「今日は2時半に終わるから、ばーちゃん迎え来られる?」
朝、孫が言う。
「うん、いいよ。今日はじいちゃんの面会に行くから、そしたら一緒に行こ!」
ということで、雨の中2時半に図書館に迎えに行った。
一斉下校の日は迎えの車や生徒の自転車が多いからと、待ち合わせは学校から1km離れた図書館を指定される。
婆の運転テクニックを信用してないようだ。(笑)
折から雨は強くなり、遠くで雷も鳴り始めた。車の中で待ったが孫は一向に現れない。
3時過ぎだったか、やっと来た。何か困惑した笑顔である。
「ばーちゃん大変やったん!前を歩いてたじーちゃんがいきなり倒れてね!」
「えーっ!」
「枝切り鋏持ってブルブル震えてるから怖かったぁ!雷も鳴るし。」
起こせないから取り敢えず体操服入れのナップザックを頭に敷いてあげたという。
そうこうしてたら知り合いらしい人が来て、お爺さん宅に連絡してくれて家の人が迎えに来たそうだ。
お爺さんは認知症で徘徊の癖があって、今も捜していたところだったとか。
孫は今日に限って、田んぼの中の農道を通っていたそうで、
制服もカバンもナップザックも泥んこである。
あー、でも知り合いの人が通りかかってよかった。
そんなこんなで夫の面会には行けなかったけれど。