『キノコのための休日』。けれど、行きたかったキノコ採りに行けなくなった日(以下『キノコ惜別の日』と名付けます)。
いよいよ年貢の納め時というか、キノコ採りについても引導を渡された気分。
こんな日だから、何かを作らなければならないことは分かっている。
しかし、収穫のない日の台所では、考えが まとまらないんだねえ。
とりあえず、懸案だった大根料理が朝仕事で完成したので、ひと安心。
今回の大根の炒め煮は、常備菜になるし、勿論、マタギのお弁当の一翼を担うことになる。
それでも、弁当用の常備菜が次々と消費されていくものだから、まだ少ない。もう1品欲しい所。
そんで考えたのが砂肝炒め。妻がCO‐O〇に買い物に出かけるというので調達を頼んだ。もう一つ、『キノコ惜別の日』を盛り上げるための蕎麦も一緒にね。
で、お昼直前に妻が帰ってきたんだけど、なんだか眠い。
考えてみると、夕べからろくに寝ないで突っ走ってきている。
だったら、昼飯前に砂肝炒めを作ってしまえ!
そして、お昼のキノコ料理も食べたら、心置きなく眠ればいいのだ。
早速、始めます。
下ごしらえ・調理の部
・長ネギの青い部分と白い部分とを分けて
・青い方は粗みじん。ショウガ一片は千切り
※アク抜き用です
・約300gの砂肝を薄切りにして
・白い部分も粗みじんで待機
・沸騰したお湯に、砂肝と青ネギとショウガを入れて再沸騰。アクを掬います
・お湯を切ったら、ごま油で炒め直して白ネギ追加
・塩コショウを適量加えて炒めたら、香り付けに醤油をちょっとだけ足して
・ここにもあらびき胡椒と炒り胡麻をかけてごまかして出来上がりです
これ、かなり美味しいです!
弁当用のお総菜にと思って作ったんですけど、摘み食いだけで、既にかなり減ってしまっています。
妻に聞くと、
「なくなったら、また買ってくるから大丈夫!」
とのことでした。
確かにその通りです。ま、いいことにしましょう。
さあ、いよいよ昼食です。
『キノコ惜別の日』のためのキノコ蕎麦を茹でましょう。
作るのは、普通に鶏肉出汁の蕎麦なんです。だけど、こういう日にはケチケチしないことが大事!
・たっぷりの鶏もも肉で出汁を取って
・保存しておいたナメコの瓶詰めを使って
・こちらもたっぷり使いますよお!
・麺つゆ準備OK!(分かる?このナメコの量)
ついでに温泉卵を乗せて『月見』にしようかと思ったんだけど、意外と難しいことが分かった。
こんな風に仕上がりました。卵には目をつぶってね
こちらも、しこたま評判がよかったです。
美味しいし、あったまるし、堪りません。
実は、このナメコ、1年前に収穫したものなんです。
去年の最後のキノコ採りでたっぷり採れたので保存しておいた分を、こうしてキノコ採りに行く代わりに、今年食す。
その代わり、今年の最後の収穫物は、既にナメタケになって保存中。
きっと、来年の今頃に、また美味しく戴くことになるでしょう。
こういう収穫と消費のサイクルが、繰り返されていくことが、何とも言えず嬉しく、感慨深いです。
『キノコ惜別の日』、山に行くことを終わらせる日。
この日は、山の恵みを求めるだけでなく、山の恵みに感謝する日として、マタギと我が家の家族に染み込んでいってほしいものです。
ご馳走様でした。
そして、お休みなさい。
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