あぁ、横浜

2010-10-28 09:06:20 | Daily Life
最近、サッカーの試合を観戦するようになって思うこと。
サッカーの応援は『チームを応援している』のに対して、野球は『選手を応援している』なぁ…と。

学生時代は応援団に所属していたおいら…プロ野球の応援にものすごい違和感を感じていた。

学生野球の応援は『校歌』『学校の応援歌』『学校のコンバットマーチ』で母校を応援し、その流れの中で選手をコールする。
あくまでも応援しているのは『チーム(母校)』で、選手に期待するのは『活躍することでチームが勝つこと』であり、『活躍に対しての(またはその期待に対しての)ネームコール』はあっても、チーム以上に選手が注目されるような応援はない。

プロ野球の応援は、打席に立った選手を選手個人に与えられた応援歌で応援し、チームへの応援は…7回の攻撃時くらい…。
プロの選手にとって、自分の応援歌を頂けると言うことは誇りであろう…が、そこら辺が個人が優先する土壌になっているような気がしてならないのだ。

サッカーの応援は基本的に個人の応援に向かない。
攻守の切替が速く、ひとりの選手がずっとボールをキープしているわけでもない。
チャントと呼ばれる応援歌も個人のものがあるが、ゴールを決めたとか、好セーブをしたとか、ラフプレーを受けて倒れたとか、セットプレーとか…、よっぽどの場面以外はチームのチャントで選手を盛り上げる。

今日の朝刊で、横浜ベイスターズが住生活グループに対しての球団売却を撤回したとの記事が載った。
朝日新聞のスポーツ欄は住生活グループと神奈川県知事のやり取りを取り上げて、住生活グループは地域密着の『文化的公共財』の考え方に乏しかったのでは…との意見を書いている。
その理念抜きにして球団を買収しても、2004年の球団再編成のように、選手もファンも置き去りの事態が再発しかねない…と。

どの競技でも、プロスポーツが岐路に立っているのは周知の事実。
スポンサー企業の体力がなくなって『競技だけやっていればOK!』なんてやっていられるのは一部のプロ野球球団だけになっている。
『巨人 大鵬 卵焼き』的な発想で、日本中にファンを求心的に求めるなんて、時代にそぐわない。

Jリーグは、発足から数年でクラブ経営が破錠する苦い経験を幾つもしてきた。
そんな中でのJリーグ百年構想は、地域密着にプロスポーツの活路を見出そうとした覚悟に感じる。

それで良いのか、プロ野球!
個人の人気が先行すれば、その先は細るのみ。
福岡・広島・埼玉・仙台・札幌…地域に根ざそうとして先を走っている球団があるぞ!

今こそ覚悟を決めるべきじゃないか?

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