河童アオミドロの断捨離世界図鑑

ザスドラス博士の弟子の河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

バーチャル・リアリティ

2016年02月24日 | ZIZY STARDUST
ひょっとしたら、今の自分の現実は、バーチャル・リアリティのコンテンツの1chで、
2chに切り替えると、また違った世界が見えるに違いない。

映画「マトリクス」を見てからそう信じ込むようになってきた。
ただ、チャンネルを切り替えるには相当な精神力を必要とするようだ。

その練習として、自分の家には桐谷美玲のメイドさんが居る、
と、信じ込むようにしている。

また、頭の具合が悪化してきたようだ。

小豆島への旅 復活編3

2016年02月23日 | ZIZY STARDUST
「かあさん、小豆島へはどうやって行ったらいいの?」

「あの、キノコバエたち一匹一匹に、あなたの富岡製糸工場で作ったカイコの生糸を、
結びつけるのです。そして、それを、この、ノアの方舟につないで、
引っ張ってもらうのです」

漂流物の漂う海面をノアの方舟はゆっくりと西へ向かった。
しかし、キノコバエたちの寿命はとても短く、数日のうちにほとんど死に絶えてしまった。

「かあさん、どうしよう、前に進まなくなったよ」

「大丈夫です、左手に見えるのが羽田空港です。
あそこから、スカイマークでいったん神戸まで行き、
そこから、小豆島へはフェリーで行けるのです。
しかも、スカイマークは神戸経由で長崎まで飛んでいるのですよ。
スカイマークはまだつぶれてなかったんです。
小豆島でオリーブオイルを買ってから、
長崎に行って、二郎おじいちゃんを助け出しましょう
もう一度、明るい未来を復活させるのです」

「そうだね、新幹線で岡山まで行く手もあるし、
電車で高松まで行くのも楽しいね。
でも、僕らが行くまで、二郎おじいちゃん、まだ生きてるかな」


スカイマークがまだ営業していたことを知った親子はびっくりした。
しかも、長崎~神戸が5000円くらいで行けるチケットがあることにも驚いた。
関空拠点のLCCに対抗してるのであろうか。


8GBストレージのスマホ

2016年02月22日 | ZIZY STARDUST
最低限のアプリだけならストレージが8GBもあれば充分かと思っていたら。
アンドロイドとかはアプリのアップデートがしょちゅうあるのだった。
その時、標準設定ではまずストレージメモリーにダウンロードされて、
そこから、テンポラリーというのか作業ファイルが作られるので、
「ストレージが足りないので更新ファイルがダウンロードできません」となる
ストレージが8GBだと毎日、不要ファイルを削除しないとまともに使えない。
アップデートのたびにアプリの容量が大きくなってるようで
結論としては最低16GBのストレージは必要かもしれん。
予算があれば32GBのほうがもっと良いけれど。
メインメモリーは2GBでも充分なようだが。

スマホがどんどんパソコンみたいになってきた。
というか、パソコンというジャンルがもうすぐ無くなるかもしれん。

小豆島への旅 復活編2

2016年02月22日 | ZIZY STARDUST
「八田さん、やっぱり、あなたの頭蓋骨はレントゲンじゃ、ぼんやりしてよく写らないですね。
中の脳みそが少ないんじゃないかあ。
次回、CTで映しましょう」

「先生、それは、歯医者でも言われました。
頭蓋骨がペットボトルで出来ているからしかたないのです。
最初からCTで写せばいいものを、これで6回目の撮影ですけど。
被ばく量は大丈夫でしょうか、長崎で被爆者になるといろんな特典があるのですよね。
出島とかグラバー園の入場料が安くなるとか」

「この骨格だと、カッパから人間になるのは無理ですから、
この際、もう、カエルになってしまいないさい。
部屋の中は虫が豊富なんでしょ」


しかし、大学病院は人多すぎる、部屋が多すぎる。
長崎には、いや日本には、こんなに病人が多いのだろうか。
待ち時間だけで半日仕事だ。
老人の毎日の暇つぶしにはぴったりだ。

小豆島への旅 復活編

2016年02月21日 | ZIZY STARDUST
「七郎ちゃん、大丈夫だったの」

「かあさんこそ、無事で良かったよ」

「富岡製糸工場もかあさんのパソコン工場も山の上だったから助かったんだね
今度の大地震で日本中が海になってしまったね。
そういえば、二郎おじいちゃんと八郎はどうなったんだろうね」

「安心しなさい。二郎おじいちゃんは戦争を生き抜いてきた人ですから、きっと大丈夫ですよ。
二郎おじいちゃんは長崎の原爆を口でくわえて被害を最小限に抑えた人です。
だから口がカッパになってしまった。そういう理由があったのです。
八郎はもともと存在感が希薄な子だから、きっと、無視しても大丈夫ですよ」

はるか西の空を見ると、黒い雲のようなものが、こちらに向かって来るのが見えた。

「かあさん、あれ、何だろう、渡り鳥の群れかな
いや、違う、小さな虫だ、家に居た、キノコバエの家族達だよ」

キノコバエたちは上空で静止した。
一匹一匹が微妙に位置を変え何かの模様を作りだした。

「なんだろう、わ、わかったよ、QRコードだよ。
僕はこの目のおかげでQRコードが読めるんだよ」

「七郎ちゃん、あれは何て書いてあるの」

「UTF-8の文字コードで『Kホに注意』て書いてあるな。
何のことだろうね」


キノコバエたちは力を合わせて口にオリーブの枝をくわえていた。
それは、ハエたちが来た方向にまだ陸地があるという証拠だったのだ。

「そうだ、小豆島行こう」

八田七郎は唐突に思いついた。

振り向けば長崎 完結編

2016年02月21日 | ZIZY STARDUST
「八田二郎さん、こんにちは、どうされましたか、
紹介状を読まなくてもわかりますよ。
その頭のてっぺんのカッパの皿をはずしたいのですね」

「い、いや、これは自分の頭皮です。髪の毛が円形型に無いだけです。
先生、私はこの、カッパの口をなんとかして治したいのです」

「ほう、いまどき珍しい人ですね。
芸能界じゃあ、アヒル口とかカッパ口の女性タレントは大人気ですよ。
桐谷美玲とか大ブレイクじゃないですか」

「俺は女性タレントじゃないし、口だけがカッパだったとしても、
何の人気にも、収入増にもつながらないんだよ。
物事にはバランスってものが必要なんだ。
世間知らずの大学の先生には何もわかっちゃいないんだな」

「あのー、八田さん、ここは実験室じゃなくて、
実験室までの構内送迎バスの待合室だよ。
俺たちはバスの運転手だし」

「まぎらわしいじゃないか、
なんでバスの運転手がみんな白衣を着てるんだ」

「時々、実験の助手とかやるんでね、
今日は大型動物のホルマリン標本を作るらしいので、
それも手伝わないといけないからね」

「バスってことは、実験室までは遠いんですか、
ていうか、実験じゃなくて、俺は治療に来たんですけど」

「ああ、浦上天主堂の地下にあるから、けっこう遠いね。
ついでに教えてやろう。封筒に書いてある『Kホ』という記号は
『国民健康保険』のことじゃなくて『カッパ捕獲』だ」


「それーーっ、こいつを取り押さえて、麻酔を打て。
早く実験室まではこぶんだーー、みんな急げーー」


部屋に居た白衣の運転手たちが一斉に俺にとびかかってきた。

おれは尻にキシロカインを注入されて、あっと言う間に気を失なった。

薄れゆく意識の底で、振り返ると窓越しに春の稲佐山が見えた。

なんだか、景色がひどく揺れているようにも見えた。


「なんだー、この揺れは、大地震だー。みんな逃げろー」


ほとんど意識の無くなった八田二郎の目には、世界中が海に沈んでいく幻覚が見えた。

俺や世界が今、海の底に沈んだとしても、また何億年かすれば、

この宇宙には次の八田二郎が現れて、また何かやらかすに違いない。

そう思うと、八田二郎の魂はやっと救われる気がした。


振り向けば長崎。今、全世界は消えかけているけれど、

それでも残った何本かの桜には、

また、たくさんの花が咲くに違いない。


真っ暗になった八田二郎の視界には、ただ、淡い桜の香りだけが漂っていた。




振り向けば長崎 第4話

2016年02月19日 | ZIZY STARDUST
今まで「ハゲカッパカエル」と呼ばれ続け、
外出時にはマスクと帽子が必需品だった。

でも、もう違う。長崎大学病院の秘密の実験室で、
カッパのくちばしをはずして、人間に再生するんだ。
失敗した場合は、失敗例としてホルマリン漬けにされるだけだ。

そして、カカオ豆教団の開祖として、
カカオポリフェノールの普及につとめるのだ。

しかし、花粉症だから虫に反応するのか、
虫のタンパク質の量が限界を超えてアレルゲンとなったのか、
単に高齢で免疫が異常になったのか。

頭がおかしくなって『八田カカオビンズ』に改名したのか、
八田二郎にはわけがわからなくなっていた。

木の芽時とは恐ろしい季節なのだ。



虫との闘い

2016年02月19日 | ZIZY STARDUST
堆肥を入れた植木鉢はお湯をかけて
電撃殺虫器というのを設置し
エアコンのフィルタを水洗いして
花粉症の症状は少なくなったが
天気が良くなると今度は本来の花粉症がでてくるので
いっしょのことである

キノコバエというのは小さいものでは大きさが1ミリも無いのと
飛ぶ力が弱く寿命も短いようだ
それで、エアコンに吸い込まれたり、床に落ちてバラバラになり
ハウスダストとして活躍するようだ

空気清浄器まで買うのはもったいないし
腸に寄生虫がいると花粉症にならないという話も聞くので
サナダムシでも飲んでみるか