伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

行政視察「空海号」を議員だよりの記事にしました

2018年01月30日 | 市議会
 先週、私の所属する産業建設常任委員会で行政視察が実施されました。同時に他の2常任委員会、その1週間前には1常任委員会が行政視察を実施したので、今号はそれぞれの委員会の視察を議員だよりの記事にすることにしました。

 ただ、2月22日に向けて議案の掲載などテーマが決まってくることから、今号に全員の視察内容を掲載することにしました。そのため、見出し10行分、写真20行分、記事80行しかとれず、内容をコンパクト化しなければならず、記事にすることもなかなか大変。視察テーマ2つのうち、1つに絞って記事にしました。

 写真は、現地での写真と本市の交通ビジョンを使おうと思いましたが、記事を80行以下にまとめることが難しいので、紙面の方は1つだけにしました。

 ブログには2つ掲載しておきます。

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本市にあった公共交通のあり方検討が必要と実感
福祉バスなど行政視察

産業経済常任委員会・伊藤浩之


 産業建設常任委員会は1月25日から26日まで、香川県善通寺市で交通弱者対策について、兵庫県西宮市で空家活用についての行政視察を実施しました。このうち善通寺市では、市民バス「空海号」の取り組みを聞きました。



 同市は総面積が約40平方㎞で、本市の常磐地区(44平方㎞)よりも狭い。市域を通過する路線バスはあるものの、市内の移動手段は、自家用車やタクシーとなっていました。

 その中、市民から公共交通の確保を求める声があがり、お年寄りの外出支援等を目的に、無料の福祉バスを運行することにしたそうです。同市の一般会計規模は約130億円で、毎年の運営には、運行管理のバス会社への委託費など2600万円程がかかります。この他、バスの購入費は市が負担しています。

 空海号は誰でも利用でき、停留所以外でも、運行経路内で安全ならば、どこでも乗降可能です。現在は、小型のノンステップバスなど3台で6コース30便を運行し、乗車目標を上回る1日平均約170人が利用しています。 

 市民には、有料にして便数等を増やしてほしいという意見もあるそうですが、現実の利用者数等から見ると課題が多いとみているそうです。

 そこで、有料になった場合の影響を質問しました。説明者は「例えば100円でも利用者数はダウンするだろう」と答えました。

 本市では、「生活交通ビジョン」に基づき、公共交通のあり方の検討が続けられています。



 田人、三和地区では、住民の自家用車を利用したボランティア輸送を試行する準備がすすめられています。

 本市は、基本的に、独立算の仕組みの構築をめざしています。しかし、空海号のように福祉という観点からの取り組みも検討の余地はあるでしょう。

 一方、広域、新常磐交通との共存などという条件などが、福祉バスの導入の制約になるという事情もあります。公共交通確保の市民の要望にどう応えるかは、議会としても引き続き探求が必要です。

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