今回の収穫物で一番気になるもの。それは、
それはそれは見事なものでしたが・・・
センボンイチメガサだろうと思って採ってきたんだけど、自信がない。家に帰って、早速、同定を始める。すると、このキノコに関しては、画像も説明も諸説入り乱れており、キノコ学会に混乱が生じていることが分かった。最大の権威であるS先生ですら、『(毒キノコと)特徴が非常にまぎらわしいため、本書では、このタイプを示す食菌の図説は、慎重を期する意味ではずした』なんて書いている。
しかしですね、A先生は、取り上げています。
まさにこれですよ
図鑑の方が少し成長が進んでいるけれど、どちらも模様・形状が『いちめ傘』です。詳しい解説もピッタリ当てはまるし、なんと言ってもA先生、自信満々なのが分かる。だって、『味噌汁、佃煮によい』と断言しているんだもの。これは、食べた人にしか出来ない説明だ。
これは、決定ですね。
≪センボンイチメガサのナメタケ≫
ま、佃煮の応用みたいなものだ。こちらの方が利用範囲が広かろうと思って作ることにしました。早速始めます。
下ごしらえの部
※採ってきたときの感触から、このキノコの下ごしらえは、サワモダシと同じ手順だと考えました
・まず湯がいて身を引き締めたら、冷水にとって汚れを落とします
・束生しているので、石突き部分をまとめて切り落とします
※ベビースターラーメンみたいに細いんだけど、簡単に処理完了(360g)
・フライパンに直接広げて着火
・酒醤油みりん各60mlに砂糖大さじ1を加えて、良く馴染ませます
・最後に酢大さじ1強を加えて1分ほど煮込んだら出来上がり
1回では食べ切れそうもないので瓶詰めに(ちょっと煮詰めすぎた)
汁を充填して、冷めたら冷蔵庫へ
こういう時は、マタギが毒見係になります。少々いただいて(美味しかった)翌朝、マタギが何ともないことを確かめたところで、
おかずとして承認されました
このキノコ、味と香りは普通に美味しいんだけど、特徴的なのが食感です。細くてか弱そうなんですけど、意外なほど丈夫でしっかりした歯ごたえ。栽培のエノキよりも少し太いだけなんですが、ずっと丈夫な感じ。
面白い食材に出会うことが出来ました。
山の神様、今回も楽しい出会いをありがとうございました。
君の名は、センボンイチメガサ。2度と忘れることはないと思う。また、来年かな?いつかどこかで出会いましょう!
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