でも ちかづかないで のいばら たお
けさ
わたしは さいた
わたしは
かわいいかな
わたしは
きれいかしら
いくらでも
みつめてほしい
いつまでも
みつめてほしい
でも
それいじょうは
ちかづかないで
ほんとうの あなたを
わたしは
まだ しらないの
いつもの散歩コースを歩いていると
藪の中に白い花が咲いていました。野茨のようです。
かわいい花です
五弁の純白の花びらが
園芸種にはない素朴さと可憐さとを感じさせてくれます。
背丈が低いことも
親しみを感じさせる理由の一つかもしれません。
近づいて、手を伸ばそうとすると、
「近づかないで。」
と、断られてしまいました。
「あなたは、私のことを知らないでしょ。私も、あなたのことを知らないの。」
とのことです。
「はい、わかりました。
その代わり、しばらくは、その姿を楽しませてくださいね。」
「どうぞ、いくらでも。そして、お気遣いありがとう。」
とのことです。
可愛らしい可憐な花だけど、『薔薇』のプライドが言わせた言葉なのかな。それとも、傷つけたくなくてかけてくれた言葉なのかな。
夏の訪れが間近に感じられる昼下がりのできごとでした。
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