山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

瓢箪からスイーツ

2023年01月29日 | 日記とレシピ

 「毎度!」

「おおっ、旨いものあるか?」

「ねえ(ない)。いつものやつならある。」

「んだが。じゃあ、油揚げと豆腐な。豚コマある?」

「あるよ。」

「じゃあ、300g。」

「ねえ。200gならある。」

「んじゃ、それでいいわ。頼む。」

「あいよ!oo円だ。」

「OK。」

いつもやってくる移動販売の八百屋さんとのやりとり。

 素っ気ないというか、商売っ気がないというか、これでいいのか?と思うのだが、固定客が非常に多い。それもそのはず、とにかく正直で誠心誠意なのだ。なんだかんだ言いながら、絶対に変なものは売らない。逆に、品質が危うくなってくると、

「おう、こいつ食ってけろ。」

「値段は?」

「いらねえ。」

と言って置いていく。

だからというか、その他諸々の理由で信頼している。おかげで、こんな適当なやり取りで売買が成立してしまうのだ。

 ところで、勢いで買ってしまった豚コマだけど、実は何を作るか全く考えていなかった。さて、どうするマタギ!

 見ると、なかなか綺麗な豚ロースの薄切り肉。これは、トンカツにして楽しみましょう!

 まだ、夕食には遠い時間帯なんだけど、下ごしらえだけ済ませておきます。

 ・肉を広げたら、適当な厚さ、大きさになるように組み合わせて折りたたんでいきます

 ・塩コショウをまぶして、重ねておきます

 ・卵2個を割りほぐし、小麦粉をカップ1ぐらい入れました(と思う)

 ・生地に水を加えて微調整、パン粉その他を準備

 ・肉を生地につけてパン粉をまぶしていきます

 途中省略で結果を見ましょう。

       たっぷり揚がりましたよ!

「これって、ミルフィーユカツ?」

「何?それ。」

「肉を重ねて揚げたカツ。」

「じゃあ、そうだ。」

こんなおしゃれな名前が付いているとは知らなかったぜ。ということで、

       美味しいディナーになりました(次回は何か挟むと思います)

ただ、今回は、これで終わっていなかったんですね。

 残った生地に、パン粉の残りとベーキングパウダーと砂糖とバニラとバターと、ついでにレーズンを加えて焼いてみたんです。

       さあ、どうなるか!

       180℃で、何分だか忘れた(ひたすら見てただけ)

 みんなで味見してみたら、文句なく旨い!この日のデザートになりました。そして、翌朝。何種類かのチョコレートをレンチンして塗ってみました。

     プレーンとブラックとホワイトとピスタチオ

 このままでは遺恨が残りそうなので、切り分けておきます。

       皆さん、全種類、最低1個ずつは食べられますよ

 非常に好評でした。マタギの感想としては、どれも美味しいんだけれど、ピスタチオが秀逸でしたね。

 いやあ、面白かった!

 たまたま留守番していたところに八百屋さんが来て、たまたま頼んだ豚コマをトンカツにして、残った生地をたまたま焼いてみたらこうなってしまった。

 こういうのを瓢箪から駒って言うのかな。

 こんな瓢箪、もっと落ちていないかなあ。そうしたら、また、遊んでしまいますよ。



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