やや永きこの世なりけり秋深む ひよどり 一平
(ややながきこのよなりけりあきふかむ)
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今、八十代の半ばを幾つか過ぎたところなのだが、時々、「生き過ぎたのかなァ」と思うことがある。
そしてまた時には、「さアこれからが本番だ」と、強く思ったりもしている。
私にとっては、どちらも本音なのだ。
「かなり生き過ぎたなァ」と思ったからと言って、「早く死にたい」とは思わないし、投げやりな生き方をしてもいない。
しかし、こんなことを書いているのだから、今は少しばかり息切れ状態かも知れぬ。
今夜は、一杯飲んで早く寝るに限るようだ。