雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

すなお

2013年08月23日 | ポエム


 すなお


緑の若葉はもう見ない
青い空も見上げない
美しい花も見つめない
そんなことを思うなんて‥‥
かつて誰にでも見せたように
いつまでも素直な心でいたい

ぼくが川であったらいい
いつもすべてを流しさって
青い空を
白い雲を
その水面に映すだろう
緑の若葉を
美しい花を
素直な心で映すだろう

ぼくが川であったら
そしてあなたが
雨であったらいい‥‥
(1974)
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