山菜採りを楽しむようになってから何十年も経つ。ここまで来ると、さすがの『下手の横好き』でも、年間スケジュールがある程度固定されてくる。例えば、『春の遠征で最初のターゲットはワサビ。だったら、目的地はN川。』みたいな感じ。
こんなスケジュールに従いながらも、採り場の修正や更新を繰り返すのが、この所のマタギの暮らしだ。
で、とうとう梅雨入りしてしまいました。もう、真夏は目の前です。つまり、(春の)山菜シーズンが終了です。こんな時期に、シーズンを締めくくるのがN沢のタケノコ採りなのだよ。
前回は、『怪我療養中の身』でも行けたことが嬉しかった。でも、その時確信したのが、『まだ出るはずだ』ということ。同行したA氏も同じ感想を持ったようなので、即座に再訪決定。4日後に出掛けることになった。
そんでもって、前回の結果をもとに反省してみて、もう一つはっきりしたのは、
『やっぱりこの山遊びは、最高級にくたびれる』ということ。だったらどうする。
ポクポクポクポク チ~ン
『荷物の軽量化と低速運転作戦』
大体にして、収穫物だけで10㎏にもなるんだから、余計なものを持って行って自分自身を苦しめるのは間抜けくさい。荷物を再点検してみる。
安全確保のために、足回りはしっかり固める必要があるし、GPSは必携。だけど、このコース、日程なら、ザイル(そもそも怪我人には使えない)とランタンはいらないです。ナタもいらないよね。・・・この辺りを抜いただけで、随分軽くなった。
ひと安心して当日を迎える。もう一つの課題である『ペース配分』なんだけど、同行のA氏にその旨を伝えてのんびりと進む。
この二つだけで随分楽になった気がする。そのせいなのかどうなのか、最標高地点には、前回よりも15分も早く到着してしまった。遅く歩いてるのに早く着くって不思議な気もするけど、長距離走なんかのことを思い起こすと、なんだか納得がいく。『最適なイーブンペース』、忘れないでおきましょう。
さて、山頂下の雪原はというと、
こんな風でした
前回の様子
雪の量と植物の様子とを見比べてほしいんだけど、わずか4日で随分季節が進んでいました。
さあ、採りますよ!前回見たとき、まだ出ていなかった場所を中心に右往左往。
赤いダイヤと
緑のタヌキじゃなくてタケノコ
不思議なことに、同じ採り場でも、「全く別の種類じゃないのか?」と思うほど色が違う物が出ていました。食べては遜色ないはずなので、選り好みせずに採らせていただきました。
雪渓の際からちょっとだけ離れた場所が採り頃という感じですね。お陰様で、本日も十分にいただくことができました。
採った量はほぼ同じなのに、リュックが軽い。これ、嬉しいです。登りの苦労は、もちろんなんだけど、下りの時に荷物が重いとダメージが大きいんですよ。それが、かなり軽減された感じ。作戦は成功と言ってよいでしょう。
前回よりもちょっとだけ軽い足取りで山を下り始めると、
サラサドウダン
コバイケイソウ
イワカガミ
可憐な花々が見送ってくれていることに気付きました(登りの時には気付かない)。
「また来るよ。」
それは、来年のことになるかもしれないな。でも、きっとまた来るからね。
山の神様、本日もありがとうございました。
笹竹なのですね。
曲がっている!ネマガリダケですね。
このタケノコが大きくなると笹になるのですね!?
笹の丈は1メートル位ですか?
20代の時、一度見ているはずなのですが(;^_^A
採り立て、美味しいでしょうね!!
コメントありがとうございます。
以前にも少し触れたのですが、この辺りの笹竹は特別で、色もさることながら、太さや高さもすごく巨大です。高さ3mを越えてしまうので、笹と言うよりも竹かもしれませんね。良い筍なんですが、この藪を進むには、すごく体力を消耗するし、視界が遮られるので迷うと自分の位置が全く分からなくなってしまうんです。
辛くて怖いんだけど、この美味しさを求めて出掛けてしまうんですね。