雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

図書室

2013年08月10日 | ポエム

▲圧倒的な緑に覆われている夏の熊本城

 図書室

図書室で、みんなは何をしているんだろう
みんなは何を考えているんだろう
思い思いの席につき
何人かの人と集まって
本をひろげて‥‥‥‥
図書室で、みんなは何をしているんだろう
みんなは何を考えているんだろう
ぼくは一人でみんなを見ている

(1972)
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青春

2013年08月08日 | ポエム


 青春

僕には天気予報は いらなくなったね
空いっぱい晴れようが
どんより曇っていようが
僕には 僕の一日がある
僕には 僕の明日がある

老人のような宵の口が過ぎ
酸っぱい青春のような夜があって
羽のはえた処女のような夢を見て
子どものような朝が来る

昼は現実(いま)
雨が降ろうが
雪が降ろうが
僕には 傘はいらなくなったね

(1977.10.25)
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恋人の夢

2013年08月06日 | ポエム

 恋人のゆめ

雨ばかり降っているから
ぼんやりと
曇った空だから
僕は夢のなかで
びゅーっと吸い込まれそうな
青空にあったよ

雲は真っ白にひかっていて
僕は胸をドキドキさせながら
わぁっと叫んで
想い焦がれる恋人の
夢をみた時のようだったよ

(1976.5.24)
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