散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

なぜか長野(17)長寿ってことで

2023-09-26 22:48:54 | 食べ歩き
今日の夕食だが、酒を中心に行くのはちょっと辛いなあ。昔ならば旅行の際は、必ず毎夕食で居酒屋+バーに行ったものだが(2軒では済まないことも)、もうそういう荒業はできないようだ。特に今年の夏は暑くて体力を落としているのと、いろいろと面倒な悩みもあったからなあ。

ということで、とりあえずご飯を食べようと思い、駅にくっついたビルの飲食店街に行ってみた。ほう、昔ならば確実にそっちに行ったであろうソースカツ丼の店があったのだが、今回は吸い寄せられるように「CJ食堂」という店に入ってしまった。



店の名前は、長野県が健康寿命(要介護度2未満)で女性が全国1位、男性が全国2位(2020年)ということに由来するのだそうだ。これまで食べたものには、実はかなりしょっぱいものもあったのだが、近年、全般的には減塩を進めているらしい。

注文はきのこと信州ポークのバターボン酢炒め定食、信州サーモンの刺身とたたきの盛り合わせ、水尾冷酒(つ、つい)を注文。豚肉による疲労回復と、信州ならではのキノコを食べたくなったのである。



そんなに待たずに注文の品が出てきたが、豚肉を一口食べると、これは美味い。豚肉にはうっすら衣がついて、揚げ焼きのようになっているのだが、このコクと、ぽん酢のさっぱりした味付けが調和しているのだ。



そして味噌汁も美味い。歩き疲れた体に染み渡るようだ。これでバクバクとご飯を食べてしまってから、定食についてきた厚揚げ、オクラ、キクラゲ?、そして信州サーモンで酒を飲む。何とか、1合飲むことが出来たが、日本酒の冷って、なかなか体にダメージがあるよね。今後は燗酒主体にした方が良いのかもしれないな。





あとはコンビニで水などを購入して、駅前すぐにあるホテルに帰着。今日は早めに寝ることにしよう…といいつつ、長野の五一わいんをちょっと飲んだりして…。コンビニで売っているワインの割には、さっぱりスッキリで美味しいのだ。



疲れたなあ~と思ったが、今日は意外と少ない8,348歩。
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なぜか長野(16)岩松院

2023-09-26 17:47:20 | 美術・アート
さて、巡回バスが来たところで今日の最後の目的地「岩松院」に移動する。ここは寺の天井に「葛飾北斎筆 八方睨み鳳凰図」があるのだ。

山門へと向かう。



そこにはちょっとユーモラスな阿吽の像があった。





そして本堂へ。本堂では工事がなされており、堂内の「八方睨み鳳凰図」は見ることが出来るのだが、周辺の「福島正則霊廟」や「小林一茶と蛙合戦の池」は見ることが出来なかった。ま、そんなに興味ないけど。



本堂内はもちろん撮影禁止なので、写真なし。「八方睨み鳳凰図」は作成されてから175年。一度も塗り直されていないらしいが、非常に綺麗な色の鳳凰図が残されていた。これはさきほどの高井鴻山が北斎を招き寄進して描かせたものだそうで、山の中ながら、文化度の高さが窺えるのであった。

本堂から外は撮影可能ということで、蛙合戦の様子(ウソ)を撮影。



さあ、最終のバスで小布施駅にもどり、長野に急ぎ帰ろう。



小布施駅にあった古い鉄道車両を撮影。



すっかり疲れた私は、途中少しウトウトしながら、なんとか長野駅に帰ってきた。
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なぜか長野(15)北斎&高井

2023-09-26 15:26:09 | 美術・アート


■信州小布施北斎館「摺物」。仲間内で配ったりするために注文制作された版画のことをこう呼ぶらしい。さらに空摺や金銀摺の手をかけたものも多いらしいが、パッと見にはサイズも小さいし、地味に見える。

葛飾応為「書状(小布施栗書状)」:名前の通り、栗を送ってもらったお礼の書状で、相手側の「画の手本が欲しい」というリクエストにこたえるような話も書いてある。この地にあるべき書状で、こういうのはいいね。
葛飾北斎「白拍子」:肉筆画も結構あり、これは静御前を描いた作品。
葛飾北斎「桔梗」:淡く上品な仕上がり。



なかなか見応えがあった。さらに祭屋台展示室に北斎が天井絵を描いた屋台(といっても飲食用の屋台ではなく、人が乗って祭りの音頭をとるようなもの)が展示されているのも賑やかで良かった。



巡回バスが来るまで時間があるので、当初観る予定ではなかった、ここにも行ってみよう。

■高井鴻山記念館「鴻山の愛でた名品展」。
佐伯岸駒「虎図」:「虎の岸駒」の作品である。毛並みの描き方などを近くで良く見させてもらった。
伊藤若冲「鶏百態図」:よくぞこの作品がこの地に残ったと書かれていた、若冲得意の鶏図。
円山応挙「関羽図」:髭の描き方が特徴的。

酒井抱一「秋草名月」:葉が枯れつつある朝顔とすすきを描いた、美意識あふれる作品。
河鍋暁斎「寿老人」:この人、やっぱり画が上手いよ。

この他、伝・狩野探幽、柴田是信、渓斎英泉、谷文晁などの作品と、高井鴻山ご本人の画も展示されていた。いや、豪華な顔ぶれにびっくり驚いたよ。これが300円でみられるのだから、絶対に行くべきだったと言っておこう。





長野で見学した所は、いずれも立派な庭があるのも特徴であると思った。高井鴻山記念館も庭園の中にいくつかの建物がある作りになっており、いかにも小布施らしく、まだ青いイガをまとった栗の木があった。



展示室は日本家屋を利用したものと蔵を利用したものがあるが、日本家屋はこんな感じだった。



この後、周遊バスで移動。
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なぜか長野(14)観光地価格?

2023-09-26 13:15:57 | 食べ歩き
小布施に到着したところで、さすがに朝食が軽すぎたせいで腹が減ってきた。北斎館への道を歩きながら蕎麦屋さんを探し、適当に信州手打ち田舎蕎麦専門店「TKY」に入ってみた。

入ってからメニューをみると、一番安い田舎そばが1480円。うーん、これは観光地値段にやられたわいと思いつつ、座敷にどっかりすわってしまったので、今さら店を出るのも難しく、その田舎蕎麦を注文。ついでに辛味大根というのも気になったので、単品でそれを追加してしまった。


→そば茶を飲んで、揚げ蕎麦をつまむ。

やってきた蕎麦は田舎らしい黒い色であるが、かなりの細打ち。食べてみると、まあ、確かに美味い。ただし、辛味大根というのは想像と全く違い、正直なところ辛くなかった。ムムム、という感じだ。





店の人はキビキビ働き、観光地の有名店であぐらをかいているという印象ではないのだが、もう一つだったわな。見ていると、店の前にも結構な待ち客がいるんだよなあ。小布施全体がこういう価格なのかと思って後で調べてみたら、この店が一番値段が高いようだった。良く分からん。



とりあえず腹が満ちたところで、目的の場所へ行こう。
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なぜか長野(13)北野美術館

2023-09-26 11:33:31 | 美術・アート
長野から須坂へ移動する。長野電鉄は長野駅から途中までは地下鉄のように地下を通り、途中から地上に出るという路線である。須坂にはすぐ到着し、駅前からさらにバスに乗る。



バスに乗ること20分弱。湯島天満宮信濃分社をぐるりと回り込んだところに、北野美術館があるのだ。





■北野美術館「秋の日本画 彩の季節をあじわう」。
葛飾北斎「自画像信濃路旅姿」:まさに信濃にあるべき北斎の肉筆画である。
葛飾北斎・高井鴻山「松下遊熊・坂田金時」:これも二人の交流をうかがわせる、良い作品である。
橋本雅邦「東方朔春秋山水」:心が澄んでいくような三幅対である。

池上秀畝「秋色」:伊那地方出身の作家で、栗の木の下で機を織る女を描いた作品。東京に出た直後、故郷を思って描いたのだとか。
前田青邨「秋香」:皿にキノコを盛って、その澄んだ香りがしてきそうだ。
北村西望「防衛」:猫が背を盛り上げ、尻尾をピンと立て、大口大目玉でこちらをにらんでいる彫刻。

ジョージ・チャールズ・エイド「ジャパニーズ・プリント」:日本の浮世絵を画中画として描いた作品。
「象牙製蓋つきタンカード」:がっつり、彫刻された象牙のビアマグなど。どこの国にも超絶技巧はありそうだ。
木村荘八「牛肉店帳場」:肉屋だけではなくて、牛鍋などを出す店か。徳利を運ぶ女や、ラガービールの広告が描かれている。

佐藤忠良「帽子のチコ」、朝倉響子「HAT」:似た題材の作品が並んで展示されている。
池田カオル「おだやかな日」:現代風の少女乾漆像がちょっと珍しい。

他にも日本人では川合玉堂、下村観山、川端龍子、酒井抱一、福田平八郎、岸田劉生、藤島武二、小出楢重、和田三造、中村不折、海外作家ではローランサン、ボナール、ユトリロ、デュフィ、ピカソなどの作品が展示されている。



なかなかの有名どころ揃いの立派な美術館であったが、平日のせいか他に観覧者が誰もおらず、実に静かに鑑賞することが出来たのが嬉しいところである。

ついでに昭和40年に造られたという庭もいい(但し、庭の向こうには住宅が立ち並んでしまっている)。



バスの本数があまりないので、そそくさと須坂駅に戻る。



ここでも駅内で地元の産物の直売が行われていた。こういうのって、何だか楽しいね。



そして12:17の湯田中行きに乗って、次の目的地は小布施だ。



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なぜか長野(12)二日酔い

2023-09-26 08:10:39 | 食べ歩き
今朝は二日酔いで7時前に起床。なんとか7時半頃に朝食会場へと向かう。週の前半の平日のせいか、混雑はなくすぐに席に座ることが出来た。

あまり食欲は湧かず、お粥に温泉卵を落とし、梅干しなどで味をつけつつ食べる。締めにきのこスープが気になったのでそれをしみじみ飲んで終了。





9時少し前にホテルを出発し、長野電鉄の乗り場へ。なんともローカルな路線で、改札前で商品(フルーツ、きのこ、蕎麦など)を販売しているのが心和む感じだ。



ホームに入ってみると始発駅だけに櫛型ホームになっており、3本の列車が入っているのを見ることが出来た。


→中央ホームから右手側。


→中央ホームから左手側。

真ん中の赤い列車がスノーモンキー号というやつらしい。私は9:13発の信州中野行き(右側)に乗り、まずは須坂に向かう。
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