伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

市長に要望書を提出しました。

2012年11月07日 | 活動報告


 市内を走行していると小輪の菊が見事に咲き誇っていました。みっちりと茂った菊の花がなかなか美しく、華やかに感じます。画面いっぱいに花を入れたら面白いだろうと思って撮影してみると、思ったとおりの写真になりました。

 さて秋を迎えて、東日本大震災から間もなく1年8ヶ月を迎えようとしています。市は震災と原発事故から数えて2回目の予算編成をすすめていますが、昨日11月6日、日本共産党市議団は来年度の予算編成等に関する要望書を渡辺敬夫市長に提出し、懇談しました。市長は、「要望については意を用いていきたい」と応じました。

 この要望書はこの時期に毎年提出しており、放射性物質と原発事故への対応、震災からの復旧復興、被災者の生活再建への支援策と福祉・医療の充実などを目指すことを求める内容。具体的には、甲状腺検査の早期実施、米の全袋検査の来年度以降の体制強化、原発の即時廃炉を求める態度表明、消費税増税の中止を国に求めること、原発事故の避難区域にある町村の町外コミュニティにかかわる要望、小名浜港背後地の再開発での市民的合意など111項目を求めています。

 いわき市は町外コミュニティの受け入れ自治体の一つとなります。市長は、「町外コミュニティの受け入れは当然のことだが、市民には様々な受け止めがある」として、「例えば避難住民のごみ収集業務の費用は、国の交付金でまかなうようにしていると広報紙に掲載しても、市民の支払う税金で負担しているという誤解を解けないでいる面がある。誤解をなくしていくためにもそれぞれの町との個別協議を急ぎたいが、国が制度・枠組みを作ってくれないと個別の協議に入ることができない」と、国の対応の遅れに不満を漏らしていました。

 これに対し、「避難者などに対する市民の不満の背景に、一つは医療の不足、二つに介護施設の不足、三つに賠償での格差があり、それぞれに国の責任で手当てを求めることが必要」と求めました。市長はそれぞれについて市としても幾度となく要望しているのだが、と反応のにぶい国政に困惑ぎみ。

 一部損壊住宅への支援制度創設に関して、「市は議会の答弁でも必要性を認識し、国に制度の創設を求めました。市民の要望も強く、同時に市としての何らかの独自対応を」と求めました。市長は「問題は財源。一部損壊だけで5万棟にのぼっており、財源が難しい」と、現時点では実施は困難との見方を示しました。

 また、早期除染を求めていることについて、「これまで(原発から30Km圏と避難した地域)、久ノ浜・大久、小川町戸渡、川前町志田名地区の発注を終え、今年度中には小川町、川前町、四倉町で、それぞれの全域の発注を終える」と、計画を前倒しで実施していることを説明していました。

 「市議団としても盛られた要望の実現に全力で取り組みます」とのべ、懇談を終わりましたが、30分の予定のところ40分間の懇談となりました。

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 コウヤボウキの花を見つけました。先だってとは別の場所。線状でもじゃもじゃの姿を箒に見立てたのかと思ったら、高野山でこの花の茎を束ねて箒に使ったことが名前の由来とか。意外に分かりやすいネーミングである。菊の花もあちこちで見かけ、この花は石垣の隙間から芽を出し咲いている、元気な花です。

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