伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

アカシア風力発電事業への評価は / いわき市議会9月定例会一般質問_Vol.2

2018年09月17日 | 市議会
 2つ目の質問は、1問だけの質問項目。アカシアリニューアブルズ株式会社が計画する仮称・遠野風力発電事業に関して、環境影響評価方法書の説明会で取材と住民の録音等を禁じる姿勢をとったことに対する市の評価を問うた。




2 本市に展開する風力発電事業について

(1)住民の合意に関する事業者の取り組みで期待することについて                                  

伊 藤
 住民の合意に関する事業者の取り組みで期待することについてということです。

 遠野町に計画されているアカシアリニューアブルズ株式会社の環境影響評価方法書の説明会が開かれました。ここで、問題が起こったわけであります。

 1回目、入遠野で開かれた説明会で、マスコミの入場を拒否する、いうようなことがおこって、そこで住民とのトラブルになって、2回目の説明会が開かれた。新聞広告を見ますと、マスコミの報道(取材)は許可をとればしてもいいよ、というようなことが書いてあったにもかかわらず、当日の会場には、マスコミの取材も、住民による録音、撮影、録画も禁止する。こういう貼り紙が貼りだされて再び住民との間にトラブルを招いたわけであります。

風力発電にかかわる国の事業計画策定ガイドラインでは、「事業計画作成の初期段階から地域住民と適切なコミュニケーションを図る」ことを求めており、住民の録音等は、適切なコミュニケーションの上でも必要な措置であると考えられます。

これを禁止するような先の事業者の対応は、情報公開に消極的な事業者の姿勢に映りますが、このような大規模な事業を展開する事業者のこの姿勢について本市の見解はどのようなものか、おうかがいします。



生活環境部長
 風力発電事業の実施にあたっては、周辺住民のみな様の理解を得ることが重要であることから、(仮称)遠野風力発電事業につきましても、環境影響評価法の手続きにおいて、事業者に対し、周辺住民のみな様へ事業による環境への影響を積極的かつ分かりやすく説明するとともに、意見や要望に対しては、十分な説明や誠意を持って対応するなど、誠実に理解の醸成を図るよう意見してきたところであります。

 今回の地区説明会につきましては、環境影響評価法に基づく方法書の縦覧に合わせ事業者が同法に基づき開催したものでありますが、地区説明会後、地元区長会から事業者に対し、公開説明会の開催などの要望がなされたと聞き及んでありますことから、市といたしましては、事業者に対し、周辺住民のみな様の理解を得るよう誠意をもって対応し、誠実に理解の醸成を図るよう意見してまいりたいと考えております。


伊 藤
 太陽光発電もそうですし、風力もそうなんですが、ガイドラインには努力義務しか書いてないんですね。このガイドラインの中で問題が起こっているということを考えると、やっぱり、国として法整備が不十分なんで、市として、そこのところをしっかりと対応できる仕組みっていうのを作ることが、どちらの場合も求められるんだろうな、私、このようなことを思っておりますので、その意味でも、先ほど申しましたが、何らかの条例の整備等、何らかの対応を早急にやっていただきたい。このことをお願いして、次の質問に移ってまいりたいと思います。




 第1回、第3回は次の通り。

条例制定で太陽光発電事業の規制を / いわき市議会9月定例会一般質問_Vol.1

超過勤務の抑制の取り組みを / いわき市議会9月定例会一般質問_Vol.3


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