散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

20240427ギャラリー巡り(2)

2024-04-27 14:35:36 | 美術・アート
昼食を取ってから芸術の森へ移動。

■札幌市芸術の森美術館「遠藤彰子展 生生流転」。とにかく必見!
「部屋」:一時期、広い空間を描くことに抵抗を感じていて、このような作品を描いた作者だが…。



「私の街」:一気に世界が広がった、遠藤の「街シリーズ」を見て思った言葉は「重層性」である。螺旋階段のような通りが階層を構成し、列車はその隙間を走り、人々があらゆる階層にいる。そして、決して下の階層が貧しいエリアであるとか、汚らしいといった差別がない。



「葉っぱ猫」:何点か立体作品がある。これは樹脂に岩絵具で彩色したものらしい。



「たそがれ」:このバランス感、見事である。



「みつめる空」:500号を超える作品展示になってからは、もう驚きしかない。圧倒される思いである。



作品には二つの焦点があって、一つは左上にある明るい空。人々は空を見つめている。



もう一つは地の底にあるかのような夜空。しかし決して暗く希望のない空ではない。



一つの作品の中に対応する2つのものが描かれているのはそれぞれを際立たせるためであろうし、もう一つは物理的にこの面積を埋めるためには複数のパーツが必要になっているという理由なのかもしれない。

「炎樹」:作品の中に物語性があり、心の中で話が始まりだすような作品を私は時に好むが、まさにこれがそういう作品であるだろう。



「その時ゆくりなき雲」:描かれているものの中に原子力発電所と工場があるように見える。2015年の作品とあって、描かずにはおられなかったのかもしれない。



「朝日新聞連載小説 篠田節子「讃歌」より132話挿画」:トカゲの形がエッシャー作品を思わせる。



実に素晴らしい展覧会だった。作品に圧倒されること、私はミュシャ「スラブ叙事詩」を思い起こしたくらいである。ぜひちょっとでも興味を持った人は(いや、できれば興味がないという人もだが)、この展覧会を見に行って欲しいものだ。



この後、工芸展を眺め、池をぐるりと回って街中に戻る。





■ギャラリー創「中西敏貴写真展 Kamuy」。写真にはまだこういう可能性があったかと思わせられる、素敵な展覧会。私、なかなか気に入りました。
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今日はビール

2024-04-27 12:31:26 | 食べ歩き
今日は人出が多い。2軒ほど候補の店があったのだが、見るからに混雑していて入る気にならず、結局蕎麦の「AH」へ。こちらも危うく狭い所に座らせられそうになったが、座敷席が空いていたのでそちらに座ることになった。今日の気温から迷わずビールでスタート。



酒は控えて、もりそばにしてしまおう。



一旦、客足が落ち着いたところだったので、蕎麦の仕上がりも至極良かった。



この店の前には桜の木があるのだが、葉の緑が目立つようになってきたなあ。

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20240427ギャラリー巡り(1)

2024-04-27 11:10:27 | 美術・アート
本日は近美→資料館→芸森→創→大丸の5か所。

暑くなりそうな予兆の中、出発。



■北海道立近代美術館「琳派×アニメ展」。私は琳派の方にしかほぼ興味がない。
作者不詳「四季草花草虫図」:こういうにぎにぎしいのがいい。



鈴木基一「春秋草木図屏風」:江戸琳派の洗練された感じが好きなのかなあ。



酒井抱一「槇に秋草図屏風」:派手でもあり、落ち着いてもいるというね。



尾形光琳「富士三壺図屏風」:そしてこれが幻と思われていながら2015年にアメリカで発見された作品。所蔵は「個人蔵」となっていた。右隻は富士山におだやかな波。



左隻は岩礁の周りに荒ぶる波が描かれている。分かりやすい対比である。



神坂雪佳「秋草図団扇」:神坂は昭和まで生きた人だが、こういう落ち着いたデザインって、しみじみするよね。



伊藤若冲「鶏図押絵貼屏風」:今回の作品は主に細見美術館から来たものである。今回の展示はスーパークローン絵画となっており、本物を精密に写したものである。コピーと言ってバカにしてはいけなくて、作成には百万円単位でお金がかかったりする。今回じっくり眺めてみると、鶏の足元にいるひよこが可愛い。





豊和堂「火の鳥×旭日波濤鶺鴒」:後半は豊和堂という会社が制作したアニメと日本画を合体させた絹本着色作品。但し、火の鳥辺りはまあそうかなという気がするのだが、あまり相応しくないような登場人物もいる。



豊和堂「リボンの騎士×業平東下り」:まあこれもどうかなって感じだが「リボンの騎士」は子供のころ見た記憶があるので、良しとするか。



豊和堂「コリラックマ×狗児」:リラックマには子供がいるのか(そこじゃない)。



今回の展覧会はほぼすべての作品が撮影可能なのだが、唯一撮影できないのが豊和堂「初音ミク×燕子花」であった。これだけ材質が紙本金地着色であるためなのかもしれない。もともと尾形光琳の「燕子花図」は装飾的というか、パターンのプリント的なところがあって、それが良く見ているうちに何となく素敵に見えてくるという作品なのである。しかし、そこにキャラクターを配することによって、どうも平板なプリント感だけが目立つというか、燕子花の連なりによるリズム感を壊すというか、そういう感じがするのよね(私、頭がカタいから)。



ちなみに10時ちょっとすぎに展示室に入ったら「空いてるなあ~」と思ったが、そこからわずか30分ほどで展示ケースの前はほぼ人がならぶ状態になっていた。朝一は外して、その少しあとくらいが良いのかもしれない。

■北海道立近代美術館「越境者パスキン」。こっちも見ていこう。
ジュル・パスキン「荒野の騎手」:近美にあるパスキンの代表作は多分全部見ているから、こういう小品を見るのが楽しみ。



ジュル・パスキン「犬の愛嬌」:パスキン調であり、なおかつマンガチックなところもある。



モーリス・ユトリロ「シセイ・アン・モルヴァン」:合わせて同時代の画家(エコール・ド・パリ)の作品も展示されている。これなんかは色彩もしっかりして、割と好きなユトリロ作品である。



アンドレ・ドラン「マルティグ風景」:キスリングの風景画かと思うようなドランの作品。



■北海道立近代美術館「現代ガラスのオノマトペ」:ガラス作品にオノマトペを当ててみたという展示。
瀧川嘉子「つわものどものゆめのあと」:階段状のガラスにちびた鉛筆が並べられている。これに当てられたのは「とんとん」だそうだ。



小林貢「青のコンポジション」:私は「ギュイーン」かと思ったが(子供か)、「びよーん」だそうだ。



そして、新収蔵品である片岡球子「面構 一休さま」。



「この一点を見て欲しい。」では山口蓬春「向日葵」が取り上げられていた。



いや、全部の展示室を見るとかなり疲れたわ。

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明日ならなおよかった

2024-04-25 19:35:23 | 飲み歩き・琴似界隈
今日はいつも気持ちが重くなる曜日なのだが、奇跡的に会議が前向きな方向で終わり、課題もいくつか解決した。

その流れで琴似に戻って来てからカフェ「KC」へ。ちょっと今日は涼しいのだが、今年初のカールスバーグでも飲んでみるか。



丁寧に注いでいたせいか、泡が綺麗だ。きっと明日だったらより美味かったであろうな(最高気温24度になった)。

それはそれとして、面白い本に引き込まれながら、ジンバックを追加。



ここはカフェなので、純粋に飲むだけでも良いのがありがたい。さあ、後1日でゴールデンウィーク入りだ。
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20240424最近読んだ本

2024-04-24 20:48:14 | 読書
■「大阪」岸政彦、柴咲友香
寄生虫にやられて死にゆく「大阪」への弔辞といったところか。ああ、寄生虫って維新のことね。

■「修羅の刻20」川原正敏

■「酒処春來荘日常 参」丸岡九蔵

■「酒味酒菜」草野心平

■「時の目撃者 ペリーローダン711」ヴルチェク
一時的に過去(といっても出発時よりは40年未来)に戻ったローダン一行。40年ぶりに会う人達(主要メンバーは不死なので会ってしまうのだ)の冷淡な感じが辛い…。

■「落語刑事サダキチ 埋蔵金伝説と猫の恩返し」愛川晶

■「知能侵蝕2」林譲治
いまだ異星人の目的は不明とあって、モヤモヤしながらも面白い。
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霧雨が降ってきた

2024-04-24 19:05:34 | 飲み歩き・琴似界隈
今日はそこまで苦痛な会議があったわけではないが、頭を使いすぎた。琴似に到着してから、つい居酒屋「S」へ。先客なく、カウンター席の一番奥に座る。飲み物はいつもの黒ビールでスタート。



まずは冷奴でももらっておくかね。



そしておまかせ5本(店の人達の符牒は「おま5」)にするか。タレ味はシロ、レバ、トロ。



塩味はタン、ナンコツ。



これをちまちま食べながら、梅割りを追加。



後客も2名来たところで、まあこんな感じでいいのではないだろうか。

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今日も3の付く日だった

2024-04-23 20:39:17 | 食べ歩き
バーに行き、そして1軒目で主食的なものを食べていなかったことから、ラーメンの「S」に立ち寄って帰ろう。

今日は何を言っているのか分かりづらい店の人もおらず、円滑に注文を済ませる。そして「3」の付く日(23日)ということで、トッピング1つが無料サービスになるというので、今回はキャベツを添えてもらうことにした。好みとしてはキクラゲが一番なのだが、トッピングの量が少なくてパンチが足りないので、変更してみたのである。



ふむふむ、ボイルキャベツが乗ってくるのだね。これもそんなに量がある訳ではないが、辛タレをちょっと垂らしたりしてなかなか楽しめた。

前回私をムカッとさせたバカみたいな客もおらず、今日はいい感じで帰宅することができる。

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軽く新古書店を冷やかしてからバーへ

2024-04-23 20:05:35 | 飲み歩き・琴似界隈
新古書店で時間調整をしてから、琴似のバー「M」へ。先客なし。

1杯目はジンバックでスタート。2杯目はオールドエズラ12年。アルコール度数は50.5度としっかりしており、なかなかいい。



締めは前回久しぶりに飲んで印象の良かった、ベンネヴィス10年。



これはやっぱり相当よくできたウイスキーだな。マスターと馬鹿話をしているうちに2人組の客が来たところで、勘定をしてもらおう。

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久々火曜日の息抜きだが、連番はもういいか

2024-04-23 18:10:28 | 飲み歩き・琴似界隈
今日は相当久しぶりにテレワークになった。これまでテレワークの日は仕事が終わり次第、琴似で飲むことが多く、それを「火曜日(または水曜日)の息抜き」として連番を付けて記事にしていたのだが、間があきすぎたのでもういいかな。

それはさておき、ちょっと早めに仕事を終えて、琴似のインド料理店「MD」へ。今日は一番乗りとなり、早速ハイボールでスタート。



昼食がカップ麺+筍ご飯という炭水化物祭りだったので、野菜を食べましょうよということで、クチュンバルサラダを注文。このサラダは大根、キュウリ、トマト、玉ねぎ、レタスをインド風味のスパイスで和えたものである。ちょっと量が多いのだが、食欲増進になる。



続いて、タンドリーマッシュルーム。ピーマンに玉ねぎ、さらには横にサラダも付いてきて、これは野菜祭りになってしまった。



野菜を存分に食べたところで、ハイボールをお代わりして、チキンティッカを追加。これにもサラダが添えられている。



チキンは前回食べた時より汁気がちょっと少なかった。まあ、そこは今後も様子を見ることにしよう。



滞在時間は短かったが、1軒目を終えて、まだ空は明るい。何となく気分のいい季節になってきたものだ。

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今日は調子出ず

2024-04-20 19:20:45 | 飲み歩き・すすきの周辺
昼食の時間が中途半端だったせいと、冷酒を飲んだせいもあり、完全回復しない。どうもあまり飲めそうにもないので、蕎麦「AH」で軽く夕食を済ませていくことにしよう。まずは燗酒と新漬け小でスタート。



牡蠣焼きを食べる。少々牡蠣の身が小さい気もするが、味はいつもと変わりない。



柔らかい口当たりの燗酒なので持て余しはしなかったが、酒を追加する気になれず、かけそばで締める。



ああ、年齢を感じるなあ。



この後、ぶらつきもせず真っすぐに帰宅。家でもちょっとだけ飲んだが、早めに就寝。
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