山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

半端な午後にはシーフード料理

2021年03月26日 | 日記とレシピ
 明日から連休になる。それはいいんだけど、初日は日中に定期通院があるため自由には使えない。じゃあ、2日目に思い切り遊びます。
 天気予報を見ると悪くはない。だけど、ここ数日の高温で川には雪代水が入り込んでいるから、タコ釣りは、まだお休み。逆に高温続きなんだから、山菜が育ったはずだ。
 前回、日程が合わなかったA氏に連絡を入れてみると、「行く!」そうだ。これで、連休2日目の計画が立った。
 さて、問題は、半端な時間しかとれない初日だ。どうする?

 ポクポクポクポク チ~ン
  ≪ちょっと手間のかかる料理≫

 どうせ暇なんだから、多少時間がかかる料理でもいい。いや、時間がかかる方がいい。スーパーのチラシを一通り見たんだけど、「これだ!」というものがない。続いて冷蔵庫の調査を始めると、冷凍庫に『シーフードミックス』が眠っていた。
 そう言えば、桃の節句でちらし寿司を作るときに、確たる計画もなしに買ってきたんだっけ。ごめんね。君を活かさないわけにはいきません。
 じゃあどうする?再び、

 ポクポクポクポク チ~ン
  ≪シーフードグラタン≫

 これだと多少の手間もかかるし、メインディッシュにもなるし、何より家族が喜んでくれそうじゃない。やり甲斐があるってもんだぜ。必要な材料があるか調べてみると、ピザ用チーズと牛乳が足りないだけで、あとは全部揃っているみたい。ささっと買い出しに行って調理スタート。

 下ごしらえの部

 ・シーフードミックスは、お風呂よりちょっとぬるいぐらいの食塩水(3%=海水と同じ濃度)に入れて20分


万能の海鮮解凍術!

 ※この20分を使って、やれることをやっておきます


 ・玉ねぎ1/2個をくし切り



 ・バター20gと早煮マカロニ50gと薄力粉大さじ2(18g)を量りとって


 ・コンソメ1個を包丁の背で叩いておきます


  こんな感じ


 ・解凍したシーフードの中で、イカが大きすぎるので短冊に切り分けます

 調理の部(前半)
 ・フライパンでバターを溶かし、玉ねぎとシーフードミックスを炒めます
 ・玉ねぎが透明になってきたら火を止めます
 ・薄力粉をふるいにかけて回しかけます


  こんな感じ
 ・かき混ぜます
 ※温かいうちだとダマにならず混ざるみたいな気がします


 ・無造作にマカロニを投入


 ・牛乳500mlと砕いておいたコンソメも入れて


 ・再加熱
 ※混ぜながら約5分ほど


 ・とろみが出ます
 ※お好みで塩コショウします
 ※ついでに、マカロニが煮えて水分も吸い取ってくれます

 ここまで来たら一休み。食べる直前まで休憩。
 明日の山菜採りの準備をしましょう。

 調理の部(後半)
 さあ、夕食の時間です。


 ・グラタンを耐熱皿に盛って、ピザチーズを適量かけます
 ※オーブンとオーブントースターを同時に使うとブレーカーが落ちそうな気がしたので、2回に分けて焼きました


  1回目


  2回目
 ・焼き時間は、どちらも1000Wで7分です


 ついでに買ってきたホタテの稚貝汁と一緒にいただきます!

 充実した時間を過ごせたし、家族も喜んで食べていたので、余は満足じゃ!!

 さあ、明日は山菜採りだ。早いとこ眠って備えることにしましょう!

はるのぶとうかい(さんぽうた64)

2021年03月25日 | いきもの

  はるのぶとうかい  ぷりんせす おどりこ

さあ
いっしょに おどりましょ!

はるが きたのよ!

おひさまの らいとが
まぶしい
そして
うれしい

みんな まっていたわ
こうして
めをさまし
あえるひを

どれすがあったら
すてきよね

でも
そんなもの なくていいの

だいじなのは
この きもち!

ちょうちょも
みつばちも
しんでれらも
おうじさまも

さあ
いっしょに おどりましょ!

はるが きたのよ!



今年初めて会いました



次々に顔を出すようです



春だねえ



 ヒメオドリコソウ。当地では、子どもたちにも人気のある野草で、
「あっ、オドリコソウ。」
なんて言いながら寄っていくから、何するんだろうと見ていたら、筒状の花を抜き取って吸っていました。
「おいしいの?」
と聞くと頷くので、まねして吸ってみると甘くて美味しかったことを覚えています。
 この蜜を求めて、昆虫たちも集まり、盛大な舞踏会が催されるんじゃないかな。

 春が来た!

そういう実感が湧いてくる昼の散歩になりました。


時々やろうね!料理大会

2021年03月24日 | 日記とレシピ
 古くなりかけのニラとひき肉がある。もう、これだけで中華料理になることは決定でしょう。白菜もたっぷりある。さらに冷蔵庫を覗くと、「なあんだ。」餃子の皮があるじゃない。
 それではやってみますか。

  ≪白菜で餃子≫

 餃子は、そもそも美味しい料理なんだけど、調理の過程に「おまけ」がつくところが、いいんだなあ。それは、


料理大会です

 「たね、入れすぎたあ。」とか、「包み方変えてみる。」とかワイワイ言いながら、家族みんなで調理の時間を共有できるんですね。このひとときを味わってからの食卓は、いつにも増して食事が美味しくなるんです。

 下ごしらえの部
 ・白菜300gとニラ1/2束を粗みじん切りにします。
 ・白菜への下味を兼ねて、塩2つまみを和えておくと水分が滲み出てきます


今回はニラがしなびかかってたので早めに合流

 ・すり下ろしのショウガ1かけも加えました
 ※これは失敗かも(後でよかったと思う)
 ※しばらく放置
 ・ひき肉150gに調味料を加えて餡を作ります
 ※醤油酒各大さじ1、砂糖ゴマ油各小さじ2、味噌とおろしニンニク各小さじ1に塩を少々


これを混ぜて



よく馴染ませます

 ※いつの間にか白菜の方からは


水分が滲み出てきてます。
 ・野菜の水分を絞ってひき肉に合流


  これを混ぜて


  さあ、みんなを呼びましょう!


  自分が扱いやすい器具で盛り付けて


  さあ、準備完了です。
 共同作業は、この場面だけなんだけど、大事なひとときです。

 調理の部
 ・水100ml+薄力粉10mlを混ぜて「ハネ」準備
 ・フライパンに油を敷いて餃子の半量(十二~三個)を並べてから着火


  こんな感じ
 ・中火で2分ほど焼いたら、準備しておいた小麦粉水を回しかけて蓋をし、蒸し焼きに


  こうやって


  こうして
 ・若干火を弱めて5分ほど待ちます
 ・蓋を開けたら、周辺の「ハネ」を中央に寄せて


  お皿をかぶせて
 裏返すと、


  はい、出来上がり


 今回は、皮が25枚だったので2回の作業になりました。余った餡は、ハンバーグ風に焼いて調理完了。
 この後、夢中になって食べていたら写真撮るの忘れてた。
 ま、こうやって、みんなで作った料理をみんなで食べる美味しさは説明不要ですね。

 ご馳走様でした!機会を見つけて、また楽しみたいと思います。

山菜昔話?

2021年03月23日 | 山菜料理
 欲タガリのマタギが、何も採らずに帰ってくるなんてことは滅多にない。昨日の日記では、ストイックに春を愛でながら歩いているところを書いたんだけど、偶然かなあ?なぜかポケットに、レジ袋とナイフが入っていたんです。
 で、その時にたまたま出会ったのがこの子。


  寒そうだねえ。可愛そうに。


  見渡せばあっちにもこっちにも。

 霜で凍りつきそうなフキノトウが沢山いるじゃありませんか。
 そこから物語が生まれたようです。それでは、にっぽん昔話、始まり始まり~。

「おうおう、可愛そうに。しかし、お前達みんなにかけてやるほど沢山の笠はないのう。」
 笠こ爺様は何とか暖めてやりたいと思ったげど、無理だっけど。(「かさこじぞう」より)

 困ってだ爺様に婆様、言ったっけど。

「そうだわ!ポケットに大きな葛籠があるから、それに入れて持ち帰ってやりましょう。」
 欲タガリの舌切り婆様は、フキノトウを袋に詰め込んで持ち帰ったと。(「舌切り雀」より)

 ところが、家に帰った婆様は、袋を開けてみて腰を抜かしてしまった。

「ひええ~!!」



  霜焼けで変色してしまったフキノトウ

「こ、こんなはずじゃなかったのに。」
腰抜かした婆様に、笠こ爺様言ったっけど。

「大丈夫だ。せっかくおめえがこんなに採ってきたんだがら、俺が美味しく料理してける。」


ということで、

  ≪蕗味噌(冷凍保存バージョン)≫

 下ごしらえの部

 採ってきたフキノトウは、霜に当たらなくても、切り口から酸化して黒くなります。今回は、それに近い状態だと判断しました。したがって、いつもの「色止め」の過程は不要。省略します。

 ・暫く水にさらして、アク抜き
 ・同時進行で、味噌だれ準備
  味噌120、みりん80、砂糖40(g)+酒少々と顆粒だし
 ※今回は、砂糖の量を増やしてます(いつもは40mlを40gに増量)
 ※顆粒だしも普段は使いませんが、小分けして冷凍するなら大丈夫


  こいづをお酒で溶きほぐすどいいんだ

 調理の部
 ・フキノトウの水気を絞ってみじん切りに


  婆様、見でみろ。悪ぐねえべ。
 ・ゴマ油大さじ1強を熱した中華鍋で炒めていきます
 ・一通り火が通って油が馴染んだら味噌だれを加えます


 ・中火で水分を飛ばしながら和えていくと


  いい感じになったべ?


  これくれえ作れば、暫ぐ食えっべな
 ・余熱を冷ましてから、小分けにしてできあがり

 「ほうれ、婆様、食ってみろ。」

「あら、美味(んめ)ごど!」

「採ってきた甲斐あったなあ。暫くお茶請けに困らねべ。」

「ホントだ。」

「いがった(良かった)なあ、婆様。それに、山の神様、こんなに早くからこんなにいい山菜を採らせていただき、ありがとうございました。」


 これで、おかしな昔話はおしまい。とーびんさいすけさいざぶろう。チャンチャン

 本日も、おまけ


お弁当に添えると、これだけでご飯が進みます



  これもクルミパンに乗せてみました
 やっぱり旨い!これまでの経過、前回との共通点等を考えると、・・・蕗味噌がそもそも主食を引き立ててくれるということ。更にクルミが加わるとレベルアップするということ。この辺の法則が段々見えてきましたよ。


山菜偵察

2021年03月22日 | 山菜採り
 例年だと、家の近くの山や川で様子を見ながら機をうかがうのです。それなのに、遙か遠くの山菜採り場が、ひとたび頭に浮かんで以来、離れなくなりました。
 もう、行くしかないでしょう。
 「早すぎる」ってのは分かっているんです。だけど、一度出掛けて、現地の様子を見ることが出来れば、その先の見通しも立つってもんだ。
 それをやらないでいると、山菜の妄想が、いつまでも頭の中を駆け巡り続けることになる。これは、精神衛生上よろしくない。そう考えての判断です。
 現在の日の出は、5時40分頃。その辺に到着できるように、暗がりの中を出発する。
 今夜以降、何日か降水確率が上がってくるのだが、この時間は0%。圧雪凍結の心配なしで峠を越えられるのは、ありがたい。本日も、予定通りに目的地に着くことができた。
 ただ、残念ながら周囲には雪が残っている。おまけに、好天による放射冷却で霜も降りていることが分かった。
 これは、偵察を兼ねた散歩ですね。トランクルームに積んできたリュックもハケゴも出番なし。足回りと防寒対策だけ整えて歩いてみることにしましょう。
 まず、目に飛び込んできたのがこれ。


もうすぐ咲きそうなワサビ

 ただし、他に見つけた殆どは花芽なし。こんな感じ。


霜に当たってます

 それでも、春の気配がチラホラ。


ネコヤナギに



フキノトウです

 でも、殆どは、収穫の『予定地』ばかりです。


コゴミ畑予定地



シドケ畑予定地

 やっぱり早すぎたみたいですね。


山に日が当たり始めました



間もなく渓にも



 陽が差し始めた小さな流れに目をやると、


セリも伸び始めていますね

 流れ込みを見ると、


石英と雲母と長石と

 きれいな花崗岩の砂地です(写真下手でゴメン)。
 この砂地があるから、この地がワサビ田になり、天然のワサビが育つんだと思う。
 本日は、まだ小さすぎて収穫には早かったけれど、次に訪れるときには、きっと綺麗な花を咲かせていることでしょう。
 次回、順調に生育してくれていることを願い、本日のお散歩は終了。

 おまけ、


唯一見つけたキクザキイチゲの花