伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

遠野地区市民文化祭、原発廃炉学習会

2012年11月12日 | 活動報告
 11月11日、上遠野公民館で遠野地区市民文化祭が開かれました。
 展示は昨日から行われ、今日は10時から芸能の部が行われ、開会式に祝辞の機会をいただきました。以下祝辞です。

 文化祭の開催おめでとうございます。毎年、展示された川柳を紹介させていただいておりますが、今年はこういう作品がありました。

下がり気味 気力 体力 お小遣い

自分のお財布の中身も気にかかりました。今の政治の反映でしょうね。
こういう作品もありました。


孫たちに 遺すものなし 笑顔だけ

笑顔が最後の砦ですね。笑顔だけでも失わないようにしたいものです。
そしてこういう作品もありました。


避難地で 眺むる景色 海辺なく 

昨年の震災、特に原発事故は生活を一変させました。食べるものも、測定してもらって食べるようになりました。

 実は私、キノコなどは漬け込むことで線量が下がると書いてある本がありましたので、実際どうだろうと実験してみたい、と知人に話したら、クサウラベニタケ、いわゆるイッポンシメジを届けて下さった方がありました。


 測っていただきましたら、検出限界値以下で、実験のためにと思っていた残りはお腹の中に入ってしまい、実験はあえなく失敗しましたが、原発の事故は、安心して食べられることを当たり前に享受していた文化を、測って安心を確認して食べるという文化に変えてしまいました。

 生活文化は変わりましたが、その中でみなさんが取り組まれる芸術・芸能など文化的な活動は、感性を磨き、人生を磨くものとなります。きょうを契機に、いっそうみなさんの文化的な活動が推進されることを祈念しながら、また、準備をされたみなさんのご労苦に感謝して、お祝いとさせていただきます。

 式に続いて、合唱や歌をはじめオカリナ演奏、踊りなど、普段鍛錬されてきた演目が次々披露され、観客の目を楽しませていました。

 午後には、浜通り復興共同センターが開いた「福島原発の廃炉をめざす学習会」に参加し、講師の舘野淳さん(核・エネルギー問題情報センター事務局長、元日本原子力研究所研究員)のお話を聴いて来ました。

 東京電力福島第一原子力発電所の事故の経過や被害の状況などを説明した舘野さんは、「原子力の研究員たちから批判派を排除していきました。批判派排除が事故にいきつく道と思います」と話しました。

 そして今後の原子力の技術的問題について、シビアアクシデント(過酷事故、舘野さんによれば、技術者の想定を超えた事故。言い換えれば設計者もお手上げの事故)への対応、もうひとつは高レベル廃棄物の処分問題があるとして、「この問題が解決するまでは、原子力利用は中止すべきで、同時に、廃棄物処理の問題や事故対応も含めて解決すべき問題が山積しており、原子力技術そのものは敵視すべきではありません」などと話していました。


 夕刻、田人に計画が持ち上がった「バイオ燃料」の原料となる藻の培養施設の問題で、地元の方のお話を聴いて来ました。
                        ★

 11月7日に話題となったニ重の虹。残念ながらこれは見ることができませんでしたが、一重の虹も十分美しさを堪能できました。ツルリンドウの蕾を道端に見つけました。寒さも募る中、花開いてくれるのか。心待ちにしています。日向にはアキアカネがまだがんばっています。

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