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■一歩(コラム)
自民党総裁選は、決選投票で高市早苗氏が石破茂氏に逆転で敗れた。靖国神社参拝を公言する高市氏に、外交を複雑化しかねないと危惧した国会議員が多かったのだろう
▼靖国参拝は、一般国民ならば「参拝の思いは様々」ですまされる。しかし、国会議員はそうとはいかない。戦争への反省が問われるからだ▼靖国には過去の侵略戦争の戦犯が合祀される。この靖国参拝は侵略戦争への反省を疑わせ、韓国や中国の反発を招いてきた。その反発の影響は米国にも波及しかねないという
▼自民支持層以外も石破新総裁に一定の期待をしただろう。しかし期待はみごとに裏切られた。首相となる前の9月30日、衆院解散を明言し10月27日の投票を確定させた
▼石破氏は総裁選で、「国民に判断材料を提供するのは新首相の責任。本当のやりとりは予算委員会だ」としてきた。ところが、予算員会を開くいとまもない日程で解散。あの発言は何だったのか。彼への期待は見事に裏切られたようだ。
■会派名は「いわき市議会拓く会」
10月1日、議員の任期が始まりました。当日は市制施行を記念して毎年行われている市政功労者表彰式があった。 表彰者名簿には、地元遠野町や知人のお名前もあり、総勢55名(出席者は51名かな)の表彰を祝った。
さて、先立つ9月に会派結成届けを提出している。今回の選挙結果を受け、私は1人会派として活動することにしており「いわき市議会拓く会」とした。
名称を何にするかはとても悩んだが、「拓く」は、未来を拓く、土地を拓くなどと使われ、「誰もしなかったことに挑戦する」などの意味を持っている。〝改革で議会を市民のねがい実現の力に〟を公約した私には、この言葉がピッタリくると思った。
ともかく新しい議会が始まった。選挙で寄せられた思いに応えられるようがんばりたい。
■遠野小で紙漉きを援助
遠野和紙・楮保存会員として、長岡造形大学生の体験と意見交換をした。遠野小学校の体験授業で保存会のみなさんと紙漉きを援助した。6年生がたくみにはがき大の紙を漉いた。時間の都合で1枚しか体験してもらえないのが残念。
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■ 遠野和紙あかり展=10月5日、6日は遠野小学校体育館、12日~14日は上遠野公民館。和紙・楮保存会として撤収作業に参加、駐車場係や会場係なども担当。コンサートは180人程がクラシックからポップスまでの心地よい調べに耳を澄ました。展示にも多くの方が来場し、行燈などが醸す余韻を楽しんだ。実行委員でもあったので一言。ご来場ありがとうございます。
■ 八潮見城探検隊登山道整備=9月29日。おおよそ春と秋に行われる登山道の草刈り。私も隊員の末席にあり参加した。秋の日の今回は、沿道で笠を開くキノコが目についた。たぶんほとんどは毒キノコ。唯一私が見分けられたキノコはタマゴダケ。根元に白い苞があり、そこから黄色っぽい幹を伸ばし、暈は金赤っぽい。図鑑やネット情報で食べられると知っていたが、食べたことはなかった。1つ持ち帰り食べてみた。何の問題もない。
参加されたみなさんの活躍で、登山道も整備され、登りやすくなったと思う。参加のみなさん、ご苦労様でした。
■ 議員章交付式=9月30日。
■ 市政功労者表彰式=10月1日。任期最初のイベント。受賞されたみな様、おめでとうございます。
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■議会の体制決まる 初議会、市議会10月臨時会
10月4日に、議長や副議長の選出、常任委員会や議会運営委員会などの設置と正副委員長選出、議会選出の監査委員の選任など、議会の構成を決めるための、市議会10月臨時議会が開かれた。
この会議を開くにあたって、事前に選出方法などを調整する拡大各派代表者会議が開かれていた。会議では、選出方法について特に意見もなく、選出方は法律にもとづき投票になっていた。
ちなみにこの会議には、私もオブザーバー参加した。いわき市議会には交渉会派は3人以上という申し合わせがあり、1人会派はこの種の会議の正式メンバーにはなれない。委員長の許可があれば発言できるが、議決権はもっていないので、私から、選出方法について発言はしなかった。
議長、副議長選挙の結果
37人の議員による投票の結果は次の通り。
議 長
永山宏恵議員28(政)
菅野宗長議員3(共)
無効 6
副議長
小野 茂 議員25(公)
福島あずさ議員11(創)
無効(白票) 1
結果、議長にいわき市議会初の女性議長となる永山宏恵議員、副議長に小野茂議員が就任することになった。
投票動向は、次の会派の構成人数でおおむね見当がつく。
政風会(自民系等) 13
創世会(立民社民等) 6
真政会(自民系) 6
公明党 4
日本共産党 3
正論の会(自民系) 1
市民の会(自民系) 1
誠心誠意の会 1
拓く会(私、伊藤) 1
日本維新の会 1
私は、以前の任期の際は、議長は第1会派、副議長は第2会派が推薦する者を選出し、他の役職は会派の構成数に応じて配分数を決める指名推薦を主張し、そのような方法で役職が選出されたこともあった。市民の投票が、議会構成にも活かされるという点で、利点がある主張だと考えている。
しかし、今回は投票になったので、議長は事前に立候補の意思を伝えてきた永山議員(共産党からは事前になかった)に投票した。
副議長は、事前に複数人から意思が伝えられていたのこともあり、以前このような際には、会派代表に投票してきた例にならって、自分自身に投票することを模索した。
しかし、議会改革の一環として行われている立候補者の所信表明をする際に推薦者が1人以上必要とされており、これが障壁となって所信表明に立てなかったため断念。やむなく白票で対応した。
本来持っている投票権を放棄するに等しい白票は、無責任のそしりを受けるかもしれないが、事情をご賢察いただき、容赦していただきたい。
役職の偏りは改善が必要と思える事態
委員会等の正副委員長は、指名推薦の結果、政風会、真政会、公明党の3会派が分け合う形にななった。創世会、共産党はゼロ。1人で2つ、3つの役職を兼ねるなどの例があることを見ると、議長・副議長選が数の論理が幅をきかす投票になったへい害がここに現れたように思える。
1人会派は議会運営に関与するステージがほぼない。しかし、こうした点は改善していくことを主張していきたい。
私は市民福祉常任委員会に所属することになった。
契約解除にともなう専決処分で質疑
臨時臨時会には、市長から専決処分の報告が提出された。
専決処分は、本来議会の議決が必要な事項を、緊急な場合などに市長が議会の議決に代わり意思決定をして執行することをいう。あくまで例外的な措置で、後日、議会の承認を得る必要がある。
これまでは、公務にともなう交通事故や、市が管理する物件が原因の住民の財産の損傷などに対する損害賠償の事例が多かった。
今回報告された専決処分には契約解除にともなうものが含まれていた。予定価格に誤りがあり、本来落札すべき業者が落札できなかったため契約解除としたものだ。契約解除となったのは、(仮称)磐城平城・城跡公園整備工事だった。
賠償額は、契約書に添付した印紙代に相当する3万円。
理由が理由だけに、内容と対策を明らかにしておく必要があると考え、質疑をすることにした。
◇
問 原因は。
都市建設部長 工事費積算の過程で、市が採用する福島県の積算基準に基づく諸経費の算出方法に誤りがあり、予定価格を過大に積算したことによるもの。
問 再発防止に向けた今後の市の取組は。
財政部長 再発防止を図るため、事案の概要について全庁的に情報共有するとともに、複数人によるチェック体制の構築など、確実に実施するよう周知徹底を図った。
その後も同様の事案が発生していることから、事案の概要の共有やチェック体制の充実強化を図りながら、一層の危機感を持って適切な契約事務にあたるよう、組織全体により強く呼びかけてていく。
◇
少し説明を加える必要があると思う。
原因にかかわるが、誤りが生じた前提に、県の積算基準の単価が今年6月から新基準に移行するとされていたことがあったようだ。
この新基準が4月のうちにシステムに反映され、これを知らせるメールが分かりにくかったという。このためシステムに新基準が反映していることに気がつかず、新基準で積算してしまい誤りが生じた。
そこで本件の場合、情報共有のあり方が問題になると考えての質疑だったが、チェック体制の改善など、一定の対応がされていることは確認されたと思う。
この会議は午後7時30分過ぎに終了した。
まだ控室が準備されていないため、応接室が臨時の控室になった。
会議は休会をたびたびはさみ、控室での待機時間がとにかく長かった。臨時の控室には仕事の道具もなく、手持ちぶさたは否めなかった。
会派控室は議会棟市民ロビー奥
正式な会派控室は、議会棟1階の市民ロビー奥にある小さな部屋に決まっている。10月21日から使用できる見込みだ。
控室が使えれば、仕事をする環境も整えることができる。
市役所においでの際は、ぜひお立ち寄りください。議会に登庁しているかどうかは、入口付近にあるパネルの表示が明るくなっているかどうかで確認できる。
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