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不信任案の成立が不可避の状況となり、菅さんはどうしてもこれを避けようと退陣表明して、何とか否決に持ち込みました。
否決されたからには年内一杯は総理の座に座っていたかったのですが、世の中特に政界の権力争いはそう甘いものではありませんでした。
辞意表明したリーダーに随いて行く者は居らず、野党のみならず民主党内からも早期退陣を迫られ、事志と違ってそれこそ月内の辞任が不可避の状況となってきました。
出来るだけ長く、一日でも長く総理を続けたいと必死になっていた菅さんがかくも無残に引き摺り下ろされる羽目になったのは何故でしょうか?
野党時代には舌鋒鋭い論客として自他共に認めていた菅さんでしたが、それは責任の無い野党の批判する立場だったからこそのことだったことを証明してしまいました。
一般的に言えることですが、批判や批難、悪口を言うことは誰にでも出来ますが、それならお前やってみろといわれると出来ない場合が殆どです。
政治の場合は経験が無いのでよく分かりませんが、通常は影で批判ばかりするする人はまず駄目で、付託を受けてそれをやり遂げ得る人は日頃他人の悪口などは言わない人のようです。
偉そうなことを言って恐縮ですが自戒として、自分のことを棚に上げて他人の悪口を言うことは極力控えたいと思っている次第です。