本日は近美→コンチネンタル→大丸→文学館→三越→さいとう→ARTスペース201の7か所。週末は用事があって出てこれないので、何とか今日の内に少しでもと思ったが、近美で疲れて大したことのない結果に終わった。
今日の天気予報が雨なのが信じられない。
■北海道立近代美術館「正倉院宝物 再現模造にみる天平の技」。
「漆槽箜篌」:アッシリア起源の23弦ハープ。こういうのを見ると、すごい宝物感がある。
「檜和琴」:本来は玳瑁貼り、螺鈿文様があるところを省略してあるらしい。全てがすべて、完璧に再現してあるというものでもない。
「螺鈿紫檀阮咸」:円形胴の琵琶で、これは螺鈿がビシッと入っている。展示物は大きく明治時代に復元されたものと、昭和(一部、平成)に復元したものに分かれるようだ。これは明治時代のもの。
「讃岐国調白絁」:いわゆる「租庸調」の「調」として納められた絹織物。この他、伊豫国、常陸国、丹後国、土佐国、阿波国、伊豆国の絹がある。
「黄金瑠璃鈿背十二稜鏡」:銀製で実にカラフルな七宝が入った鏡。古い銅鏡のようなものをイメージしていると、あまりの立派さに驚く。
「青斑石鼈合子」:蛇紋岩を使ったというリアルスッポン像。背中に北斗七星の文様があるのも興味深い。
「雑帯第十二号」:糸をらせん状に巻くようにして文様を入れて作った布だと思われる。
「黒作大刀第十三号」:そりが無い直刀。刃の部分は黒々としており、一瞬、黒曜石のようにも見える。
「正倉院古文書正集第三十八巻」:702年に作られた筑前国嶋郡川辺里の戸籍(の写し)。日本人が戸籍に拘る一端であろうか。
「続修正倉院古文書第二十巻」:休暇の申請書を集めたもの。休暇取得の理由がなかなか面白くて、母の看病、腰痛辺りはまあ分かる。作業着の洗濯(独身だと自分でやるしかないよね)、氏神の祭祀(今も博多の山笠とか岸和田だんじり祭りとかはそうなの?)と微妙なものもあり、盗まれた家財の捜索に至っては、上司も「ホントかよ!」と突っ込んだのではあるまいか。
■北海道立近代美術館「日本近代の美術」。
和田英作「菜の花畠」:すっきりした気持ちの良い風景画。黄色が効果的。
戸張孤雁「御宿の浜」:のどかな風景に心なごむ。
岩橋英遠「明治」:1950年に描かれた作品なので、明治の終わりから40年弱というところ。すなわち現代から昭和のバブル期を思い起こして描いたような作品なのだろうか。
佐藤九二男「雪庭」:いくつか見たことが無い(と思われる)作品が出品されており、これもその一つ。嫌いじゃないよ、こういう作風。
ちょっと新鮮な気持ちになった。
■北海道立近代美術館「道銀芸術文化奨励賞受賞作家展」。他団体の受賞作に寄り掛かるのはどうか? という話はあるが、受賞作ではなくて新作が出品されていたりしたので、私としては少し嬉しい。あまり全部掲載するのもあれなので、印象深かった作品を3点ほど。
北口さつき「伝説の風景」:ここ2、3年スランプで全く絵が描けなかったという作家の2021年作品。
福井路可「風の音、明日の雨ー19.4-」:作品上に十字架を思わせる木の板を配置してきた作家だが、胸から下がここまで生々しい人間型になったのは初めて見たような気がする。
久野志乃「めぐる演劇、虫達の計画」:生命にあふれる世界、そしてこちらを向く女性。
歩いて西11丁目方面へ。札幌市教育文化会館小ホール前にある、国松登「北国」。いつもは人がいるので撮影できず、初めて撮ったような気がする。近くには寄れないので、映像はあまり良くない。
■コンチネンタルギャラリー「写真展 町景」。町の風景好きの私は見たかった展覧会。概ね札幌を写したもののようだが、見たことがありそうでどこだか分からない作品、条丁表示で場所が分かる作品といろいろである。「スナックとよひら」の窓に「お気軽にご利用下さい」とあって、「いや、そう気軽には入れんぞ」と思わされた写真が面白い。
札幌の街中に到着。天気が悪くなってきた。
中島公園駅から外に出たところで、少し雨が降ってきた。
■北海道立文学館「手島圭三郎の40年」。無料なので、それなりに子供連れの家族が観覧に来ている。今回は版木も多めに出品されており、特に一色刷りの版木は作品そのものに近く、精密かつ迫力があった。それから各国語に翻訳された絵本の展示もあり、英語、オランダ語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、カタロニア語、中国語、韓国語とすごいのである。
中島公園内にある朝倉文夫「木下成太郎先生像」。おっと、6年前に撮影していた。
少し紅葉が始まった池を回り込んで、ギャラリー創まで行ったら、次の展覧会は始まっていなかった。
■三越ギャラリー「木彫 仁吉展」。すべて撮影可能という太っ腹な展示。カエルの指の長さが面白い。
後ちょっと見て回ったところで、力尽きた。
今日の天気予報が雨なのが信じられない。
■北海道立近代美術館「正倉院宝物 再現模造にみる天平の技」。
「漆槽箜篌」:アッシリア起源の23弦ハープ。こういうのを見ると、すごい宝物感がある。
「檜和琴」:本来は玳瑁貼り、螺鈿文様があるところを省略してあるらしい。全てがすべて、完璧に再現してあるというものでもない。
「螺鈿紫檀阮咸」:円形胴の琵琶で、これは螺鈿がビシッと入っている。展示物は大きく明治時代に復元されたものと、昭和(一部、平成)に復元したものに分かれるようだ。これは明治時代のもの。
「讃岐国調白絁」:いわゆる「租庸調」の「調」として納められた絹織物。この他、伊豫国、常陸国、丹後国、土佐国、阿波国、伊豆国の絹がある。
「黄金瑠璃鈿背十二稜鏡」:銀製で実にカラフルな七宝が入った鏡。古い銅鏡のようなものをイメージしていると、あまりの立派さに驚く。
「青斑石鼈合子」:蛇紋岩を使ったというリアルスッポン像。背中に北斗七星の文様があるのも興味深い。
「雑帯第十二号」:糸をらせん状に巻くようにして文様を入れて作った布だと思われる。
「黒作大刀第十三号」:そりが無い直刀。刃の部分は黒々としており、一瞬、黒曜石のようにも見える。
「正倉院古文書正集第三十八巻」:702年に作られた筑前国嶋郡川辺里の戸籍(の写し)。日本人が戸籍に拘る一端であろうか。
「続修正倉院古文書第二十巻」:休暇の申請書を集めたもの。休暇取得の理由がなかなか面白くて、母の看病、腰痛辺りはまあ分かる。作業着の洗濯(独身だと自分でやるしかないよね)、氏神の祭祀(今も博多の山笠とか岸和田だんじり祭りとかはそうなの?)と微妙なものもあり、盗まれた家財の捜索に至っては、上司も「ホントかよ!」と突っ込んだのではあるまいか。
■北海道立近代美術館「日本近代の美術」。
和田英作「菜の花畠」:すっきりした気持ちの良い風景画。黄色が効果的。
戸張孤雁「御宿の浜」:のどかな風景に心なごむ。
岩橋英遠「明治」:1950年に描かれた作品なので、明治の終わりから40年弱というところ。すなわち現代から昭和のバブル期を思い起こして描いたような作品なのだろうか。
佐藤九二男「雪庭」:いくつか見たことが無い(と思われる)作品が出品されており、これもその一つ。嫌いじゃないよ、こういう作風。
ちょっと新鮮な気持ちになった。
■北海道立近代美術館「道銀芸術文化奨励賞受賞作家展」。他団体の受賞作に寄り掛かるのはどうか? という話はあるが、受賞作ではなくて新作が出品されていたりしたので、私としては少し嬉しい。あまり全部掲載するのもあれなので、印象深かった作品を3点ほど。
北口さつき「伝説の風景」:ここ2、3年スランプで全く絵が描けなかったという作家の2021年作品。
福井路可「風の音、明日の雨ー19.4-」:作品上に十字架を思わせる木の板を配置してきた作家だが、胸から下がここまで生々しい人間型になったのは初めて見たような気がする。
久野志乃「めぐる演劇、虫達の計画」:生命にあふれる世界、そしてこちらを向く女性。
歩いて西11丁目方面へ。札幌市教育文化会館小ホール前にある、国松登「北国」。いつもは人がいるので撮影できず、初めて撮ったような気がする。近くには寄れないので、映像はあまり良くない。
■コンチネンタルギャラリー「写真展 町景」。町の風景好きの私は見たかった展覧会。概ね札幌を写したもののようだが、見たことがありそうでどこだか分からない作品、条丁表示で場所が分かる作品といろいろである。「スナックとよひら」の窓に「お気軽にご利用下さい」とあって、「いや、そう気軽には入れんぞ」と思わされた写真が面白い。
札幌の街中に到着。天気が悪くなってきた。
中島公園駅から外に出たところで、少し雨が降ってきた。
■北海道立文学館「手島圭三郎の40年」。無料なので、それなりに子供連れの家族が観覧に来ている。今回は版木も多めに出品されており、特に一色刷りの版木は作品そのものに近く、精密かつ迫力があった。それから各国語に翻訳された絵本の展示もあり、英語、オランダ語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、カタロニア語、中国語、韓国語とすごいのである。
中島公園内にある朝倉文夫「木下成太郎先生像」。おっと、6年前に撮影していた。
少し紅葉が始まった池を回り込んで、ギャラリー創まで行ったら、次の展覧会は始まっていなかった。
■三越ギャラリー「木彫 仁吉展」。すべて撮影可能という太っ腹な展示。カエルの指の長さが面白い。
後ちょっと見て回ったところで、力尽きた。