火曜日の息抜き（２０）ここも静かにて

１軒目で思ったより早く飲み終えたので、新古書店で時間をつぶしてから２軒目に向かう。それにしても、陽が落ちるのが早くなった。



２軒目は琴似のバー「Ｍ」へ。こちらも先客無し、最後まで他の客はこなかった。１杯目はドングリッキーでスタート。

　

ドングリッキーとやらが何かというと、スペイン産のドングリのリキュールを使ったジンリッキー風のカクテルなのである。ほんのりナッツの風味がして、甘酸っぱさが残る感じである。

２杯目は私が頼むのは非常に珍しい、クラウディスカイリッキー。先週の息抜きでは結構な二日酔いになったので、今日はセーブ気味なのである。



３杯目はアラン蒸留所で出した、マクリームーアというウイスキーだ。アルコール度数が46度とあって、しっかり飲みごたえのある良いウイスキーであった。

今日はセーブ気味であるから、これにて勘定をしてもらおう。

火曜日の息抜き（１９）やりたい放題

仕事を終えて、すぐに琴似の街に出撃する。今日は安定安心の居酒屋「Ｄ」へ。先客無く（結局最後まで他の客はいなかった）、いつもの席に座った私はビール小でスタート。通しは海老・トマト・胡瓜・かまぼこ・コーンと揚げエシャロットの和えサラダ。



早速刺身を頼もう。左上から豚ヒレ低温調理、ホタテ、しめ鯖、生本マグロ、たこ頭、赤エビの６種類。「中ではたこ頭が一番良いかもしれませんよ」とのことで早速食べて見ると、たしかに旨味が濃いような気がする。



後はホタテかな。中国への輸出の影響でホタテが余り、もう若干の値下がりが始まっているそうだ。まあ、経緯はともあれ（私はウスバカ日本政府の日本の魚を食べようキャンペーンなどに与する気持ちは皆無である）、新鮮な帆立は美味いよ。後、そんなにパッとした色ではないが、マグロもしっかりといい味がしている。酒は阿部勘純米辛口を出してもらう。



続いて、マスターが暇なせいか「もし何を食べるのか考えるのにお疲れなら、おまかせ３品600円くらいで…」と言い出したので、それに乗っかってみる。但し、どうしても食べたい一品があったので、おまかせ２品にしてもらった。まずはエビフライ＋ホタテフライ、自家製ディル入りのタルタルソース添えだ。



いやこれはいいじゃない。さっき刺身で食べていたもののフライだもんね。そしてタルタルソースが美味しいところに、一滴だけ醤油をたらしても、これまた少し下世話な味になり美味しいのだ。続いて美丈夫純米吟醸を出してもらう。



さて２品目は見るからに地味な鶏とキャベツの煮込み、軽い玉子とじだ。



しかしこれを食べて驚いた。思わず「これは出汁が違うってことなんですかね」と聞いてみると、鰹節、昆布などで取った出汁と、手羽先の煮汁を合わせたものをベースにして煮込んだそうなのだ。なんか思っているのの３倍くらい出汁が濃いが、それでいて下品で疲れたりはしない味なのである。

うーむ、これを食べてしまってどうしようかと思ったが、初志貫徹でニシンの照り焼きを注文。おっと、あまり量が多く無くて助かった。



しかし、このニシンは脂がのっていて、照り焼きというよりはとろけるような煮込みの感じになっている。ちょっと変化球で出してもらった、力強めの白ワインとなかなか合うね。

ということで、今日もまた大満足の日であった。後で勘定書きを見たら、おまかせ料理は当初通りの200円×２品になっていたから、もう嬉しいを越えて、申し訳ない気もしてくるね。