021(令和3)年1月1日から同年12月31日までに居住の用に供すれば適用されることになったため、条例の控除期間を同様に延長します。
ただし、契約は、新築で本年9月30日まで、建売・増築・既存住宅で同11月30日までにされていなければなりません。
固定資産税・都市計画税関係では、本年2月から10月までの期間の任意の3月の売上高が前年同月より減少している場合に、償却資産と事業家屋の固定資産税・都市計画税に、減少率に応じた課税標準を適用する特例措置等の内容です。
市税特別措置条例の改正
県から整備計画の認定を受け本社機能を東京23区から移転する事業者に設備投資減税等が適用さますが、整備計画の認定期間の期限を、本年3月31日から、2022(令和4)年3月31日に変更する内容です。
行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律関係手数料条例の改正
法律の改正により、個人番号通知カードが廃止されたことから、条例に定められた再交付の手数料を削除する内容。背景には個人番号(マイナンバー)カードの普及促進を図る政府の施策があります。
幼稚園条例の改正
市立錦幼稚園を、来年3月いっぱいで廃止するものです。同園は2019(平成31)年度の入園者が0となり、現在在園する、5歳児6名の卒園と同時の休園等を保護者や地区の区長等に説明し了承されているといいます。
保育所条例の改正
改築のため仮園舎で運営しているあさひ保育園を、新園舎に位置を移すもの
一般会計補正予算案
妊婦への新型コロナウイルス検査事業費
妊婦の不安解消のため、希望者が分娩前に行うPCR検査の費用を補助します。3,859万円。
新しい生活様式定着に向けた関連事業費
オンラインの健康増進プログラムを活用し、市民の健康維持・増進を図る、スポーツによるスマートライフ維持事業費3,012万円、多様な媒体で市の緊急支援策等の情報発信強化を図る等の新型コロナウイルス感染症対策情報発信事業費1,087万円、などが計上されています。
水産物学校給食提供事業費
県産水産物の需要喚起と小中学校での食育活動のため、学校給食に食材を提供する事業です。3,987万円。
認可外保育施設利用料減免事業費
新型コロナの拡大防止のため施設利用を自粛した保護者の保育料を減免する予算です。1,228万円。
介護サービス事業所等サービス継続支援事業費補助金
新型コロナ対策として、通所から訪問に介護サービス提供内容を変更した事業所の「かかり増し経費」を助成する予算です。1,079万円。
消防施設整備事業費
災害ハザードマップの浸水エリアにあり、近くの消防団詰所に消防サイレンが整備されていない設置が必要と判断される詰所に、サイレンを整備し、災害時の情報伝達手段として活用する事業。整備箇所は15ヶ所、2,576万円。
■多核種除去設備処理水
市長が国に要望書提出
理解と合意まで陸上保管求める
いわき市議会6月定例会で、志帥会と私が協議しながら、市民団体の求めに応じてアドバイスし、全会一致で採択された「『多核種除去設備等処理水』の処分決定に関する請願書」を受け、いわき市長名で、請願と同様の要望を、7月8日に国に郵送で提出したと市執行部から通知がありました。
市長の要望は、
①政府の処分方法案の公表と、それに対する本県の各産業関係者や県民からの丁寧な意見聴取、
②広く国民に向けた、他核種除去設備等処理水の安全にかかわる情報発信を行った上での、風評対策の拡充・強化の提示で、関係者及び国民の理解と合意を広げること、
③それまでは他核種除去設備等処理水の陸上保管を継続すること、
を内容としています。
稼働している原発等から、規定値内とはいえ日常的に放射性核種が放出されている中で、国民生活が営まれてきた事実が知られていくことで、国民の風評の受け止めも変わってくると考えられます。また、エネルギーのあり方の国民的議論の出発点にもなると思います。
市民団体と共同しながら、市議会、市が一体となって、国に要望することができました。まずは、この成果を喜びたいと思います。国には実現を強く求めたい。
■編集後記
6月定例会が終わってほぼ1ヶ月。9月の市議会議員選挙のために、通常は9月に開かれる定例会が7月に開かれる。6月定例会で質問したばかりだし一般質問には登壇しないが、質疑や討論はあるかもしれない。気を抜かず、しっかりと議会に取り組まなければならない思う。定例会が終われば、間もなくお盆がやってくる。季節の巡りは早いものだと、つくづく感じるこの頃だ。
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