義務ではない!

2011-11-04 05:03:13 | Bicycle
先日書いた『ヘルメット』の記事について補足。

車道走行の安全を考えた時に、身を守る手段としてヘルメットは必要だと考える。
そう言う意味で『自転車は車道を走るべし…という『御達し』が出てから考えること。やっぱりさ、ヘルメットは必須。』と書いた。
でも、ヘルメットを義務化する…というのは…どうだろう。

以前から話しているように、規則は極力シンプルに、運用面に厚みを持たせて…というのが、おいらの持論。
身の危険を感じたらヘルメット…でも、その『ダサさ』がちょっと…と言うのなら、その垣根を下げればいい。

交通法規で考えれば、クルマのシートベルト義務化にしても、原チャリのヘルメットにしても、どれも法的な拘束力がある。
そのへんを扱ったブロク記事はこちら
交通法規の改正は基本的に『後手』で、事故後の現場に信号が付いた…とかと一緒。

今回の自転車車道走行の一件だって、簡単に言ってしまえば『歩道での事故が絶えないから車道に追い出す』ワケでしょ?
今まで放置してきた自転車の交通ルールを『車両なんだから』という定義で、歩道走行可の標識を取っ払って、車道左側通行という『ある意味で』当たり前のルールを適用するわけでしょ?

自転車を車道に追っ払ったら、歩行者対自転車の事故が減りました…多分ね。
でも、自転車対自動車の事故が増えました…多分ね。

クルマと自転車がぶつかった場合、吹っ飛ばされるのは自転車側でさ、大怪我しやすいのも自転車側。
クルマ対自転車の死傷事故が増えれば、それを潰すための法規制が入る…多分ね。

法で規制すれば、そこを境目にして『改善される項目』と『改悪される項目』ができる…これは前にも指摘している。
訳のわからない細かな法律は、運用の自由度を奪う。
心配なのは、その網に引っ掛かって雁字搦めになること。

それともうひとつ。
新しいルールに馴染んでくるまでの移行時期は特に注意が必要だ。
今回の自転車車道走行の件で言っても、自転車もクルマも新しいルールに慣れてない。
戸惑いがあれば判断も遅れる…事故も増える。

本当の意味で身を守るには、法規則だけでは足りない。
ヘルメット然り、尾灯(テールライト)然り…。

そこが大事なんだ。
おいらの身の回りの人が、このブログを読んでくださっている方が、
ひとりでも多くそのことに気付き、納得してくれれば…。

事故は、起こる…絶対に。
どんなに注意していても、起こる。
でも、起こさないようにする工夫はある。

ヘルメット…被らないというなら、それはそれ。
でも、そのリスクも一緒に背負うんだから。

カッコいいヘルメットが、かわいいヘルメットが、垣根を下げてくれるのなら…。
それはとっても良いことだと思う。

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