伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

遠野和紙あかり展が開催された

2022年10月23日 | 遠野町・地域
 遠野和紙あかり展は、遠野和紙を活用して新たな風物を作り、商品開発を模索しようと、遠野和紙楮・保存会が主催、遠野オートキャンプ場、福島県いわき地方振興局が共催して実施された。発案も、企画作りも地域づくり協力隊が中心になった。

 あかり展は、点灯式に続き、常光京子さんのバイオリン、渡辺貴紀さんのピアノによるコンサートが管理棟で開かれた。コンサートは、事前予約制の30人限定であったが、場内に展示された行灯は自由に見学していただけ、受付名簿は特になかったので詳細は不明だが、あわせて100人程度の来場者になったものと思われる。

 私自身は、駐車場係ということだったが、実際には入り込む車の台数は少なく、結果、会場内をウロウロしていた。コンサート会場から漏れ聞こえる曲目は、荒城の月などおなじみの曲目もあったようで、約1時間30分のコンサートでは、あまりにクラシックにふれたことがない人でも、興味をもって聞いていただけるラインアップされていたようだ。窓越しのだったが、耳に心地良い、良い音色だったと思う。



 遠野オートキャンプ場は、入遠野川沿いの山間にあり、空は狭い。実際は、それが有利に働き、余計な光が少なくて、灯された灯りが際だってきれいに見える条件がある。雲がなければ星もきれいに見えるのだろう。だが、雲が多い空模様だった。そこは残念な点。まあ、星が地上に降りたと見れば、残念な点も克服できるか。

 小行灯の笠づくりは、入遠野婦人会とその家族、いわき湯本高校遠野校舎の生徒たち、遠野和紙・楮保存会等がボランティアで行った。会場内には、自らが作った笠がどんな行灯になったのか探しながら見学する人たちもいた。





 駐車場から管理棟につながる階段にも、行灯が飾られた。


 たまたま最上段に置かれた小行灯は、いわき湯本高校遠野校舎に会場を借りて遠野和紙保存会等が行った行灯の笠づくり際に私が作ったものだった。



 行灯の笠は、白色あるいはちり入の和紙の台紙に、古着の端切れの模様などを切り抜いて貼り付けデザインしていく。用意されていた端切れは、洗濯のりを効かせてあるのかぱりっとしたもので、切り抜きやすい。ハサミとカッターナイフを使い、きれいに型抜きし、この模様はこの角度、あれはこの場所この角度でなどと試行錯誤しながら、台紙に貼り付けて作ったものだ。

 さて、本来は午後8時まで灯りを展示する予定だった。しかし、コンサート終了が終了し入場者が帰り始めた頃、雨がポツポツと降り出した。



 行灯の材料は和紙。雨に打たれれば、当然に破損する。あわてて撤収するしかなかった。箱を担いで展示会場を歩きまわり、行灯を集めて回った。
 幸い、雨脚が強くなる前に撤収作業を終えられた。イベントは予定より1時間早く終了した。何というか、慌ただしいイベントになちゃったなーの感。それでも、短い時間とは言え、灯りで素敵な夜を作り出せて良かったかな。

 さて、この間は、イベントに使う行灯づくりの手が足りなかったために、私もできるだけの個数を作成した。今日の午前中も、最後に残っていた2個の行灯も作成していた。

 小行灯は、市販の置きランプに白い和紙を貼り付けて下地とし、その上に色和紙などを貼り付けて化粧し、楮の枝で作った大中小3本の柱を立てて作る。




 化粧張りの前段の下地張りが終った後、化粧張りを進め、先週末、10数個のランプを持ち帰り作成しようとしていた。しかし、祭りや保存会の視察などに出かけたことで進まず、この3日間は行灯の化粧張りに没頭することになった。下地張りはだいたい1個に40分、化粧張りは、方法によると思うが、私の場合、下地張り、柱となる棒の貼り付け、化粧張りと進め、柱を和紙で覆って強度の確保を確保しようとするため1手間多くなり、だいたい1時間の作成時間が必要となる。

 根を詰めた作業で、頭も痛くなった。



 あかり展のイベントは終えたが、灯りの展示と販売は引き続き11月27日まで遠野オートキャンプ場で行われている。一閑張りの作成に取り組んで講師を務める方の作品などが展示されているので、ぜひ来場していただきたいと思う。



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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2022-10-24 16:21:05
常光今日子さんと渡辺貴紀さんのコンサート、聴きたかったな。
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すみません (伊藤浩之)
2022-10-25 17:26:07
 広報が足りなかったですかね。次の機会があればいいですね。
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