散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

最後は琴似で

2024-08-10 19:36:42 | 飲み歩き・琴似界隈
小樽で焼肉を食べ、琴似に戻ることにしよう。次の店の関係上、JR小樽駅へと向かう。

昔からあるこの看板だが、「バカボン」だとばかり思っていた。



アーケード街の超有名中華料理店。まさか閉店!? と思ったら、リニューアルのため仮店舗で営業しているらしい。



小樽駅に到着すると、岩見沢行きの普通列車が2分後に発車ということで、ホームに駆け上がって急いで乗り込む。幸いなことにクロスシートの一人掛け席がちょうど目の前で空いていた。これで隣に座る人もなく、琴似まで行ける。



琴似到着後は開いたばかりのバー「D」へ。今月初訪問なので、今月の新入荷を飲んでいこうということで、ヘリヤーズロード・ピノノワールフィニッシュから。これは非常に珍しいタスマニア産のウイスキーで、ピノノワールの樽で熟成の仕上げをしたため、フルーツブランデーのような香りがするのだ。



2杯目は駒ケ岳シングルモルトIPAカスクフィニッシュ。昨年、松本市でこの2022年ボトルを飲んだのだが、これは2023年ボトルである。残念ながら味の比較をできるほど味覚の記憶力がすぐれていないのだが、若さを苦みが補って、飲みごたえのあるウイスキーになっている。



そして、満を持して、今日の締めはカリラ14年カスクストレングス(モルトマン)である。口に入れると53.1度というほどアルコールの強さは感じないが、ポッと火が灯ったような温かみと香りのよさを感じる素晴らしいウイスキーである。



結構強力なウイスキーばかりを飲んだので、これで勘定をしてもらう。

まだまだ時間も早く、軽く締めに何か食べる手もあるかと思って、いろいろ店の様子をうかがったが、混雑しているか、早じまいしているかで、どこにも行くことができなかった。ま、あまり無理をしない方が良いのだろう。
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気をゆるめると言ったら小樽(5)焼肉

2024-08-10 17:05:30 | 食べ歩き
本来は17時から飲み始めるべく調整しようと思っていたのだが、文学館での休憩もそんなに長くはしていられず、銭湯にもそんなに長く滞在することができなかった。さて、現在16時、どこに行くべきか。

そもそも今回こそ行こうと思っていた、海鮮居酒屋は今日も予約で満席。最近2回連続で行った焼肉店の前も通っては見たが、17時まで開店しないであろう。となると、こんなこともあろうかと途中で見て記憶していた、焼肉「D」へ。ここは開店が16時で、幸い先客もまだ2組と無事に入ることができた。

この湿度と気温、そして銭湯上がりということで、今日は間違いなくビールスタートだ。ちょっとジョッキが小さめだったせいもあって、一気に半分飲んじゃったよ。



焼肉のたれが最初からスープ入りのような、あっさりした感じがする。ここはそこそこの高級店なので、貧乏な私は内臓混合を2人前、ジンギスカン1人前、小キムチ盛り合わせを注文。

小キムチ盛り合わせはちょうどお手ごろサイズ。こういうのでいいんだよね。



内臓混合は見るからに新鮮な感じだ。中身は(多分)ハラミ、タン、ホルモン、コブクロ、レバ、ミノ、チレ、喉軟骨の辺りだったと思う。疲れた体にタレ味が効き、つい内心で「これは美味い!」と思う。





ジンギスカンは厚みがあってそこそこ食べ応えがあった。飲み物はウーロンハイを追加。



そして小樽名物、焼肉の締めは割りスープである(らしい)。肉のうまみが程よく溶け込んだタレをスープで割って飲むのである。これを頼んでみると(無料)、ポットの割りスープが出てくるのであった。



これ、いいね。ちょっと食べたりないような気がしていても、このスープでグッと満足感が湧いてくる。



ここで勘定をしてもらうと、私が普段行く焼肉店の倍値段になってしまったが、たまには良いだろう。仕事がメチャクチャ忙しくて良かったたった一つのことは、飲みにも行けないので金を使わないということなのである。



ちなみにこの店、電話予約が相次ぎ、聞いていると「6時半までなら大丈夫です」などと、次の予約客の前の隙間にしか入れなくなっていた。私は16時に来たので、円滑に食べることができたが、将来のためにも覚えておこう。
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気をゆるめると言ったら小樽(4)銭湯

2024-08-10 16:00:58 | 旅日記
心と共に体も休めるといったら、日本人は風呂であろう。先日、花園グリーンロード近くを歩いている時に銭湯を発見したので、その「T」湯に行ってみることにした。



入口を入ると休憩室は男女兼用となっており、さらに脱衣場への入口が分かれている。入浴料は確か480円だった気がする(ネットで調べると統制額は490円っぽいのだけれども)。

浴室にはかなり高齢の先客が3名。今どき、あまり銭湯に来る人もいないのであろう。大きな浴槽とサウナ、奥の方にはプール(サウナの水風呂兼用であろうか)がある、あまり見たことのないスタイルの浴室であった。

ゆっくり入るつもりがお湯の熱さにのぼせそうになり(その代わりカランから出るのはかなり低温で、体にかけると少しひんやりするくらいの水であった)、誰よりも早く浴室から出る。

休憩室では何か飲みたいところでもあるが、これはどこかの店でビールを飲むに限るであろう。汗が少し引いたところで、繁華街(といっても人は少ない)へ。道の角には「祭灯」というのがいくつも置いてある。

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気をゆるめると言ったら小樽(3)美術館文学館

2024-08-10 15:22:21 | 美術・アート
少し歩いて市立小樽美術館・文学館へ。

■小樽市民ギャラリー「THEY展」。なかなか良い作品あり。

■市立小樽美術館「現代日本のガラスアート」。北海道立近代美術館でもガラス作品のコレクションを見ることができるが、作品の主体は20世紀であり、やや時間が経過し過ぎである。この展覧会では2011年~2024年の作品が展示されており、まずその点が嬉しい。

磯谷晴弘「泉237815」:深い青の色彩が良い。
上前功夫「border lunar 03」:廃ブラウン管を再生した材料で作った作品。何とも言えないくすんだグレーのガラスに雰囲気がある。
新實広記「Vessel」:どっしりした立方体の形で、表面が波打って見えるところに揺らぎを感じる。

高田賢三「像(カタチ)十一面観世音菩薩」:頭部と半身は木像か錆びた鉄のように見え、残りはガラスづくりの作品。「鋳造」と書いてあるので、金属で作った部分にガラスをはめ込んで作成した菩薩像かもしれない。見るからに驚きのある作品。
森崎かおる「きのき」:ガラスのレース織と言ってよいほどの繊細さ。
山野宏「Drawing on the Vessel」:壺の中からニジマス? 2匹がドロンと飛び出てきたような面白い作品。





美術館の一階と三階は前回と同じ展示であった。

■市立小樽文学館「伊藤整の「幽鬼の街」展」。小樽を舞台にした小説で作家仲間も登場する作品。芥川龍之介は河童に変貌してしまうらしい。





■市立小樽文学館「石原裕次郎と海陽亭」。観覧無料のせいもあるだろうが、わざわざ見に来る市民の方が結構いた。

この後、文学館のカフェで休憩してから、花園グリーンロードへ。

作者不詳「なかよし」:やっと冬囲いのない状態で見ることができた。





鈴木吾郎「春陽 太陽の女」:こちらも前回来た時は冬囲いが完全に取り外されていなかったのである。



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気をゆるめると言ったら小樽(2)ばけもの大集合

2024-08-10 12:50:56 | 美術・アート
喫茶店から歩いてすぐの小樽芸術村へ。

■小樽芸術村旧三井銀行小樽支店「ばけもの大集合!」。英語の展覧会タイトルが「DEMONS AND GHOSTS」となっている。「GHOSTS」は良いとして、宗教性が薄いので「DEMONS」は少し誤解を与えているかもしれないなと思う。



歌川国芳「東海道五十三對 桑名舩のり徳三の傳」:うみぼうずが現れたところなのだが、ルドン「キュクロプス」との相似性も感じるね(目の数が違うけれども)。



月岡芳年「新形三十六怪撰おもゐつづら」:「舌切雀」で大きなつづらから化け物が飛び出てきたところだが、一番後ろにナメゴン先生がいるではないか。



玉園「画本西遊記百鬼夜行ノ圖」:ロクロ(ク)ヒ、テナガ、ミコシニウダウなどとソンゴクウ軍団。



まあ、それなりに面白かった。





美術館の空き地では風船などの飾りがあり、街路では風鈴が音を立てている。

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気をゆるめると言ったら小樽(1)喫茶店

2024-08-10 12:00:04 | 食べ歩き
やっと少し落ち着いて休みが取れることになった。そんな連休の初日は心休まる場所、小樽へと向かう。小樽も観光地で大勢の人が来ているかもしれないが、私の行くところは人が少ないところばかりなのである。



バスは2人掛け席の隣に人が座らず、快適に小樽駅前へ。紀伊国屋で本を3冊購入。長崎屋の酒屋を覗くが、ジンが値上がりしていた。ここは札幌の酒屋さんより100~200円くらい安値だったのだが、それももう限界なのだろう。酒は買わずに軽めの昼食を取ることにしよう。

小樽の昼食となると、以前は割と行く喫茶店があったのだが、そこが閉店してしまってから次が定まらない。この間発見した割と前からやっている喫茶店「A」があるので、そこにでも行ってみるか。

先客3名で席には余裕があり、2人掛け席に座る。メニューを見ると食べるものはパンとピザ、他にデザートがある。まあ、昼食は軽めにしておいた方が夕食に差し支えがないので、生ハムサンドを選択。セットのコーヒーはブレンド、ストレートコーヒーから自由に選べるのだそうだ。



ストレートコーヒーを上から順番に見て「酸味」という言葉の入らないパプア・ニューギニアを選択する。ふむふむ、確かに酸味がほとんどなくて、穏やかな苦みがあるのは良いのではなかろうか。



サンドイッチには生ハムとそれに包まれたポテトサラダが入っている。ちょっとした野菜添えで予想通りボリュームは控えめ。



昔の私なら暴れたかもしれないが(心の中で)、今はこの量で十分なのである。ここはコーヒーだけ飲みに来てもいいし、デザートも頼んでみる価値がありそうだ。ちなみに他の客は地元っぽい人1名、アジア系2名、後から欧米系1名と観光客も来るようだが、終始静かであった。



それではクラシックなポストを眺めながら、次に行くとするか。



ここで困ったのが、前回の反省から良く行く海鮮居酒屋に予約の電話をかけて見たのだが、すでに時は遅しだったのである。さて、今日の夕食はどこで食べることにしようか。
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