最初の記憶

2011-09-28 13:13:14 | Autobiography
1970 年生まれのおいら…。
今は新潟市江南区になった当時の中蒲原郡亀田町出身の親父、お祖父さんの都合で新潟県内を引越して歩き、新潟市内で青春時代を過ごしたお袋。
新潟にゆかりの両親だが、おいらは親父の仕事の都合で埼玉県南埼玉郡蓮田町(今は蓮田市)の生まれ。
三歳の頃、親父が『団地』を購入して埼玉県大宮市(今はさいたま市)に移る。

おいらの記憶に『蓮田時代』はほとんどない。
唯一の記憶は…夕暮れ時、親父の自転車の後ろに乗って、街の電気屋さんに『パントースター』を買いに行ったこと。

ごっつい実用自転車で、後ろの荷台にちょこんと乗せられ…でも、荷台が大きすぎて上手く跨げなくて。
東北本線(今は通称・宇都宮線と言う)の踏切を渡る。
『ゴツゴト』と音をたてて線路を乗り越えて…自転車が大きく揺れて…渡りきったら『カン!カン!…』と警報機が鳴って、赤い警告灯が点滅して…。
暗くなって、赤い遮断機の警告灯が尚さら迫力を増したのだろう…必死で親父にしがみついていたような気がする。

買ったのは青いパントースター…『チン!』と音がして食パンが跳ね上がる、昔懐かしいアレだ。

パントースターが珍しくて覚えていたんのではない。
多分…あの踏切の記憶。

電子音ではない鐘の音と、赤い警告灯と、暗がりと…。

親父はそんなことは忘れてしまっていて、
お袋もトースターが有ったことしか覚えていないが…。

あの強烈なインパクトが、おいらの人生の記憶の原点。

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