本日の山菜採りは、初物尽くし。タラノメ、赤コゴミ、モミジガサ(ついでにアイコも)、どれも、すごく美味しい山菜だし、作ってみて、改めてその魅力を再認識することができた。
で、唯一初物でないのが、このお方。
山菜の王様ワサビ、きれいです
N川には、3回出かけて3回とも戴いて帰ってきた。『採り過ぎ』と言われるかもしれないけど、もう、20年以上前から、マタギ流のSDGsの考えに基づいた収穫方法を継続している。だから、いつまでも、安定して持ち帰ることができるのだ。
今回心がけたことは、例年通り『間引くように採る』ということと、『根を残して採る』ということ。多分、これで、来年も安泰だと思う。ただ、やっぱり欲張りすぎたかな?
我が家の冷蔵庫には、既にワサビの醤油漬けがたっぷりあるから、今回は、甘酢漬けを追加できればいいと考えていたんですけど、どうも、多すぎたみたい。余りそうな感じなのだ。
案の定、
本日作った甘酢漬け
たっぷりできたけど、葉ワサビは、1/3ぐらい余ってしまった。
更に、
ついてきたワサビ根ちゃん
ワサビの株がバラバラになるのが嫌だったので、株の根元から切り取ったつもりだったんだけど、一部の根っこもついてきてしまったんですね。
さあ、茎と根が余分に採れちゃいましたよ。どうする、マタギ!
ポクポクポクポク チーン
とりあえずお刺身と、≪海苔ワサビ≫
結構悩んだんだけど、この組み合わせなら、きっと美味しいに違いないと思って決めました。
既に、かなり疲労困憊だったんだけど、仮眠を取る前に、甘酢漬け用の穀物酢に、タラノメと一緒に天ぷらにするレンコンと竹輪を買いに出かけるので、そのついでに刺身用の魚も買ってきました。これで、ディナーの方は安泰です。
それでは、海苔ワサビ、行ってみましょうか!
下ごしらえ・調理の部
先ず、海苔の佃煮を作ります。和食の名手、『白ごはん』さんのレシピを参考にさせていただきました。
・焼き海苔3枚を、折っては切りを繰り返し、16等分ぐらいに分けます
・手鍋に入れた海苔に、水50mlと顆粒出汁をかけて、染み込ませます
しっとりしましたよ
・酒醤油各大さじ2、みりん大さじ1、砂糖3gを加えて
・弱火で混ぜながら水分を飛ばしていくと
ご飯ですよ!
つまみ食いしてみたら、既に超美味しいんですけど、今回のゴールは、ここではない!
海苔ワサビへ!
その1:摺り下ろしワサビ入り
・根ワサビをどんどん摺り下ろして
・瓶の中の海苔の佃煮と合流させたら蓋をして、冷蔵庫へ
その2:フスベ漬け入り
・フスベ漬けの手順はいつも通りなんだけど、葉ワサビはみじん切りにしてみました(いつもは寸切りか、その半分です)
・みじん切りにして
・塩で揉んだら
・今回は80℃20秒方式
※みじん切りをフスベる場合、お湯にザルを入れておいた方が効率的
・この後、冷水、軽く塩してシェークして怒らせます
※最終的に小瓶に入れるので、冷やした方が作業しやすいと考えた
・瓶に入れて、海苔の佃煮と合流させて冷蔵
あとは、辛味が出るのをじっくり待ちます。
ちなみに、あんまり関係ないんだけど、夕食の刺身は、ビンチョウ鮪のトロがすごく安かったので、ワサビと組み合わせてみたら、
極めて美味しかったです!見つけたら、また買ってきます
そして、翌朝。
左がフスベ漬け、右が摺り下ろしです
ご飯に乗せて、食べてみましょう。
アチャア~!!!
こりゃ旨い!
昨夜残したマグロのトロも、タラノメの天ぷらもいらないですよ、これは。
とりあえずですね、みそ汁と、
赤コゴミの胡麻和え
これだけあれば、もう何もいらない感じ。
なんとなく、予想はできていたんだけど、海苔の佃煮とワサビという強力なご飯の共が2人で手を組んだら無敵だわい。正に、あんたが大将!
すごい料理ができちゃった。これは、『使い道が広そう』と申しますよりも、他の料理の妨げにならないか、ちょっと心配です。
まあ、弁当に添えるとか、おにぎりに入れるとかなら、全くウエルカムですから、その辺の使い道を探りながら楽しんでいくことにしましょう(イタリアンにも使えそう)。
これは、山の神様への感謝は当然だけど、欲タガリの自分を褒めてあげましょう。だって、余分に採れたから、できた料理なんですから。
ということで、めでたしめでたし。
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