山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

自然依存症?

2022年04月20日 | 日記

 本日は休み。しかも、嬉しいことに、昨日からの連休なのだ。

 だけど、昨日からずっと雨

 仕方がないので、昨日は、ちょっと読み応えのありそうな本を買ってきて読みまくりました。そして、作っておきたかった山菜料理も作りました。

 これで、何とか1日は乗り切ったけど、今日も雨ってのは困ります。もう、イライラが爆発寸前

 夜明け前、分かっているんだけど、雨降る中を西のお山に出掛けてみた。もちろん撃沈。

 しょうがない、また山菜料理か。塩漬けにしてあったワラビを戻すことにした。

 でも、作業としてはあっという間に終わってしまうし、ここから先は、翌日まで手が出せない。

 ああ~、せっかくの連休が消えてしまう。

 嘆きムード、諦めモードに入りそうになった頃、雨が止んだ!

 おおっ、天の神様がマタギの嘆きに気付いて下さったのだ。

 即座に出発!

 ただし、もうお昼前。近所の山の下見になります。

       2日間雨が降り続いたけど、桜は満開のままでした

海抜を200mあまり上げると、

       桜は、開花寸前です

 いいねえ。こうして、下界では、中(?)春を、ちょっと場所を変えると、早春を楽しめるってのは。

 どれ、他の植物たちはどうかな?

       沢に日が射して美しい!

 この沢は、2日間の雨で増水気味ではありますが、濁り知らず。ああ~、清々しい!

       おおっコゴミ!

       タラノメも!!

そして、

       フキノトウが花盛り!!!

 満足じゃ!

 この景色と山菜たちの顔を見ただけで、ストレスは全て吹き飛びました。

 ああ~、気持ちよかった!

 天気の神様、山の神様、連休の最後にこんな素敵なプレゼントをありがとうございました。

 これで、来週も気持ちよく働けそうです。

 ・・・これって、依存症ってやつか?

 ま、それならそれで結構。こうしてストレス解消出来るんだから、ありがたいばかりですよ。

 自然依存症、望むところよ!

 

 マタギ辞世の句   山に病んで 夢は枯野を かけ廻る(未定)


悪だくみの結果

2022年04月19日 | 山菜料理

 今回、山の神様から戴いてきたフキノトウです。

       山で成長したものです

 でもね、我が家でも、

 

       4日前こんなだったフキノトウを

       水栽培にしておいたら

       随分伸びたんですよ

一応、成長具合を確かめます。

    奥が雌花で、手前が雄花です(やっぱり雌花がよく育っていた)

 「やはりのう。思った通りに成長しおったわ。」

と、欲タガリは、ほくそ笑むのですが、如何せん数が少ないために補充が必要なので、今回の収穫となったのです。

     全部の葉を外しました(中央が本日の収穫分、右が水栽培分)

 水栽培にしておいても、天然物とほとんど遜色なく成長してくれたので、悪だくみの実験は成功と言ってよいでしょう。

 ということで、美味しくいただきたいと思います。

   ≪フキノトウの炒め煮≫(ノーマルバージョン)

 前回の料理が変化球(足りなくてちくわを入れた)になってしまったので、今回こそは、最も普通に、フキノトウの味を楽しめる料理にしたいと思います。

 下ごしらえは、ほぼ終わっているので、調理の部

 ・7分間熱湯で茹でました

 ※前回よりも太かった分だけ長めに茹でました

 ・冷水にさらしてから寸切りに

 ・調味料準備(酒醤油みりん各大さじ2)と和風だし

 ※フキノトウの重さが00g強だったので、調味料も大さじずつ

 ※フキノトウの重さは、生でも茹でても同じでした

 ・中華鍋に油を敷いて熱したらフキノトウを投入

       一通り油を馴染ませます

 ・準備しておいた調味料をかけて、煮詰めていきます

 ・終末段階で、かつお節1パックをかけてまぶして

       はい、出来上がり!

 いい香り、いい味です。

「うむ、甘露甘露。越後屋、でかしたぞ!」

「ははっ、それがしも、これほどうまくいくとは思っておりませんでした。」

「確かに。此度は、新しい収穫が加わってこその旨さかもしれぬのう。ただ、いざという時には、このような採り方、食べ方があると言うこと、忘れずにおくとしよう。ハッハッハ。」

 マジで予想通りになって嬉しいやら驚くやら。

 ・・・代官様の言う通り、いざという時に、使える技というか知識が一つ増えました。

 越後屋さん、ありがとうね。


されどアサツキ

2022年04月18日 | 山菜料理

 本日もまた、本題と関係ないんだけど、オオタニサン凄い、渋野さんも凄い、佐々木さん凄すぎる!観客としては、「もったいない」、関係者としては、「仕方がない」というところでしょうか。

 ・・・この世界、人生のピークが何時訪れるのか、本人も含めて誰にも分からないだけに、とにかく温かい目で応援し続けるしかないと思っています。

 本題に戻りましょう。

 今回の山遊びでの収穫物。

      左から、「フキノトウ」「アサツキ」「ワサビ」

 ワサビは予定通り。フキノトウも我が家の食糧計画では必要だったので、これもいいんです。ただ、問題は、アサツキなんですね。調子に乗って採りすぎてしまったかも。

       採りすぎた収穫物

 アサツキという山菜、少々失礼ですが、この辺ではどこにでも生えている雑草みたいなものです。うちの近所にも、職場の散歩道にも、たくさん生えています。でもねえ、マタギ達の採り場に生えるものは、ちょっと違うんです。それは、根の深さ。

 上の画像の根元の白い部分を見て下さい。かなり長いでしょう。

       これは、別の年に別の場所で採ったもの

 白い部分の長さが随分違います。これは、土質の違いを示していると思います。今回のものは、N川の流域、きめの細かい砂質の土地に生えたものです。

「ここのアサツキすごい!」

A氏も気付いたようだ。

 T氏も言う。

「やっぱり、こごさ生えるやつは違うんだず。」

そうして、『欲タガリ仲間』は、収穫に心を燃やす。

 そんでですね。燃えたマタギは、ついつい採りすぎてしまったんですよ。

 帰宅して、

「採りすぎたかも。」

と言うマタギに、

「そうね、多すぎるかも。」

と応える妻。

「私はいらない。」

と冷たく言い放つ香味野菜嫌いの娘。

・・・あ~あ。やっちまった

 こんな成り行きの中、この難局をどう乗り切ろうとしたかを記録しておきます。

  ≪アサツキの酢味噌和え≫を中心に

 下ごしらえ・調理の部

 アサツキだって、天然の香味野菜みたいなものなんだから、細ネギの親戚と考えて対応することにした。まずは、

 ・半量を新聞紙で包んで冷蔵庫で保管することにしました

       新聞紙に包んで

       冷蔵庫の野菜室に保管します

 ※汚れ落としとか、ひげ根取りなんかを済ませた後です

       残り半分を調理します(これでも多い)

 ・酢味噌を準備しておきました

 ※味噌:砂糖:酢を60:30:50gで混ぜてみました

   砂糖は15gでスタート。味見した結果、倍量になりました

 ・よく混ぜて、味噌と砂糖が溶けてしまえばOK

 ・鍋の大きさに合わせて茹でるために2等分

 ・沸騰したお湯に入れて30秒。裏返してから、更に10秒ほど

※この時間が長いと、とろけてしまうので要注意

 ・すぐに掬い取って冷水で冷まします

 ・水気を絞って寸切りに

 ・葉の部分も同様に処理

 ・タッパーに入れて冷蔵庫で待機

 ・食べるときに、酢味噌をお好きなだけかけて戴きます

 ああっ、美味しい!

 凄く上品な春の香りと味わいが、身体に染みわたっていきます。

 あらためて実感。これも、極めて贅沢な早春の山菜料理です。

 繰り返しになっちゃいますが、アサツキは、どこにでも生えている山菜です。でも、その美味しさは、只者ではありません。

 この美味しさを味わえる喜びに、感謝感謝です。

 山の神様、里の神様、天気の神様・・・、ありがとうございます。


山の同窓会

2022年04月17日 | 山菜採り

 先週、N川の山菜が出始まったことを確認出来たので、マタギと同じN川ファンのA氏とT氏とに報告を入れた。即座に、次回は3人で遊ぶことが決まった。今季初の同窓会だ。

 そして翌週、いつものコンビニで合流。

「おおっ。」

「ご無沙汰。」

「例の場所な!」

「OK!」

 挨拶を交わした途端に、次の行動計画が決定してしまった。この瞬間に、1年ぶりの再会を喜び合うとともに、お互いがそれ程変わっていないことの確認と目的地の微調整が終了してしまう。これぞ、阿吽の呼吸。

 人生の半分以上、行動を共にしている『欲タガリ仲間』だから、お互いの考えていることが分かってしまうのだ。住んでいる場所は違ってしまったけれど、心は通じ合っている(妻子以上かも)。

 目的地で身支度を整え、出発。

       3人とも、ほぼ同じような装備で行動します

       雪解けが進んだ川は増水中

       カタクリが花盛りを迎えていました

「先週来たときと全然違うず。」

T氏は、九日前に下見に来ていたのだが、雪消えの早さに驚いている。

「んだのよ。来る度に景色変わっていぐんだず。」

同感。積雪が多かった分、春の訪れは遅かったけれど、気温が上がって雪が融け始めた途端に、「待ってました!」と言わんばかりに草花が顔を出し始めているのだ。

       ワサビを収穫中

       タラノメは、もうひと息

     シドケ(モミジガサ)が1本だけ出ていました

       緑が溢れる中で収穫

       アサツキを少々戴きました(根が深い!)

 「いやあ、始まったズねえ。」

「面白いっけやあ!」

「次、どうする?」

日程調整も完了。再会を確認し合って、解散。

 山菜の香りに満たされた車を運転し、心満たされてそれぞれの地元へと帰る。

 この同窓会、いつまでも続くといいなあ。


花冷えの夜には温まり鍋

2022年04月16日 | 日記とレシピ

 夏のような暑さが数日続いたら、

       一気に桜が開き

       レンギョウやコブシなんかも慌てて満開に

 今回の暖気は、草花をビックリさせてしまい、開花の順番も混乱している感じ。

 そして、この寒気だ。夏日が続いた後、突然、最高気温が一けた。15度以上も下がってしまうと、人間だってビックリしてしまう。寒さに身を縮めながら帰宅すると、なんだか台所がにぎやか。久しぶりに電磁調理器が登場している。

「おおっ、もしかしておでん?」

「そう。これだけ寒いとね。」

「いいねえ♡」

 聞けば、あらかたの食材は準備してあるとのこと。どれどれ?

       練り物とソーセージ これは必須ですね

       もちろん貴方も

       君もいましたか

「なんだ、ほとんど準備出来てるじゃない。」

「うん。あとは、卵と牛肉。それで、汁をお願いしたいの。」

「任せなさい。で、オイスターソースは?」

「丁度、新しいのを買ったとこ。」

見れば、AZINO**のオイスターソース。これなら、ノープロブレム。

「OK!」

「じゃあ、私、お医者さんに出掛けてくる。」

ということでバトンタッチ。それでは、始めましょう。

   ≪おでん≫(汁その他)

 下ごしらえの部

 なんと言ってもおでんの決め手になるのは『汁』です。で、今回は、AZINO**のオイスターソースがあるから、我が家の定番レシピでいけますね。

       使ったのは、これ

 ・水1.5ℓに対して、塩小さじ1.5と、顆粒だしも同量入れて湧かしておきます

 ・牛肉の薄切りは串に刺してからアク抜き

       いい案配に湯がきます(結構アクが出ます)

       準備できました(卵は娘が担当)

 ・『汁』に、牛肉以外の具材を入れて再沸騰させたら火を止めてオイスターソース大さじ1.5をすくった汁で溶いて混ぜます

 ※串を入れてしまうと混ぜられないという理由から

 ・以後、沸騰させない。『保温』レベルを保ち続けます

 ※オイスターソースは沸騰すると味が変わってしまうから

  (コンビニのおでんと同じかな?)

 ・残りの具材(牛)も加えて保温⇒食卓へ

 ご飯やおかずの準備が出来たところで盛り付けて、戴きます!

       ふぉうう~!美味しい!

       あったまりますねえ!

 これは文句なし。こんな日に、このメニューを思いついた妻に感謝です。

妻がつき 家族でこねしおでん種 花冷えの風 温めにけり