伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

上遠野八幡神社で秋の例大祭

2022年10月16日 | 遠野町・地域
 秋の例大祭は、かつては10月17日に実施されていたらしいが、近年は第3日曜日に実施されている。例大祭は、八幡神社から西に約1Km離れた白幡八幡神社まで神輿渡御が行われてきた。新型コロナウイルスの影響でここ2年間(たしか・・)は渡御が中止されてきたが、今年は3年ぶりに実施されることになった。

 数年前から遠野地区でも人口減少と若い年齢層の住民の減少で、若者が減少、青年会の参加人員も減少してきた。その結果、担い手の青年会が神輿担ぎを担うことができなくなっていた。このため、神輿をトラックに積んで移動したり、遠野町に住む日本国外出身の英語講師のつてで市在住の国外出身者に担いでもらうなどしてきた。今年は、東日本国際大学柔道部のボランティア活動として、神輿を担いでもらうことができることになり、3年ぶりの例大祭がにぎやかに実施できることになった。

 前日夜、前夜祭の祭礼が執り行なわれていたが、今日は神社で祭礼の式典が実施された本殿からご神体が神輿に移された後、神輿が拝殿から前庭に運び出された。



 前庭には、祭礼関係者や上遠野地区住民をはじめとした80人程度が渡御の開始を待っていたが、今回は上遠野地区内外に子ども達を募って稚児行列も神輿渡御の隊列に加わることになり、前庭にはいつもと違う華やかさが振りまかれていた。




 神輿前で参加者による出発のあいさつ等の後、いよいよ神社の坂道を下り始めた。




 渡御のしんがりは子ども神輿が務めたが、記憶では、3年前の渡御では2団体あった子ども神輿が今年は1台だけになった。以前は、子ども会毎に1台で5~6台神輿があったことを考えると、隔世の感がある。1台となった子ども神輿ではあるが、元気にお祭りをもり立てていた。

 神輿渡御の隊列は、かつてはにぎやかだった上遠野地区の商店街通りを歩く。



 沿道の住民は、手に手におひねりをもって、通りかかる神輿を待っている。



 調べてみると、昔は神にひねり包んだのは米などだったようだが、現在はお金が包み込まれている。タイミング良くおひねりを神輿に投げ入れ、お参りを済ます。



 住民の心付けをいっぱいに積みこんだ神輿が白幡八幡神社に到着し、山道の石段を登る。




 稚児行列の一行をはじめ参加者も境内に上がって、この場所での式典を執り行なった。




 式典後、今度は、上遠野区の一集落となる小渕に向かう。同地区住民の1人は「初めて神輿を見た」と言っていたが、同地区に神輿が繰り出したのは初めてのことだったようだ。
 先程通った商店街を逆に移動しながら八幡神社入り口を通り越して神輿が進む。




 沿道には福島県知事選挙のポスター掲示板があり、祭りが行われている時期を想定される。それにしても、県知事選の選挙そのものは静かなものだ。どこかでは、激しく選挙戦が戦われているのだろうけれど・・。



 神輿が遠い山並みを背景に歩く。面白い景色になるだろうと思って待ち構えた。我ながら良い構図だと思う。
 小渕の礼拝所に到着、ここでも祭礼の式典を執り行ない、終了後、神輿はトラックで八幡神社にかえり、ご神体を本殿に移し、例大祭は終了した。




 秋の例大祭で神輿が歩いた距離は約2.8km。何もなく歩くならば、程よい散歩となるだろうが、100kgを越える神輿を掲げて歩くとなるとなかなかしんどい距離だ。神輿とは別にヤリと榊を立てた輿(こし・・というのだろうか)があり、これもなかなか重い。その担当をした方々も大変なご苦労だったと思う。渡御終了後、神社に用意された赤飯などを食べながら、みなさん盛り上がっていたようだ。

 渡御にかかわり私が撮った写真は100数十枚。フィルムカメラではとてもこんなに撮れないと思いつつ、シャッターを切っていた。
 自宅のパソコンでデータを見ながら、必要なものは調整も加えた。パソコンも6年目、データもそれなりに大きく、表示と保存に時間がかかる。結果、作業終了は夕方までかかった。自宅でしようとしていた行灯づくりは結局できず。

 DVDーRに焼き付けたデータは、明日、神社役員に渡そう。


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